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鉱種:
その他 ニッケル
2021年1月5日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel社、Nickel町の溶錬プラント閉鎖へ

 2020年12月23日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は、ムルマンスク州Nickel町の溶錬プラントを停止する。これは現在同社で最も古い生産施設であり、閉鎖によりノルウェーとの国境地帯における二酸化硫黄排出は完全に停止する。溶錬プラント閉鎖に伴い生産チェーンが調整され、Zapolyarny市の選鉱プラントの精鉱は精鉱出荷拠点に送られ、そこから消費者に供給される。
 溶錬プラントの停止は、全生産サイトにおいて環境への影響を大幅に削減することを目的とするNorilsk Nickel社の包括的環境プログラムの一部である。環境保護プロジェクトの目標は、Kola MMC社における二酸化硫黄排出量を、2020年に2015年比50%減、2021年に2015年比85%減にすることである。溶錬プラントの閉鎖に続き、Monchegorsk市の製錬施設の近代化(先端的施設の新規建設を含む)が予定されている。
 Nickel町の溶錬プラントは、1938年にフィンランドとカナダのコンソーシアムPetsamo Nikkeliが建設を開始し、1942年にフィンランドとドイツが建設を完了させた。1944年、ドイツ軍撤退時にプラントは爆破されたが、Nickel町の土地がソ連の所有となってからプラントの再建が始まり、1946年にソ連製のニッケルマット5tが初生産された。溶錬プラントは74年間で6,180万tのニッケル含有原料を溶錬し、240万t以上のニッケルマット(純分)を生産した。
 溶錬プラントはこれまで何度か近代化と拡張を行い、1991年には業界最大級の溶錬プラントとなり年間133万tの鉱石原料を処理し、10万tのマットを生産していた。

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