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2021年5月18日 サンティアゴ 椛島太郎

ブラジル:Vale、ローターセイルを備えた世界初の鉱石運搬船を受領予定

 2021年5月13日付けでValeは、ローターセイルを装備した世界初の大型鉱石運搬船(Very Large Ore Carrier:VLOC)を受領予定であることを発表した。このVLOCは、積載量325千tのGuiabamax船で、直径4m、高さ24mの円筒形ローターセイルが5基設置され、最大8%の効率向上が可能であり、年間最大3.4千tのCO2を削減できるとされる。ローターは船の運航条件によってさまざまな速度で回転し、マグヌス効果(回転しながら進む物体にその進行方向に対して垂直の力が働く現象、球技でボールが変化する現象と同じ)により船を前進させるための圧力差を発生する。
 このプロジェクトが成功した場合、同社が保有する114隻のGuiabamax船及びValemax船(積載量400千t)の少なくとも40%を改造できる。ブラジル―アジアルートは40日間必要であり地理的に不利であるが、豪州―アジアルートに比較して平均して風が強いという。
 また、同社は2021年6月初めに空気潤滑システムが導入された最初のGuiabamax船を受領する予定であり、船底に気泡のカーペットが形成されることにより船体と水の摩擦を減少し、燃費の5~8%向上が期待されている。さらに、代替燃料の採用に向けた準備も開始され、2018年以降に導入された第2世代VLOCにはLNGシステムの設置スペースが考慮された設計となっており、将来、メタノールやアンモニアも使用可能な多燃料タンクの開発も行っている。

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