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2021年3月18日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:加First Majestic Silver社、メキシコ国外の事業拡大を検討

 2021年3月16日付け報道によると、加First Majestic Silver社は、同社がメキシコに保有する資産の売却と他国での事業展開を検討していることを明かした。同社は過去17年間に亘りメキシコの事業を拡大し、現在国内に7件の鉱山と1件のプロジェクトを保有するが、過去の移転価格に関する事前確認(APA)をめぐりメキシコ国税庁との間で法的紛争に発展し、不穏な状況が続いている。問題の背景として、First majestic社は2012年、グループ企業に対する銀販売価格を当時のスポット価格より大幅に低い4US$/ozと設定し、国税庁との間で合意に達していたものの、2020年に国税庁は当時のAPAが移転価格不正に当たると主張し、同社に対し追徴課税および罰金、利子を合わせた計260mUS$の支払いを要求した。その後First Majestic社は2021年3月、国際投資紛争解決センター(ICSID)に仲裁を申請している。また同2021年3月に米Nevada州のJerritt Canyon金鉱山買収を発表し、Neumeyer CEOは今後さらなるメキシコ国外の鉱山買収を示唆したほか、メキシコに保有する4件の休止鉱山売却を検討していることを明らかにした。Control Risks社アナリストによると、これまで国税庁と企業との間で紛争に転じた際には双方の合意によって解決に至ることが一般的であっただけに、今回のFirst Majestic社によるICSIDへの仲裁要請は異例と言え、国内鉱山企業が直面している政治的リスクの高まりを示しているといえる。

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