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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2021年1月28日 北京 塚田裕之

中国:中央政府レアアース産業管理強化、価格への影響要因に変化

 現地報道によると中央政府は、レアアース産業全体の規範化管理を強化しようとしており、レアアース製品の価格変動要素に変化が起きている。
 工業情報化部は2021年1月15日、「レアアース管理条例(パブリックコメント)」を公表し、社会に向けて意見を求めている。浙江商証券調査レポートによると、これまでレアアース製品価格の上昇・下落は、主に買上げ備蓄、違法行為の取締り、環境保護の3つの要素による左右されていた。また、政策が公表されると価格は急騰し、政策の実施終了後に急落する。価格の上下変動は川下業界に多くの悪影響を与えている。買上げ備蓄とは、中央政府が経済や生活、経済安全及び国防建設に対して重要な役割を持つ重要物資に対し備蓄管理を行うことである。違法行為の取締りとは、中央政府が、レアアースの盗掘や指標を超えた採掘等違法行為の取締りを行うことである。同調査レポートによると、2017年以降、レアアース産業の違法行為の取締りの常態化を図り、これまで数年にわたり業界の規範化を行うことによって、過去2~3年間でレアアース業界は改善され、投機的売買が徐々に少なくなっている。発言権が次第に産業業界内に戻り、業界のターニングポイントが訪れた。米国地質調査局の統計値によると、2019年の中国のレアアース生産量は13万2千tで、世界生産の62.86%を占め第1位となっている。一方、中国のレアアース産業は世界的にも強い競争力を持ち、海外のレアアース製錬分離生産能力は限定的で、投資金や運営について中国国内より高い。安泰科の統計値によると、2019年の世界のレアアース製錬分離製品の生産量は前年比21%増の17万6千tであった。そのうち、中国の生産は約15万5千tで9割近くを占めた。2020年上半期に新型コロナ感染拡大の影響を受け、レアアース業界の需要減少しており、製品価格も下落した。2020年下半期から、新型コロナ感染防止対策の実施及び川下業界の需要が急速に伸びたため、レアアースの製品の価格も上昇傾向にあった。生意社のデータによると、2021年1月15日現在、レアアース価格指数は452ポイントで、14日より1ポイントを上がり、2020年6月末の346ポイントに比べ約3割を拡大した。

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