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鉱種:
2021年5月31日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Rosatom社のBaimskoe金・銅鉱床電力供給プロジェクトをPutin大統領が承認

 2021年5月14日付けの地元報道等によると、2021年5月、Vladimir Vladimirovich Putin大統領は、KAZ Minerals社が開発中のBaimskoe金・銅鉱床(Chukotka自治管区Bilibino地区)への電力供給に関する国営企業Rosatom社のプロジェクトを承認した。Rosatom社は、4基の浮体式原子力発電ユニットの建設による電力供給を提案している。計画によると、採鉱選鉱コンビナートの操業開始が予定される2027年にその総出力は200MWとなり、2028年第4四半期にはこれを400MWへと引き上げる。また、それまでに、メイン・ユニットの燃料交換やメンテナンス時に必要な「代替ユニット」を追加で建設する予定である。
 現在、Rosatom社の案は、潜在的な請負業者や機器サプライヤーとの事前検討が行われており、近々、政府の最終決定が出される見込みである。指定の期限内に建設を終えるため、建設契約の締結を待たずに設計を開始するとされており、プロジェクト費用は169bRUB(ロシア・ルーブル)と見積もられている。
 なお、2020年8月に政府は、NOVATEK社が提案した浮体式LNG発電プラントの建設プロジェクトを承認していた。その実質的費用の見積額は98.7bRUB(政府補助金33.7bRUBを含む)で、Rosatom社の案を下回っていたものの、ロシア製機器の使用比率の高さからRosatom社の案が選ばれた。特に、原子力ユニットの建設はBaltic Shipyard社で行われる予定である。また、発電ユニットの耐用年数は40年で、最大60年まで延長可能だが、浮体式LNG発電プラントの場合には25年を超えず、延長にはタービンの交換が必要となる。
 Chukotka自治管区Bilibino地区のPeschanka鉱床(Baimskayaエリア)をベースとする採鉱選鉱コンビナート建設プロジェクトは、KAZ Minerals社(カザフスタン)が実施している。コンビナートは2026年操業開始、年産量は銅250千t以上、金400千ozを予定している。

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