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ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ パラジウム ロジウム
2021年9月7日 ヨハネスブルグ 原田武

南ア:PGM生産者Implats社、記録的な通期財務実績(2021年6月末期)を発表、今後の資本投資を増やす

 2021年9月2日付けImpala Pratinum(Implats)社は2021年6月末までの通期財務実績を発表した。PGM生産量の増加及び堅調なマーケットにより、売上高129.6bZAR(南ア・ランド:9.0bUS$相当)は2020年比86%増であった。Gross profit 53.5bZAR(同130%増)、EBITDA 61.4bZAR(同109%増)、Headline earnings 36.4bZAR(同125%増)と、いずれも2020年の2倍以上になっている。また、税金やロイヤルティによる政府への貢献の合計は19.1bZAR(1.3bUS$相当)にのぼり、うち南ア政府への貢献は13bZAR(907mUS$相当)になった。
 来期2022年度の生産量見込み(6E)は3.30~3.56百万ozと、今期実績3.29百万ozより微増で設定している。また、資本投資は8.0~9.0bZAR(558~628mUS$)が見込まれ、今期実績6.4bZARより大幅に増やして計画している。
 同社のマーケット予想によると、2021年の暦年では、投機需要の減少により、プラチナ市場は再び余剰となる見込み。南ア生産者が仕掛品在庫を放出することによる供給面の影響に加えて、世界的な半導体チップ不足が自動車生産に与える需要面での影響も予想される。パラジウムについては、ロシアからの供給量が減少しているため供給不足が継続するが、その程度は緩やかであると見込まれている。ロジウムについては、2021年内は市場のバランスが取れるが、2022年には需要が増加して市場の逼迫が続くと予想している。
 通期の財務実績を公表するとともに、今後の投資計画について、同社CEOのNico Muller氏から現状において既に進行中の投資計画としては、以下のものが挙げられると言及された。

  • 南アTwo Rivers鉱山のMerensky層の開発:5.7bZAR(398mUS$相当)
  • ジンバブエZimplats社のBimha鉱山とMupani鉱山の拡張:204mUS$
  • ジンバブエZimplats社の第3選鉱施設の建設:93mUS$

 併せて、現在検討中の投資計画として、以下を言及した。

  • 製錬・精錬所の生産容量拡張
  • 南アMarula鉱山の斜坑の拡張
  • ESGの取組み(Zimplatsの製錬所における脱硫、カーボンニュートラルへの取組みなど)

 また、同氏は、これら進行中の投資計画と検討中の投資計画を併せて総計約12bZAR(約837mUS$)になるとの見込みを示した。

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