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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2021年2月16日 北京 塚田裕之

中国:2020年インドから鉄鉱石輸入が90%近く伸び

 現地報道によると、2020年、世界最大級の鉄鉱石生産国である豪州とブラジルは、依然中国にとって最大の供給国となった一方で、鉄鉱石の価格高騰により、中国の製鉄所は原材料の調達先多様化を図り、インドからの鉄鉱石輸入が88%伸びた。中国税関総署が2021年1月20日に発表したデータによると、豪州の鉄鉱石出荷量は7%増の713百万tに達した。一方、ブラジルからの供給量は3.5%増の235.7百万tであった。中信証券の解析によると、2か国から増えた供給量は、国内の需要を完全に満たすことができず、国内の鉄鋼企業は、他の国から鉄鉱石を購入する必要があった。中国は世界最大の鉄鋼生産国として、2020年にはインドから44.8百万tの鉄鉱石を輸入しており、2019年には23.8百万tであったことからも、ここ9年来の最高値となった。これらの需要の伸びは、インフラ建設によるもので、中国は2020年に1,050百万tの粗鋼生産を記録した。
 インド政府の統計値によると、2019年に同国は世界第3位を占める鉄鋼生産国であったが、2020年12月の時点で鉄鋼生産量は9か月で12.6%減少し、余剰鉄鉱石は中国に販売された。中信証券は、中国の鉄鋼企業がコストを下げるため、インドなど国から低品位の鉱石を多く輸入していると指摘した。インドが中国に輸出した鉄鉱石の中、約2/3の鉱石鉄含有量が58%に達していないと予測している。
 インド鉱産工業連合会秘書長のBK Bhatia氏は、中国国内の需要は大きく、2021年3月まで調達は続くが、その後の需要については予測しにくいと述べた。コンサルタント会社Steel Home社によると、2020年まで中国に輸出された鉄鉱石の現物価格(鉄含有量62%)は73%上がり、低品位鉄鉱石価格(鉄鉱石含有量58%)も91%高騰した。

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