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2021年7月15日 北京 塚田裕之

中国:2021年上半期、新エネルギー車卸売り・小売り量は共に100万台を上回る

 2021年7月9日付け現地紙によると、2021年7月8日に全国乗用車連合会が発表した乗用車小売販売台数は、2021年6月が157.5万台、2021年1~6月が対前年同期比28.9%増の994.2万台で、2011年以降で最高となった。同連合会によると、2020年の販売台数が低調であった一方、2021年の新エネルギー車販売台数が大きく伸びた。
 また、新エネルギー車の卸売・小売台数は、2021年前半で100万台を上回った。2021年1~6月の卸売台数は対前年同期比231.5%増の108.7万台、小売販売台数は対前年同期比218.9%増の100.1万台であった。乗用車連合会の崔東樹秘書長は、「2021年5月、新エネルギー車の2021年の販売台数が240万台に達すると予測していたが、2021年上半期の販売台数実績を見ると更に上回る可能性がある。」との見方を示した。
 2021年、新エネルギー車市場は強い伸びを示している。2021年6月の新エネルギー車の卸売販売台数は22.7万台で対前月比14.7%増、対前年同月比165.7%増加した。このうち、販売台数は電気自動車(EV)が対前年同月比175.0%増の18.6万台、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)が同比130.4%増の4.1万台で、市場占有率は18%であった。注目すべきは、2021年6月の比較的ハイクラスなEV販売台数は増加傾向にあるが、中・低エンドクラスのEV販売は減少傾向にある。
 ブランド別に見ると、2021年6月、卸売販売台数1万台以上の国内メーカーは比亜迪(BYD、40,530台)、Tesla中国(33,155台)、上海自動車通用五菱(30,749台)、上海自動車乗用車(10,493台)が挙げられる。その他、蔚来、理想、小鵬、合衆、零跑などの新しい自動車メーカーも、販売台数は対前年同期比、対前月比で増加した。また、Volkswagenの新エネルギー車の小売販売台数は8,875台であった。BBA(Mercedes-Benz・BMW・Audi)と呼ばれるいわゆる海外ブランド高級車メーカーはEVの大量生産を始め、これらの製品の販売も増加するとみられる。
 また、2021年6月、新エネルギー車の輸出も好調で、Tesla中国は5,017台、上海自動車乗用車は2,300台、比亜迪は215台、江淮自動車は127台で、その他自動車メーカーも輸出の機会を狙っているとみられる。
 崔東樹秘書長は、2021年下半期の新エネルギー車市場の見通しについて、「2021年第2四半期、多くの自動車メーカーが販売促進に力を入れており、2021年末に再び力を入れる可能性がある」と述べ、年末まで上半期の高い人気を継続する見込みである。特に「ダブルクレジット」や「カーボンニュートラル」等といった政策下において、従来型の自動車メーカーは新エネルギー車製造への転換に更に力を入れる可能性がある。
 新エネルギー車販売の競争力が高まることで、新エネルギー車も一層普及するとみられる。乗用車連合会のデータによると、新エネルギー車の国内普及率は、2021年6月が14%、2021年1~6月が10.2%で、2020年の5.8%から伸びた。2021年6月、国内メーカー産新エネルギー車の普及率は28.4%であった。高級車の新エネルギー車普及率は14.2%であったが、このうち主な海外ブランド高級車メーカー産新エネルギー車の普及率は低く、2.2%であった。

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