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ニュース・フラッシュ

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2021年7月21日 北京 塚田裕之

中国:2021年6月の国内鉛地金生産量、対前年同期比9.7%増

 2021年7月14日付け安泰科によると、中国国内の主な鉛製錬所(一次鉛生産能力349万t、再生鉛生産能力439万t)の生産統計調査の結果、2021年1~6月の鉛地金生産量は、対前年同期比9.7%増の234.0万tであった。再生鉛の精製鉛が増加、特に新たなプラントが安定的に稼働しており、再生鉛の生産量は対前年同期比28.9%増の115.9万t、一方で一次鉛の生産は対前年同期比4.3%減の118.1万tであった。
 2021年6月の生産量は対前年同月比1.2%減の41.1万t、対前月比では0.1万t増加した。そのうち、一次鉛の生産は対前年同月比3.4%減の20.1万t(対前月比1.4万t増)、再生鉛の生産は対前年同月比1.1%増の21.0万t(対前月比1.3万t減)で、2021年6月の精製鉛生産の51.1%を占めた。
 2021年6月、原料である鉛精鉱は継続的に不足していたが、一次鉛生産に実質的な影響はなかったとみられる。江西・湖南・河南省等の製錬所の生産量は増加したほか、遼寧省や雲南省では、これまで点検作業を行っていた企業の生産は回復し、一次鉛の増加量は予想より上回った。再生鉛は、安徽や江蘇省等で点検作業を行っていため一部製錬所では稼働率を低下させたが、遼寧、雲南省等の生産が回復しているため、再生鉛の生産量は予想を上回った。しかし単月生産では前月より減少した。
 2021年7月初め時点の主な一次鉛製錬所の在庫量は1.1万t(精製鉛)で、2021年6月初めより0.4万t減少した。
 2021年7月初め、国内の主な鉛精鉱加工費の見積価格範囲は広く、1,000~1,500元/tであった。このうち、河南省の加工費が最も低く約1,150元/tであった。その他地域のごく一部の製錬所の見積価格は1,100元/tだが、大半の製錬所は1,200元/t以上である。
 2021年7月の鉛生産量予想は43万tと、一次鉛と再生鉛ともに引き続き増加傾向だが、一次鉛は依然原料不足から抜け出せていない。内モンゴルや雲南省では点検作業の予定があり、増加量は限定的である。一方、再生鉛は多くの地域の製錬所で点検作業を終え生産再開し、増加する予想である。しかし、地域的な電力規制が再び実施されると、精製鉛の生産量に影響を与える可能性がある。

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