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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 アルミニウム/ボーキサイト
2021年7月27日 シドニー Whatmore康子

豪:欧州委員会が発表した国境炭素調整メカニズムの規則案により豪州からの鉄鉱石やアルミニウムの輸出に影響が及ぶ恐れも

 2021年7月20日付けの地元メディアによると、欧州委員会が2021年7月14日に発表した、欧州連合(EU)における国境炭素調整メカニズム(Carbon Boarder Adjustment Mechanism:CBAM)の導入に関する規則案には、炭素課金の適用対象となる物品に、鉄やアルミニウム、肥料、セメントなども含まれていることが明らかにされた。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)は同規則案の分析を行い、CBAMが導入される場合には、豪州を含むオセアニア地域の輸出歳入が低下する恐れがあると予測している。CBAMは、EUが同連合における温室効果ガス(GHG)排出量を2030年までに1990年レベル比で実質55%削減するという目標のもとに策定した政策「Fit for 55 Package」の一環で、GHG排出削減の規則を設けていない国から物品を輸入することによって地球全体のGHG排出削減が達成されないという「炭素リーケージ」を防止するために、これらの国々からEU加盟国が輸入する高GHG排出の物品に炭素課金を適用するものであるとされている。一方、豪州鉱物資源評議会(MCA)はCBAMに関し、「豪州の資源産業では再生可能エネルギーや蓄電池施設の導入、水素電池の使用などを通じてGHG排出削減が進められている。GHG排出実質ゼロが達成されるためには、貿易保護ではなく新技術の開発や導入が必要とされる。」と主張した。

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