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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2021年6月2日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:RUSAL社、戦略的変革を計画

 2021年5月19日付の地元報道等によると、アルミニウム生産大手のRUSAL社は、取締役会が同社のESG戦略及び2050年までにカーボンニュートラルを達成するというコミットメントに沿った経営陣の提案を承認し、カーボンフットプリントの高い資産を別会社に分離すると発表した。
 2社は各自の成長戦略の実施に集中することになる。すなわち、RUSAL社は低炭素アルミニウム生産最大手としてのポジション強化に注力し、分離する新会社(名称は未発表)は大きな成長が見込まれる国内市場の開拓に注力する。
・RUSAL社にとって、この変革は、ALLOWブランドの製品を含む低炭素アルミニウム生産におけるポジション強化の更なる一歩となる。RUSAL社の生産の大部分は、再生可能な水力発電を利用しているため、市場や顧客に対し、カーボンフットプリントが最も低い製品を提供することができる。また、同社は、カーボンフリーのアルミニウム生産を可能にする革新的な不活性アノード技術を引き続き改良していく。社名をRUSALからAL+に変更するという提案が経営陣からなされているが、こうした変革の延長である。新しいブランドは、高付加価値製品及び低炭素アルミニウム生産最大手として、また、成長・イノベーション・国際性・最先端技術を優先する信頼できるパートナーとしての同社の世界的リーダーシップを反映している。
・新会社は、有望な新興市場と、2021年4月に発表した事業所の環境改革大規模プログラムの実施に集中する。新会社の主要資産となるのは、ロシアのアルミナ資産(Achinsk、Bogoslovsk、Urals、Pikalevo)とアルミニウム製錬所(Bratsk、Irkutsk、Novokuznetsk、Volgograd、Kandalaksha)である。古い電解施設の大部分は近代化され、焼成アノードを用いた最新技術に移行する。
 なお、提案された変革は、ステークホルダーとの協議が必要であり、規制当局、債権者、株主等の承認が必要となる可能性がある。
 2社の所掌は下記のように分かれると予測されている。

  • RUSAL(AL+)
    アルミニウム製錬所:Krasnoyarsk、Sayanogorsk、Khakassia、Taishet、Boguchansk、KUBAL
    アルミナ資産:Nikolaev、Aughinish、EurAllumina、QAL、Friguia、WINDALCO
    鉱業資産:Kindia、Dian Dian、BCGI
    Downstream部門の企業(ホイル、カーディスク、パウダーなどの生産)
  • 新会社
    アルミニウム製錬所:Bratsk、Irkutsk、Novokuznetsk、Volgograd、Kandalaksha
    アルミナ資産:Achinsk、Bogoslovsk、Urals、Pikalevo
    鉱業資産:Severo-Uralskyボーキサイト鉱山、Timanボーキサイト
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