閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 その他
2020年12月21日 北京 塚田裕之

中国:2021年鉄鋼価格は2020年度比でやや上回り、鉄鉱石価格上昇は減速

 最近、中国鉄鋼工業協会の協副会長兼秘書長の屈秀麗氏は、「2021年、鉄鋼業界の市場は、比較的落ち着き、鉄鋼価格は2020年よりやや上回る」と指摘した。同氏によると、生産状況から見ると、2020年の鉄鋼業界が好調傾向にあり、中国鉄鋼工業協会の推定によると、2020年国内粗鋼生産量は10億t以上を上回り、2019年より約5%を伸びる見込み。
 同氏によると、2020年国家のマクロ政策が鉄鋼業界の好調傾向の支えとなり、市場需要を刺激することに大きな役割を果たしている。2021年の市場状況について、2021年の鉄鋼業界の市場が比較的安定し、鉄鋼価格は2020年をやや上回る可能性があり、全体的に安定した傾向にある。しかしながら、鉄鋼企業は需要に応じて生産活動を行う必要があり、市場の需給バランスを促進すると指摘した。
 一方、鉄鋼企業も原材料の価格が高く、利益をアップさせることが難しいという課題を抱えており、同氏は、2021年には鉄鉱石の価格上昇が減速する見込みと予想した。
 友発鋼管集団の韓衛東副総裁は、2020年10月に入ると、中国の鉄鋼市場全体は需給が増加する傾向にあるが、現状からみると、2021年の鉄鋼生産は急増し続ける可能性があり、年間11億tを上回る。供給過剰問題がより顕著化される。これに対し、同氏は「2021年に中国経済は成長を続け、市場需要は落ち着く可能性があり、国際貿易環境は依然として複雑で、原料・燃料価格も高い水準を維持する見込み」と述べた。全体的に見れば、中国の鉄鋼業界はチャンスと挑戦が併存しており、高品質発展の道を堅持する必要があると指摘した。
 中国物流・購買連合会の蔡進副会長は「第14次5ヵ年計画」期間中の中国の経済成長率は、6〜8%であり、鋼材の見かけ消費量は3〜4%に伸び、鋼材需要は一定の増加の余地がある。
 同氏は鉄鋼業界の発展は産業チェーンを近代化させ、川上・川下産業の融合を加速し、鉄鋼産業の持続可能な発展を実現すると指摘している。

ページトップへ