閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2021年3月23日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:AMLO大統領、San Rafael銀・亜鉛鉱山の労働組合問題でコンセッション取消を警告

 2021年3月18日付け報道によると、Andrés Manuel López Obrador(AMLO)大統領は定例会見において、加Americas Gold and Silver社が保有するSan Rafael銀・亜鉛鉱山で発生した労働組合関連の問題に触れ、連邦法に従わない場合は同社が保有する鉱業コンセッションを無効にすることが可能、と発言した。背景として、同鉱山では対立する2つの労働組合が過去数年間に亘り覇権を争い、2019年に労働者による投票で代表労働組合が選出されたものの、Americas Gold and Silver社は組合幹部が多数の犯罪行為に関わっていたことから、この選挙結果を承認しなかった。これを不服とした労働組合は2020年2月以降鉱山アクセス道を封鎖し、解決のめどが立たなかったことからSan Rafael銀・亜鉛鉱山は同年9月に閉山となった。AMLO大統領は、組合の選出に企業が介入することは労働法違反であり、メキシコ政府は同社の鉱業コンセッションを無効にすることが可能と警告した。一方でAmericas Gold and Silver社は大統領の発言に対し、覇権を主張する組合が犯罪組織と関わっている可能性を主張し、数年に亘って同社職員および労働者が脅迫や暴行の被害を受けていることからも、一連の行為は労働者権利の主張と偽った犯罪であると反論した。なお、専門誌は鉱業法第55条で定められる鉱業権取消の条件に労働組合の紛争は含まれていないと指摘している。

ページトップへ