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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル リチウム
2021年5月13日 シドニー Whatmore康子

その他:クリティカルミネラルの需要が、クリーンエネルギーへの移行を背景に今後20年間で最大6倍となる見通し、供給ボトルネックの懸念も

 2021年5月5日付けの地元メディアによると、銅、ニッケル、リチウム、コバルトなどを含むクリティカルミネラルの需要が、パリ協定の目標を達成するためにクリーンエネルギーへの移行が世界で生じていることを背景に、2040年までに最大で6倍となる見通しであることが、国際エネルギー機関(IEA)の報告書「The Role of Critical Minerals in Clean Energy Transitions」で明らかになった。IEAは同報告書において、クリティカルミネラルの需要は2040年までに電気自動車(EV)とエネルギー貯蔵バッテリーの分野で著しく増加して30倍となり、鉱物別ではリチウムが40倍、グラファイト、コバルト、ニッケルが20~25倍となるとしている。一方、IEAは、クリティカルミネラルは価格の上昇が予測されることや、採掘、下流事業の地域が一定の国に集中するという地政学的リスクがあることからサプライチェーンにボトルネックが生じる恐れがあるとしており、供給安定が確保されるためにはサプライチェーンへの投資に対する政府の支援や、テクノロジー革新の促進などが重要であるとしている。また、会計事務所KPMGは、クリティカルミネラルのサプライチェーンは地政学面のほかに環境、社会、ガバナンス(ESG)の面でもボトルネックが生じる恐れがあると指摘している。

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