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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年12月22日 北京 塚田裕之

中国:中国鉄鋼工業協会、鉄鉱石価格の高騰で規制当局に早期関与を要求

 報道によると、中国鋼鉄工業協会(以下、「中鋼協」という。)の駱鉄軍副会長は、最近の輸入鉄鉱石価格が予想以上に高騰したため、産業の供給チェーンへの影響を懸念していると指摘した。駱副会長によると、最近の輸入鉄鉱石の価格の急激な上昇は、需給のファンダメンタルズから逸脱し、トレーダーによる入札などの要因によって市場に緊張が生じており、中鋼協は規制当局に早期に介入するよう求めているという。
 鉄鉱石の先物価格は上昇を続けており、主力のI2101の取引価格は993元/tまで高騰し、2013年の上場以来の最高値を更新した。上海有色網のデータによると、2020年12月4日時点のMMi60%鉄鉱石指数は148.20US$/tで、7年ぶりに最高値を更新した。関連機構の研究レポートによると、鉄鉱石の価格の高騰は、主として供給の減少や需要拡大による影響を受けたためであるという。関係者の話によると、旧正月前に在庫を追加補充しようとする製鋼所の動きが、鉄鉱石価格上昇を支えたとしている。
 鉄鉱石価格の高騰に対し、大連商品取引所は2日間で3つの関連政策・資料を発表し、市場減速化を図っている。2020年12月4日に発表された「市場リスク提示書簡」では、各会員企業が投資者の教育やリスク防止対策作業を着実に強化し、取引先が先物取引に理性的に対応するよう指摘している。
 また、取引所は監督管理を強化し、違反行為を厳しく取り締まることで市場秩序の維持を図るとしている。大連商品取引所は2020年12月3日、同年12月7日の取引から、非先物企業の会員または取引先の単日売買約定量は1万件を超えないことを決定したと発表した。また、同取引所は同日、鉄鋼企業の負担を緩和するために、鉄鉱石の納入倉庫の出荷費用の上限額を引き下げた。専門家によると、同措置は現物と先物の価格差を縮めることに役立ち、より多くの鉄鋼企業が鉄鉱石の先物取引や荷渡しに参加できるようになると指摘している。

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