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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 クロム スカンジウム コバルト ニッケル マグネシウム
2021年7月7日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:2020年のGDPに対する鉱業の貢献度は102bPHPと推定

 鉱山地球科学局(MGB)の発表によると、2020年の国内総生産(GDP)成長率の0.6%に相当する102.3bPHP(フィリピンペソ、粗付加価値(GVA))を鉱業部門が占めた。金、ニッケル鉱石、混合硫化ニッケル・コバルト、シュウ酸スカンジウム、クロマイト、鉄を含む金属鉱物の生産額は132.69bPHPであり、輸出された鉱物、鉱物製品、非金属鉱物の製造額は5.2bUS$に達したと発表した。また、「鉱物産業は、国や地方の税金、手数料、ロイヤルティで約25.5bPHPを貢献した。鉱業部門は、2020年12月時点で、環境保護・強化プログラムの実施のために379bPHPを割り当てている。」とMGBは述べた。さらに、鉱山・採石活動によって18万4,000人の雇用創出、鉱山地域のホストコミュニティや近隣コミュニティの生活環境を改善するための社会開発管理プログラムへの総額25.71bPHPが投入され、2021年12月時点で28,717.37haの土地に3,687万本の苗木が植えられているという。
 Roy A. Cimatu環境長官は、この集計は「鉱業がいかにフィリピン経済に大きな貢献をしているかを示している。」とし、「パンデミックの中で、鉱業は努力し、その役割を果たした。過去1年間の鉱業の成果がこのような形で表れたことを嬉しく思う。」と述べた。同氏は、環境部門は鉱業会社の操業を監視し、安全性や環境・社会開発イニシアチブに関連するプログラムの実施を改善していくと述べた。
 また、フィリピン鉱業会議所の Gerard H. Brimo会長は、「責任ある鉱物開発が認められれば、経済回復に積極的に貢献できると信じている。」とし、「鉱業は政府の収入増加や雇用創出に貢献するとともに、貧困の削減にもつながる。」とも述べた。
 2021年4月14日、Rodrigo R. Duterte大統領は、新たな鉱物協定の禁止を解除する大統領令第130号に署名した。これによるモラトリアム解除後、100件の鉱山プロジェクトが進行中であり、国家政府に21bPHPの収入がもたらされると期待される。
 Brimo会長は、「最近の政府の政策発表、特に新規鉱物協定のモラトリアム解除とその実施規則は、実に歓迎すべき動きである。今後も、フィリピン鉱業の潜在的な成長力を最大限に引き出し、国内外からの投資を誘致するための政策発表を期待する。」と評した。

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