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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年5月6日 ロンドン 倉田清香

その他:INSGのニッケル需給予測、2020年は108千t、2021年は45千tの供給過剰

 2021年4月23及び26日、新型コロナウイルスのためオンライン会議で国際ニッケル研究会(INSG)が開催され、ニッケルの2020年の実績見込み及び2021年の需給予測について協議が行われた。その結果、INSGはニッケルの需給バランスについて、2020年は108千tの供給過剰とし、2021年は45千tの供給過剰と予測した。
 2020年は新型コロナウイルスによるパンデミックが世界経済に悪影響を与え、不確実性が高かったが、2021年は主要な経済指標が徐々に回復すると期待されるとした。
 また、インドネシア政府が未処理のニッケル鉱石の輸出を2020年1月に禁止したことにより、中国ではニッケル銑鉄(NPI)産業に供給するために利用できる材料が少なくなり、中国のNPI生産量が減少した。2021年にはさらに減少することが見込まれている。一方、インドネシアの新しいNPIプロジェクトは2020年に大幅に増加し、この傾向は2021年も続くと予想される。
 供給サイドについては、ニッケル鉱石の生産量は、2020年は主にインドネシアにおける鉱石の輸出禁止により減少したが、2021年には回復するとした。インドネシアは国内ニッケル産業の拡大により世界トップの生産国であり続けるとともに、インドネシアや他地域におけるHPALプロジェクトの進展がニッケル鉱石の生産量に好影響を与えるだろうとしている。
 一次ニッケルの生産量については、2020年は2.494百万tであったのに対し、2021年は2.718百万tと予測した。しかし、これらの数値には特に中国とインドネシアのニッケル銑鉄生産に関してある程度の不確実性があるほか、生産停止の可能性に対する調整要因は踏まえていないとしている。
 需要サイドについては、一次ニッケルの消費量は、2020年は2.386百万tであったのに対し、2021年は2.673百万tと予測した。

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