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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年8月31日 ジャカルタ 白鳥智裕

ミャンマー:MYL社、Baswin銀・鉛・亜鉛プロジェクトの株式を売却

 2021年8月20日付け現地メディアによると、豪鉱業会社Myanmar Metals(MYL)社は、「ミャンマーの政治状況が市場の信頼を損ねている。」として、ミャンマー北東部のBaswin銀・鉛・亜鉛プロジェクトの全株式(51%)をミャンマーWin Myint Mo Industries(WMM)社売却することに合意した。
 MYL社は、2021年2月1日に軍部がクーデターを起こして以来、半年以上にわたって政治的・経済的混乱に陥っている東南アジアの国から撤退した新たな国際的投資家となる。
 MYL社によれば、ミャンマーにおける資産と事業の詳細な見直しを行った結果、政治的状況がプロジェクトの開発に必要な資本の供給源として同社が特定した市場の信頼を損なっており、さらなる継続的な資金調達の現実的な見通しがなければ、ミャンマーでの事業を進展させることも、永続的に維持することもできないと判断したとしている。
 MYL社は、地元のWMM社と採掘プロジェクトとのJV契約を2018年に締結した。当時、地元のパートナーは15年間の採掘事業を認められていた。MYL社は51%の株式を保有しているが、現地パートナーのEAP Global Mining社とWin Myint Mo Industries社はそれぞれ24.5%を保有している。
 Baswinでの銀、鉛、亜鉛の採掘は15世紀にさかのぼり、中国の小規模鉱山労働者(artisanal miners)が地表および地表近くの鉱床から銀を採掘していた。1900年代初頭には、後に第31代米国大統領となるHerbert Hooverの経営により、英国による地下採掘が開始された。
 第二次世界大戦前、Baswin銀・鉛・亜鉛プロジェクトは世界最大の鉛鉱山、世界最大の銀鉱山の一つであった。戦後、ミャンマーの国営鉱山会社が採掘権を保有していたが、2009年にWMM社が生産権を取得した。

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