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ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他 クロム ニッケル
2021年5月6日 ジャカルタ 川村伸弥

フィリピン:Borongan市の司教、採掘禁止解除に失望

 地元メディアが2021年4月27日に伝えたところによると、Eastern Samar州Borongan市のCrispin Varquez司教は、フィリピン国内で多くの採掘活動を許可することは、COVID-19のパンデミックに加え、悲惨な結果をもたらす可能性があると警告するとともに、既に過大な影響を受けた土地をさらに利用することは環境危機を悪化させることになるとして、新規採掘プロジェクトのモラトリアム解除を非難した。同氏は、Rodrigo Duterte大統領が、コロナ禍に見舞われた同国経済を支えるため、新たな鉱業取引のモラトリアムを解除したこと対し、全ての利害関係者を含めた公益に関する対話が不足しているとして、大統領にフィリピンでの鉱業モラトリアムの大統領令を再度発行するよう呼びかけると述べた。
 Eastern Samar州GuiuanにあるHomonhon島で、数十年前からクロム鉄鉱とニッケルの採掘事業が行われおり、Manicani島では、政府が人権と環境問題をめぐって2002年に閉鎖したニッケル採掘事業を復活させる計画がある。また、HinabanganにあるBagacay銅鉱山での26年前の災害は、今でもTaft川沿いのコミュニティに影響を及ぼしていると言われ、同氏はこれらの経験が、鉱業モラトリアムの再発行の要請に必要な証拠を十分に示していると述べた。
 また、フィリピンで3番目に大きい島であるSamarは丘陵と山岳地帯であり、この地域での採掘作業は低地のコミュニティが洪水や汚染の影響を受けやすくなることを意味し、地元の人々が一時的に雇用される、あるいは恩恵を受ける可能性があるものの、荒廃した景観の長期的な影響は計り知れず取り返しのつかないものになる、として同氏は懸念を表明している。

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