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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト レアアース/希土類 リチウム
2021年5月11日 ロンドン 倉田清香

英:政府、レアアース等の供給確保の取組を模索

 2021年5月2日及び5日付けのメディア情報によると、英国はレアアースの供給を確保するための取組を行っており、英国国際貿易省(DIT)及び英国外務省(FCO)の当局者は、豪州、カナダ、マラウイ及びタンザニアの代表者と会談し、リチウムのような重要鉱物に加えレアアースを英国に供給するように説得した。この会談は、地政学的緊張が将来の供給を脅かしうるという懸念から、中国への依存を終わらせるための英国政府の取組の一部であり、「プロジェクト・ディフェンド(Project Defend)」というコードネームがつけられている。Brexitをきっかけに、英国政府は貿易協定の柔軟性を高めており、重要金属に関する合意が豪州との今後の自由貿易協定の一部となる可能性がある。このテーマはまた、英Cornwallで6月に開催されるG7会合でも議題の上位に入ると予想されている。英国はこれらの重要金属を確保する競争で遅れをとっているという懸念がある。米国とEUはすでに調整済みの戦略を策定しており、Boris Johnson英首相のグリーン産業戦略を脅かす可能性がある。
 また、英国政府閣僚は、レアアース等の全国備蓄の実施を模索している。ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の当局者は、リチウムやコバルトなどの重要な材料へのアクセスを保護するためのオプションについて議論していると理解されている。英国政府筋によると、英国は不足を避けるために国家備蓄を構築するとともに、リチウム鉱山のポテンシャルがある英Cornwallのように国内資源を作り出す試みを支援する、又は外交ネットワークを使用し、民間企業と協力して海外からの供給を確保する可能性がある。

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