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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 その他
2020年11月24日 シドニー Whatmore康子

豪:年金基金大手HESTA、「鉱業の文化遺産管理システムに投資リスクが存在」

 2020年11月17日付けのメディアによると、豪州の年金基金大手とされるHESTAは、Rio Tintoが2020年5月にWA州Brockman 4鉄鉱石鉱山で発破作業を行った際に先住民遺跡を破壊したことについて「鉱業界の文化遺産管理におけるシステムに存在するリスクを浮き彫りにした」としており、鉱業企業と先住民との合意に対して独立的な見直しを行うよう主張している。Rio Tintoが行った遺跡破壊については、豪連邦政府がこの出来事に関して2020年6月に開始した審問で、同社と先住民との合意には先住民が同社の鉱業活動に反対であると公言することを禁止する規約「gag clause」が含まれるなど、先住民にとって不利であることが問題視されていた。HESTAは、この事実に関して「鉱業企業が、伝統的な土地所有者との交渉を公正かつ誠実に行うことを怠った場合、それらの企業の評判や法律面でのリスクとなる」との見解を示している。また、2020年10月にはHESTAを含み豪州や英米などの投資機関64社が、Rio Tintoによる遺跡破壊が投資家にとって深刻なリスクを生じさせたとして、豪州や多国籍の鉱業企業大手に対し、これらの企業が鉱業活動を行う上で先住民との関係にどのようなソーシャルライセンスを取得しているかを明確にするよう、要請する共同書簡を送付した。

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