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ニュース・フラッシュ

鉱種:
グラファイト コバルト ニッケル リチウム
2020年11月30日 ロンドン 倉田清香

英:英国政府、2030年までにガソリン車等の新車販売を終了する計画

 2020年11月17日及び18日付けのプレスリリースによると、英Boris Johnson首相は11月17日、グリーン産業革命のための10の計画(Ten Point Plan)を打ち出した。10の計画は、洋上風力、水素、原子力、電気自動車(EV)、公共交通機関、航空及び船舶、家屋及び公共の建物、CCS、自然、イノベーションとファイナンスである。120b£の政府投資により、その3倍の民間部門からの投資を呼び込み、最大25万人の雇用創出を目指す。同首相はEVに関連して、2030年までにガソリン・ディーゼル車とバンの新車販売を終了するとした。これは当初予定の2040年から10年前倒しとなる。ただし、排気管から炭素を排出せずに長距離走行が可能なハイブリッド車(HEV)とバンついては2035年まで販売が認められる。併せてEVに2.8b£超の投資(充電インフラ1.3b£、EVサプライチェーン1b£、プラグインカー等への助成582m£)を行い、2026年までに約3b£の民間投資を呼び込むとしている。
 なお、この発表に対して、Benchmark Minerals Intelligence社は、現在英国のリチウムイオン電池(LIB)のサプライチェーンの機能はこうした野心的な目標を達成する準備が整っておらず、英国は国内のLIBセルの需要を満たすために175GWhの生産能力を構築する必要があり、それには20bUS$(約15.05b£)のコストがかかるとしている。また、同社は、175GWhの電池セルの生産には、およそ155千tのリチウム、210千tのグラファイトアノード、18千tのコバルト、140千tのニッケルが必要だが、英国にはリチウムなどについては潜在的な国内供給ポテンシャルを有するものの、大部分は国外から調達する必要があるため、英国は原材料調達のための独自の戦略を構築する必要があるとしている。

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