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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル レアアース/希土類
2020年12月21日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:ロシアの2024年までのレアメタル・レアアース生産発展ロードマップ

 2020年12月4日付けの地元報道等によると、産業貿易省とRosatom社が共同で作成し、今夏承認された「2024年までのレアメタル・レアアース生産発展ロードマップ」が実現すれば、ロシアはレアメタル・レアアースの世界最大の輸出国となり得る。しかし市場参加者によると、計画はあまりに野心的で、資金調達先が見えないとされている。
 ロードマップでは、レアメタルとレアアースの年産量は2024年までそれぞれ11.8千tと7千t、2030年までに43.4千tと30千tになると想定している。2024年までのプログラムの費用見積額は284.6bRUB(ロシア・ルーブル)で、うち62.67bRUBを政府、222bRUBを他の投資家が投じる。特にRosatom社が17.7bRUB、同社の提携企業が144.6bRUBを投資し、残りの59.7bRUBが「資金不足」とされている。また、2021~2023年の連邦予算には融資の利子補助金の1.93bRUBしか計上されていない。
 ロシアの2019年のロシアのレアアース生産量は約2,700tで、世界市場でのシェアは2%以下であった。新しい「ロードマップ」には、2024年までに5%、2030年までに9~12%の世界市場シェアを獲得するという目標が掲げられている。
 専門家によれば、プログラムは楽観的すぎであり、深刻な予算不足やCOVID-19を背景とする金属需要の減少、あるいはRosatom社自身の資金源の欠如という状況下で、プロジェクトの大半は凍結状態が続くか、実施時期が大幅にずれこむことになるとしている。その一方で別の専門家は、業界には発展のための何らかの推進力が必要であり、プログラムによりいくつかのプロジェクトをめぐる動きが再開されるだろうとしている。

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