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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ガドリニウム レアアース/希土類 ジスプロシウム テルビウム ネオジム プラセオジム
2021年1月25日 北京 塚田裕之

中国:レアアース価格が短期間で大きく値上がり

 現地報道によると、2020年下半期国内の製造産業の回復に伴い、レアアースの価格も高騰した。「産業オンライン」の調査によると、レアアース磁石原材料の価格は2020年12月初めに一時的上昇速度が収まったが、その後高騰する状況が続いていた。2021年初め、一部の企業は生産停止・減産措置または工場の移転計画を予定したため、5月から原料の供給がやや不足傾向にある。2020年下半期には、新エネルギー自動車(新エネ車)及び風力発電等での需要が拡大しため、磁石材料への需要が明らかに伸びた。それによって原料価格は短期間内で急激に高騰した。製品別にみると、レアアース磁石原材料の伸びは、異なる伸び率を見せている。
 軽希土類製品:プラセオジム・ネオジム金属は2020年10月下旬~11月末まで、短期間内で35%を上がり、12月上旬から市場の取引が冷え込み始めた。年末に近づくと一時的に価格は10%を下がり、その後再び高騰傾向に戻った。旧暦正月に近づくほど、価格高騰が速まる。価格が上がり続けることによって、取引量が減少し続けている。現在まで、軽希土のプラセオジム・ネオジム金属価格は、コロナ前より47%を伸びた。
 重希土類製品:軽希土類価格動向とほぼ同様である。2020年では、テルビウム金属は121%、フェロホルミウムは92%、ジスプロシウムとフェロジスプロシウム合金は約20%を上昇し、フェロガドリニウムはわずかに15%の上昇であった。
 しかし、全体的に見ると価格調整の傾向ははっきりとしておらず、現在、一部の磁石材料企業は依然元の価格を保っている。川下市場を見ると、レアアース磁石材料に対する需要が継続的伸びている。家電分野において、レアアース磁石材料の需要伸びは、フェライト磁石材料への切り替え及びインバーター製品への切り替えによるものである。大手コンプレッサー企業もフェライトからレアアース永久磁石製品に変わりつつある。産業オンラインの統計によると、2020年11月のレアアース磁石材料の使用量は1千t程度で、2019年11月より70%以上を伸びた。2020年12月には1,200tを超え、21年には1万3千tを上回る予想。自動車市場において、2020年12月の自動車販売台数が前年同月比6.4%増加し、そのうち新エネ車は前年同月より49.5%伸びた。「新エネルギーの自動車産業の発展計画(2021~2035年)」では、2025年までに新車販売台数に占める新エネ車の比率を20%前後まで引き上げるという目標を定めており、新エネ車1台につきレアアース磁石材料を3~5kgを用いる場合、14次5ヵ年計画期間中に、新エネルギー車用磁石材料の年間平均使用量は2.5万tに達する見込み。これも磁石材料企業の品質高い成長を実現するために最適な条件を築いた。

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