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2021年7月7日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:金属輸出に複合輸出関税を導入へ

 2021年6月25日付けの地元報道等によると、ロシア政府は、2021年6月25日付け政府決定第988号により、EAEU(ユーラシア経済同盟)域外への輸出向け鉄類・非鉄金属に対し複合輸出関税を導入するという経済発展省の提案を承認した。当該決定により、ロシア連邦から関税同盟協定加盟国外に輸出される商品の輸出関税率(2013年8月30日付け政府決定第754号で承認)が修正される。
 政府決定によると、鉄類・非鉄金属に対する輸出関税は、基本税率15%と特定税率(1t当たりのUS$で算出)の複合関税となる。課税対象となるのは、圧延材、鉄筋、インゴット等、幅広い製品である。この関税は2021年8月1日~12月31日まで導入され、この期間の関税収入は鉄類110~115bRUB(ロシア・ルーブル)、非鉄金属50bRUBと見積もられている。
 Maksim Reshetnikov経済発展相によると、この関税は、良好な市況において金属製造企業が得る超過利潤の20~25%に相当し、得られた資金は、住宅、道路、その他施設の建設費低減に利用される。
 この輸出関税の導入は、世界市場の金属価格の大幅上昇が国内市場の価格上昇を招いたことに起因する。2021年1~5月の輸出価格は、鉄類が2020年同期比30%、非鉄金属が同50%上昇した。経済発展省は、2021年の金属製造業の利益を2.1~2.3tRUBと試算しているが、現時点ではロシア国内の金属価格を調整するための制度が存在しない。関係官庁は、5か月間の複合輸出関税実施期間中に、金属製造業からの利益の一部を蓄積できる恒久的なメカニズムを開発する予定である。

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