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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年2月26日 バンクーバー 佐藤すみれ

グアテマラ:MEM、Fénixニッケル鉱山の採掘権を停止

 2021年2月23日付け専門紙によると、グアテマラエネルギー鉱山省(MEM)は、Solway Investment Group社が保有するFénixニッケル鉱山の採掘権を2021年2月17日付けで停止した。MEMの発表によると、この措置は2019年7月の憲法裁判所による同鉱山の鉱業権停止命令に基づくもので(2019年7月25日付 ニュース・フラッシュ:憲法裁判所、Fénixニッケル鉱山に操業停止を命じる参照)一時的な措置とのことである。2020年6月にはSolway社が控訴を起こしたものの、憲法裁判所は最終判決で鉱業権の差し止めを命じ、同社による環境影響評価の対象となった区域が、鉱区全体の248km2のうちわずかな面積であったにも関わらず承認されたことを指摘していた。憲法裁判所は当時の判決で、MEMに対し鉱業権適用範囲を環境影響評価が実施された6.29km2に限定するほか、ILO169号条約に従い先住民協議を18か月以内に実施するよう命じていた。MEMによると、2019年7月の判決に鉱業権適用が限定される鉱区の範囲が示されていないほか、2020年の最終判決内容も不明瞭であることから、同省は鉱業権適用範囲を定めることができていない。現地法人のCGN-PRONICO社は今回の措置を受け、約120千t/月の鉱石採掘を停止している。同社は2020年の判決内容の明確化を求めているほか、MEMによる先住民協議実施を待っているが、同社によると2005年および2018年に実施された協議では、先住民コミュニティからの支持を得られていた。採掘業組合はFénix鉱山がこれまで国内で操業していた唯一の金属鉱山であっただけに、今回の措置に遺憾の意を示すとともに、「鉱業はまた新たに裁判所独自の解釈による規制の対象となり、法の支配と明確な規則の適用強化には程遠い。」との懸念を述べた。

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