閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
モリブデン
2021年6月29日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:チュクチ自治管区で銅採掘の大規模プロジェクト開始へ

 2021年6月22日付けの地元報道等によると、Peschanka斑岩銅鉱床(チュクチ自治管区)では、銅、モリブデン、金、銀を含む精鉱生産を目的とする採鉱選鉱コンビナートの建設が2021年に開始される。プロジェクト実施者は、同鉱床の非鉄金属及び貴金属の地質調査・探査・採掘ライセンスを保有するGDK Baimskaya社(チュクチ自治管区Anadyr市で登記、KAZ Minerals社傘下)である。
 Peschanka金・銅・モリブデン鉱床は、シベリア北東部のチュクチ自治管区Bilibino地区に位置する。2016年の地質モデリングデータによると、精測・概測資源量は鉱石1,428百万t、予測資源量及び未分類資源量は774百万tである。2017年に鉱床開発のFSが作成され、埋蔵量が算定された。2017年のFSによると、硫化鉱埋蔵量は1,240百万t(カットオフ銅換算品位:0.4%)とされている。
 鉱床開発は、エクスカベータやダンプトラックを使用して露天掘りで行い、採掘した鉱石は、鉱山から2kmの位置にある選鉱プラントにコンベヤで輸送する。鉱石処理工程には、粉砕と浮遊選鉱が含まれる。選鉱プラントの鉱石年間処理能力は70百万t、年産能力は硫化銅精鉱(品位:24%)約1.5百万t、モリブデン精鉱約13千tを予定している。
 KAZ Minerals社のウェブサイトによると、GDK Baimskaya社は2027年末までに生産を開始し、鉱石年間処理能力は70百万tとなる。JORC規程による精測・概測資源量に基づき、当初のマインライフを約20年としてFSが作成されているが、最近のボーリングにより、マインライフを約5年延長できる可能性が出てきた。マインライフ全体での銅品位:0.47%、金品位:0.27g/tと推定されている。Baimskayaプロジェクトの建設予算は8bUS$近いと見積もられている。
 現在、採鉱選鉱コンビナートからPevek市まで全長800kmの通年道路を新規建設中(250kmは建設済み)で、銅精鉱はPevek港から北極海航路でアジアに送られる。

ページトップへ