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鉱種:
レアアース/希土類 その他 タングステン モリブデン
2020年12月22日 北京 塚田裕之

中国:厦門タングステン、10億元投じ新素材基金設立に参加

 現地報道によると、厦門タングステン業株式有限公司(以下、「厦門タングステン」という)は、新材料向け基金の設立に投資参画する。厦門タングステンは2020年12月9日、厦門タングステン創鑫投資ベンチャー (以下、「創鑫」という。)とのパートナーシップを確立し、製造業の業界変革と高度化のための新素材基金(仮称)を共同設立する、と発表した。
 新材料基金の投資規模額は50億元で、タングステン、モリブデン、レアアースのほか、新エネルギー材料、川上・川下産業などを中心に投資事業を展開し、他の戦略的新興産業や軍民統合分野における非上場企業を対象に、直接的または間接的に投資を行う。
 新素材分野への投資額は、基金全体の投資額の6割以上となる。創鑫は、厦門タングステンの全額出資子会社である厦門廈タングステン投資有限公司(以下、「厦門厦タングステン」という。)と、厦門金園投資集団有限公司(以下、「金園投資」という。)が共同で設立する。そのうち、厦門廈タングステンは9億8,000万元を出資し、56.65%の株式権益を保有。金園投資は7億5,000万元を出資し、43.35%の株式権益を保有する。2011年に設立された金圓投資は、金融・産業・文化・サービス・情報など、業界に対する投資及び運営事業を行っており、厦門市財政局が100%権益を保有している。新素材基金には、国家製造業変革・高度化基金株式有限公司、軍民統合発展産業投資基金、福建三鋼(集団)有限責任公司などが含まれる。
 厦門タングステンの公式サイトによると、企業が設立された1958年以前は、同社は福建省の厦門アルミナ工場として知られていた。タングステン製錬製品の年間生産能力は3万t、ランプ用タングステンフィラメントの市場シェアは約7割で、世界第1位である。会計報告によると、2020年第3四半期の同社の売上高は、対前年同期比0.76%増の128.2億元で、純利益額は対前年同期比238.99%増の3億6,900万元であった。このうち、タングステン、モリブデンなどの非鉄金属業務の利益総額は、前年同期比163.85%増の5億7,700万元であった。タングステンやモリブデン業務の他、レアアースとリチウムイオン電池正極材料事業も展開している。また、同社は、国務院の承認を受けた六大レアアース集団うちの1社である。残りの5社は北方レアアース、中国アルミ集団、五鉱集団、広東レアアース集団、南方レアアース集団である。

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