閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2021年1月25日 北京 塚田裕之

中国:銅箔価格の上昇が継続

 現地報道によると、中国経済がいち早くコロナの状況から回復して以降、銅箔の価格は比較的高い伸びを見せた。鑫欏資訊の統計データによると、2020年4月、銅箔6μmと8μmの平均価格は、それぞれ9.15万元/t、7.15万元/tであった。2020年12月上旬に大きく上昇した後、安定的な伸びを保ち続け、2021年1月6日の銅箔6μmの価格は10万元/tで、2020年4月と比べ9.24%上昇した。8μmの銅箔の価格は8万4千元/tで、2020年4月と比べ17.41%上回った。国内の銅張積層板に対する需要が旺盛で、銅箔と末端業界の銅張積層板製品は、代表的な製品である。経済の回復に伴い、主な末端電子部品や配線板等に対する需要も取り戻した。国内の新エネルギー自動車(以下、「新エネ車」という。)需要が急速に伸びているため、リチウムイオン電池(LIB)用銅箔に対する需要伸びが顕著である。
 2020年経済回復以降、新エネ車の生産は増加を見せ、2020年1~11月の生産台数は114万1千台で、前年同期比でプラス成長に転じ、伸び率は7.6%であった。新エネ車需要の回復は、LIB用銅箔の需要拡大を意味する。政策により、新エネ車の伸びは継続する見通し。2019年12月初め、工業情報部は「2021~2035年新エネルギー自動車産業発展計画」のパブコメを実施した。同計画では、2025年までに新車販売台数に占める新エネ車比率を20%前後まで引き上げる、としている(2019年はわずか4.7%)。BMWによると、2025年までに世界の新エネ車の成長曲線は明らかに伸び、毎年平均30%以上の成長を見せると予想されている。
 2010年の国内の電解銅箔生産能力は20万9,900t、生産量は16万1,300t、生産能力の利用率は76.8%であった。2019年、国内の電解銅箔の生産能力は53万4千tで、生産量は43万1千tで、生産能力の利用率は80.7%であった。2010~2019年、国内の生産能力複合伸び率は10.9%で、生産量の複合成長率は11.5%であった。2019年のイオン電池用銅箔の生産量は29万2千tで、LIB用銅箔の生産量は13万9千tであった。2019年、国内の銅箔生産企業の市場シェアはわずか56%で、外資系企業は44%であった。
 2019年、国内の年間生産規模が1万t以上の銅箔メーカー(外資を含む)は13社あり、前年から1社増えた。そのうち、企業の年間生産量成長率10%以上の企業は、江苏銘豊(66.9%)、霊宝華鑫(47.6%)、徳福科技(43.1%)、広東嘉元(19.6%)の4社である。
中国:銅箔価格の上昇が継続

ページトップへ