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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2021年5月24日 北京 塚田裕之

中国:4月のレアアース輸出の前年同月比・前月比は共に下落し、5月に軟調維持

 2021年5月14日付けの現地報道によると、税関総署が発表したデータによると、中国の4月のレアアース輸出量は前月比22.7%減の3,737.2t、前年同期比13.4%減となった。2020年4月輸出量は4,316.7tであった。

2020~2021年中国レアアース月次輸出量(t)

(出典:上海有色網)

 2021年5月6日、内モンゴル満洲里税関によると、2021年第1四半期、内モンゴルのレアアース輸出量は前年同期比51.5%増の4,578.6tであった。満洲里税関によると、海外川下市場の需要は強気姿勢で、特に欧州の新エネルギー自動車市場が急成長しており、レアアースの需要は伸びている。一部の国ではレアアースの採掘量が既に上限に達した。日本、アメリカ、オランダ、フランスへのレアアース輸出は、2021年第1四半期の輸出総量の9割近くを占めた。
 海外需要が回復しているにもかかわらず、4月に輸出が不振となったのは、コンテナ不足がその理由の1つになる可能性がある。情報によると、アジアから数多くのコンテナが北米に輸出され、アジアはほとんどコンテナを輸入していない。
 上海水上運送取引所が発表した「2021年4月中国輸出コンテナ運送市場解析レポート」によると、中国の輸出コンテナ市場では4月、船期の乱れやコンテナ不足が続いたことに加え、先月末のスエズ運河の渋滞の影響が出始めたことから、輸送力の供給不足が続いている。国際海運コンテナの価格は過去5か月で94%上昇したというデータもある。
 毎年、中国は、数多くのレアアースを日本に輸出しているが、日本のコロナ感染状況は依然不確実性が高まっており、4月末以降、日本の新型コロナ感染拡大状況は再び広がり、東京を含む多くの地域ではコロナ感染防止非常事態を5月末に延長した。5月、中国のレアアース輸出量は、弱気を維持する可能性がある。

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