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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2021年6月7日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:リチウム資源国有化を断念も、関連税引き上げが懸念

 2021年6月2日付け報道によると、上院議員に対し行われたインタビューで、連邦政府がリチウム資源国有化計画を取り下げることが明らかとなった。国民再生運動(MORENA)に所属し上院財政委員長を務めるAlejandro Armenta議員は、他国における法的枠組みを研究した結果、メキシコのリチウム採掘においては民間投資が必要であるとの結論に至ったと述べた。また、2021年9月に開会される議会において、投資促進のため市場に優位な法整備を進めていくとの方針を明かした。
 国有化計画が取り下げられた一方で、業界にとっては今後の見通しに懸念が残る。Control Risks社のシニアアナリストによると、Armenta議員は関連規制の見直しに言及しているほか、政府が国有化を断念する代わりに、ロイヤルティに相当する鉱業特別税や関連税の引き上げ、あるいは企業に対しより多くのソーシャルコストの負担を求めることが予測される。さらに、中Ganfeng Lithium(贛峰リチウム業)社は、参画するSonora Lithiumプロジェクトの権益拡大を検討していることが明らかとなっているが、政策の不透明さが同社の決断に影響することも予想されている。

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