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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年6月14日 ジャカルタ 川村伸弥

インドネシア:3つの製錬所プロジェクトが2021年中に操業開始

 地元メディアが2021年6月7日に伝えたところによると、インドネシアエネルギー鉱物資源省は、HPAL(高圧硫酸浸出)製錬所とフェロニッケル製錬所を含む3つの製錬所プロジェクトが2021年の操業開始に向け順調に進んでいると発表した。
 同省のRidwan Djamaluddin鉱物・石炭総局長は、インドネシア証券取引所(IDX)上場の鉱山会社PT Aneka Tambang(PT Antam)が所有するNorth Maluku州East Halmahera県Tanjung Buliでのフェロニッケル製錬所プロジェクトの建設進捗率が99.7%に達し、必要な電力を一時的に供給するためのディーゼル発電所の設置が2021年7月に完了する見込みであることを明らかにした。同製錬所プロジェクトでは、ライン1の生産能力を年間13.5千t/年に設定しており、完成すればPT Antamのフェロニッケル生産能力は13.5千t/年になる。
 また同局長によると、PT Smelter Nikel Indonesiaは、Banten州CilegonでのHPAL製錬所建設を完了し、試験生産を開始したが、追加の運営資金が必要なため商業運転は遅れているとのこと。同製錬所の完成は、中国のNingbo Lygend Mining(寧波力勤資源科技開発)社が、現地の合弁子会社PT Halmahera Persada Lygendを通じ、2021年4月にNorth Maluku州Obi島でHPAL製錬所の試運転を開始したのに続き、国内で2番目となる。
 その他、IDX上場企業のPT Kapuas Prima Coalが所有するCentral Kalimantan州Pangkalan Bunでの鉛製錬所プロジェクトの建設進捗率も現在99.7%に達しており、現在は生産開始に向けて中国からの熟練労働者の到着を待っている段階であると同局長は述べている。同社の発表によると、この製錬所の生産能力は20千t/年で、99.50%の鉛地金を生産する予定。
 同局長は、2021年は4つの製錬所の稼働を目標とし、そのうち、Banten州Serang県CikandeにあるPT Cahaya Modern Metal Industri所有の34.5千t/年の生産能力を有するニッケル製錬所は既に稼働しており、4つの製錬所を加えると、2021年は国内で合計23の製錬所が稼働することになるという。
 インドネシア政府は、2024年までに合計53の製錬所が稼働すると予測しており、それまでに未加工鉱石の輸出は全面的に禁止される。政府は既に2020年初めからニッケル鉱石の輸出を禁止している。

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