閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2021年7月21日 北京 塚田裕之

中国:2021年6月の亜鉛生産は対前年比7.2%増も、雲南省の電力規制は未解消

 2021年7月1日付け安泰科によると、中国国内51社の製錬所(総生産能力6.30百万t)の生産統計調査の結果、2021年1~6月の亜鉛及び亜鉛合金の生産量は、対前年比7.2%増の266.7万tであった。2021年6月単月の生産量は、対前年同月比10.8%増の44.7万tで、対前月比409t増であった(一日あたりの平均生産量は、対前月比3.4%増加)。また、2021年5月の修正後生産量は対前年同月比7.4%増の44.7万tであった。
 2021年1~6月、多くの地域の精製亜鉛生産量は予想どおり増加した。そのうち新疆・四川地域では新たにプラントが稼働した。湖南・陝西・甘粛省等の生産能力は回復、安徽・青海・広西等の製錬所も増加した。しかし、原料の供給不足やエネルギー消費の二重規制、環境保全、電力制限による生産規制といったいくつかの要因により、雲南省の生産量は減少、内モンゴルの生産量は予想ほど伸びなかった。
 また2021年7月初め、主な製錬所の亜鉛(亜鉛合金を含む)在庫量は3.4万tで、2021年6月初めより4.2千t余り拡大した。消費のオフシーズンが近づいており、製錬所の在庫量は若干増えている中、特に華北エリアに供給する製錬所では顕著に増えている。
 2021年7月初め、各地域の加工費は継続的に引き上げ、国内平均見積価格は4,150元/t、前月より100元/t上昇した。大半の地域における基準見積価格は4,000元/t以上に戻ったが、地域で異なり、雲南、湖南省の伸び率は200~300元/tの間だが、これまで比較的伸び率が小さかった内モンゴル、遼寧、江西、安徽省等の加工費は横ばい、または50~100元/tと小幅に伸びた。四川省、陝西省等の加工費の引き上げは依然難航している。
 2021年7月の亜鉛生産量は、内モンゴルや安徽省では、予定されている点検作業が若干影響する見通しである。多くの地域、雲南、内モンゴル、甘粛と四川各省では生産増を目指している。調査対象企業の2021年7月の生産量は前月より2万t伸び、46.7万t程度に達する予想で、そのうち雲南省の増加分は1.2万tとの予想である。雲南省では、2021年7月14日時点で現地の各製錬所は予定どおり通常操業しているが、電力規制による影響がまだ完全に解消していないことを踏まえると、今後の生産稼働については判断し難く、生産量の増加幅はやや縮小する予想である。

ページトップへ