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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類 ニオブ
2021年4月28日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Tomtor鉱床、初期評価による鉱石埋蔵量は11.4百万t

 2021年4月20日付けの地元報道等によると、ThreeArc Mining社(ロシアの金・銀生産企業Polymetal Int社が9.1%所有)は、Tomtorニオブ・レアアース鉱床Buranny鉱区における鉱石埋蔵量の初期評価を完了した。
 2019年12月31日現在、露天掘りの鉱石埋蔵量は11.4百万t、平均品位は酸化ニオブが6%(700千t)、レアアース酸化物が14.5%(1.7百万t)で、ネオジム・プラセオジム酸化物2.8%を含む。鉱物資源量(鉱石埋蔵量を除く)は鉱石1.5百万t、平均品位は酸化ニオブ4.8%(70千t)、レアアース酸化物15.2%(200千t)であった。Polymetal社は、「これにより、Tomtor鉱床は埋蔵量では世界第3位のレアアース鉱床となった。」としている。
 鉱床開発は2つのフェーズで行われる。第1フェーズでは、ニオブ品位の高い鉱石を14年間採掘し、ザバイカリエ地方Krasnokamensk市付近に建設予定のKrasnokamensk湿式製錬コンビナートで40年以上処理するため、これを鉱床内にストックする。第2フェーズは、14年間に採掘した全ての鉱石を完全に処理した後に実施される。第2フェーズで採掘する鉱石はレアアース含有量が多く、ニオブ含有量は少ない。その処理は27年間行われる。
 コンビナートの鉱石年間処理能力は160千t(乾燥重量)を予定している。コンビナートでは、酸化ニオブを生産し、フェロニオブ生産用の原料として外部プラントに送る。また、レアアース炭酸塩のバルク精鉱も外部の分離プラントに送る。
 現在、Polymetal社は、投資決定の基礎となるバンカブルFSの作成を継続しているが、作業は、新型コロナウイルス流行に伴う制約により遅延している。
 Tomtor鉱床(サハ共和国(ヤクーチア)オレニョク・エヴェンキ地区)は、世界最大級のレアアース鉱床である。Buranny鉱区の開発ライセンス(有効期限:2034年8月)は2014年8月よりVostok Engineering社(ThreeArc Mining社傘下)が所有している。

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