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2021年3月18日 シドニー Whatmore康子

豪:豪州原子力科学技術機構の開発した3D中性子断層撮影技術、コアサンプルの鉱物含有量測定における精度を向上させる可能性

 2021年3月12日付けのメディアによると、豪州原子力科学技術機構(ANSTO)は、同機構が3D中性子断層撮影技術を利用して開発した装置「Dingo」が、試錐コアサンプルの鉱物含有量測定における精度を向上させる可能性を含むことを明らかにした。ANSTOは、現在コアサンプルの多くが、X線の照射によって鉱物含有量を測定されていることに関し、「X線の透過力は3Dマップを作成するには十分でないため、コアサンプルの表面のみにおける鉱物含有量を測定することになり、単なる概測となる。」と指摘する一方で、Dingoによる中性子断層撮影技術では、中性子がX線では透過できない鉛などの重金属も透過し、これらの金属の背後に存在する他種鉱物の含有量も測定できるため、精度の高い3Dマップを作成することが可能であるとしている。また、同機構はDingoがX線と同様の速度でコアサンプルを透過することが出来る上、鉱物含有量の測定精度がより高いため、鉱業企業は試錐ターゲットを絞った探鉱をより効率的に行い、掘削によって環境に与える影響も軽減させることが可能となるとしている。同機構によると、Dingoは環境科学や古生物学の分野でも利用価値が高く、現在は学術調査や同機構の商業顧客に利用されている。

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