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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2021年7月13日 ロンドン 遊佐茂雄

その他:Oxford大学の科学者、休火山のかん水から金属を抽出する方法を発表

 2021年6月29日付けのプレスリリースによると、Oxford大学の科学者が、休火山の約2kmの深さにおいて多孔質岩に閉じ込められた高温のかん水から直接金属を抽出する方法について発表した。発表によれば、火山の下のマグマは地表に向かって上昇するガスを放出するが、このガスには金属が豊富に含まれ、圧力が低下するとガスは蒸気とかん水に分離する。元のマグマガスが溶解した金属のほとんどは高密度のかん水に濃縮され、多孔質岩に閉じ込められる。この新論文では、地下のかん水が金、銅、リチウムなどの貴重な金属を大量に含む潜在的な「液体鉱石」であることを示している。これは深い掘削井を通じて地表面に液体を抽出することで利用できる。このモデルは、かん水に数百万tの銅が含有される可能性を示している。また、この方法は採掘と鉱石処理のコストを削減するほか、地熱発電を利用して操業を行うことで、環境への影響が大幅に軽減されるとしている。一方、この方法の主なリスクは技術的な問題である。このプロセスでは2kmの深さで450℃を超える岩石を掘削する。抽出された液体は腐食性があるため、掘削材料のタイプが制限される。また、火山の噴火を引き起こすリスクは非常に小さいが、評価されなければならないとしている。「かん水採掘」が機能するのは、課題にどれだけうまく対処できるかにより、5~15年先になる可能性があるとしている。

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