閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年4月9日 北京 塚田裕之

中国:新規洋上風力発電設備の設置が速まり、風力発電における銅需要の複合成長率は10%に達する

 銅は、風力発電所で幅広く使われており、洋上風力発電による銅使用量は陸上風力発電の約3倍である。

中国:新規洋上風力発電設備の設置が速まり、風力発電における銅需要の複合成長率は10%に達する

           資料供給ソース:WoodMackenzie、GWEC、IRENA、東方証券研究所


 風力発電における銅の具体的な応用部品は、塔筒のケーブル、設備内外のブースター、風力発電所内部のケーブル、電気モーター、スイッチ設備、制御ケーブル、接地電線とケーブルなどであり、応用範囲は比較的広い。洋上風力発電の銅使用量は陸上風力発電を上回り、特にケーブルでは、銅使用量が59%に達する。銅の使用強度には技術によって若干の影響があるものの、風力発電所全体に占めるモーターや増速箱の銅使用量の割合は約8~21%と高くないため、全体的な影響は限定的である。銅の耐久性に最も重要な影響を及ぼす要因は、陸上での新規設備もしくは海上での新規設備であり、Wood Mackenzie社の報告によると、陸上風力発電では1MW当たり5.4tの銅を消費し、洋上風力発電では1MW当たり15.3tの銅を消費する。
 風力発電は急速に成長しており、既に4番目の電力源となっている。GWEC協会によると、2019年末までに風力発電設備容量は651GWに達し、洋上風力発電の比率は1~4.5%に拡大し、2019年新規風力発電容量の割合は10%に達した。気候シンクタンク「Ember」の報告によると、風力発電量は2018年の1,260TWhから2019年には1,404TWhに増加し、世界の電力供給に占める割合は5.44%に達し、第4位の電力源となった。
 新規風力発電設備の設置は継続的に伸びており、今後10年間で複合成長率は9%に達する見込み。GWEC協会によると、2020~2024年には355GWの風力発電設備が導入され、年間平均71GWの新規設備が導入される見込みである。INERA風力発電の今後の報告によると、2030年までに、世界の風力発電設備容量は2,015GWに達する見込みで、うち陸上は1,787GW、海上は228GW。2050年までに、世界の設備容量は6,044GWに達し、うち陸上は5,044GW、海上は1,000GWとなる。これにより、陸上風力発電の新規設備容量は2019年の54.3GWから2030年には147GWに増加する。2050年には、2019年の4倍の200GWに達する。海上風力発電容量の年間新規設備容量は2019年の6.1GWから、2030年には28GW、2050年には2019年の7倍の45GWに増加する。
 以上の新規風力発電設備の建設進捗状況によると、風力発電分野における銅需要について、今後の複合成長率は5年で8%、10年で10%に達する可能性がある。2025年の風力発電による銅使用量は680千tで、2030年に1.22百万tに伸び、2050年には1.77百万tに達すると予想されている。

ページトップへ