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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年12月8日 シドニー Whatmore康子

豪:中国政府が豪州産の鉄鉱石に輸入制限を設ける可能性は、市場構造からすると低いとして分析

 2020年12月2日付けの地元メディアは、豪中関係が悪化していることを背景に、中国政府は石炭や銅鉱石・精鉱など豪州産製品の7品目に非公式の輸入制限を設けているとされているが、鉄鉱石がこの輸入制限の対象に含まれる可能性は低いと分析している。その理由として、中国はインフラの建設や白物家電の需要が増加していることに伴い、鉄鋼の需要が増加している一方、鉄鉱石の供給については、その85%を海外から輸入しており、特に豪州からの輸入に頼っていることを挙げている。中国では現在、鉄鉱石輸入量の60%が豪州産、20%がブラジル産の鉄鉱石で占められているが、中国政府が豪州産の輸入に制限を設ける場合、ブラジル最大手の鉄鉱石企業であるValeの操業に継続的な支障が生じていることから、豪州以外の国から安定的な鉄鉱石供給を得ることは難しいとしている。また、鉄鉱石産業のアナリストによると、中国の鉄鉱石市場は繊細なバランスの上に成り立つ市場であるため、豪州産鉄鉱石の輸入を制限すれば鉄鉱石価格が即時に値上がりして中国国内の経済に打撃が及ぶリスクがあるとされており、この点で現在、中国国内に豊富に存在する石炭とは事情が異なると同メディアは報じている。

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