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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2021年8月25日 シドニー Whatmore康子

豪:鉄鉱石のスポット価格が1か月間で40%低下と連邦政府の予測よりも急速なペースで下落、貿易収支にも影響か

 2021年8月20日付けの地元メディアによると、鉄鉱石のスポット価格が中国における鉄鉱石需要の鈍化を背景に過去1か月間で40%下落し、2021年8月19日の時点で130US$/tと豪連邦政府による予測よりも速いペースで急落しており、豪州の貿易収支に影響が及ぶ恐れが生じていることが明らかになった。同政府は2021/22年度の予算案で、同年度~2022/23年度における豪州の貿易収支の年度予測を「鉄鉱石価格が2022年3月末には55US$/tに下落する」というシナリオに基づき行っているが、鉄鉱石価格が過去1か月間と同様のペースで今後も下落し続ければ、このシナリオの予測額を更に下回り、貿易収支額が予測以下となるリスクがあると、同メディアは報じている。一方、ANZ銀行のアナリストは、「中国政府は、同政府の温室効果ガス(GHG)排出量の目標値を達成するために2021年の国内における製鉄量を同年の残り期間に12.2%縮小し、2020年と同等にする必要がある。従い、ある時点を越せば中国の鉄鋼生産量は回復し鉄鉱石価格も再び上昇すると予測されるが、長期面では80US$/t前後となると考えられる。」と分析している。また、豪連邦政府が四半期毎に発表する「Resources and Energy Quarterly」の最新版においては、2022/23年度における鉄鉱石価格は平均100US$/tとなると予測されている。

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