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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2021年9月7日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:レアアースの技術開発に着手、探査の準備はいまだならず

 2021年8月30日付け現地メディアによると、インドネシアにも豊富なレアアースのポテンシャルがあることがわかった。エネルギー鉱物資源省の地質庁は、レアアースの兆候を見つけるための調査を日常的に行っている。2019年現在、Sumatla島、Kalimanta島、Java島、Sulawesi島の多くの地域でレアアースの兆候が発見されている。
 Sumatla島地域の資源は、レアアースのラテライト鉱床タイプで23百万t、テーリングタイプで5百万t、Kalimantan地域はテーリングタイプで7百万t、Sulawesi地域はラテライトタイプで1.5百万tに達すると仮定している。しかし、この鉱床の実態は把握できておらず、さらなる調査が必要である。
 PT Timahは、モナザイト=25.7g/m3、ゼノタイム=3g/m3、ジルコン=17.5g/m3といった、かなり高い含有率のレアアースを含む鉱業事業ライセンス(IUP)を持っている。PT Timahは、近年このレアアースの可能性に注目している国営企業の1つであり、レアアースの探査に向けて前向きである。同社は、このプロジェクトを開発するための潜在的なパートナーを探しており、このレアアースが錫の副産物である場合、レアアース鉱石を金属に加工できることが証明されている高度な技術を持つ企業を必要としている。
 商業的な技術開発に対しては消極的にみえるが、インドネシアは長い間、産業規模になるようにレアアースを管理する計画を設計するよう準備をしてきている。国家核エネルギー庁(BATAN)は、2017年から、PLUTHOと名付けられたウラン、トリウム、レアアースの分離施設を建設した。これは、モナザイトからウランやトリウムなどの放射性鉱物を分離する技術である。
 また、この分離プロセスでは経済的価値の高いレアアースを得ることができ、このプロセスでは設計・調達・建設・試運転(EPCC)を行う企業であるPT Rekayasa Industri(Rekind)の支援を得ている。PT RekindとBATANは、レアアースを含む放射性鉱物の管理に関するFSの作成という枠組みで協力している。しかし、この協力関係はまだエンジニアリング規模であり、投資規模には達していない。このエンジニアリングの設計は、レアアースの管理を国民経済の源となる商業規模に発展させることを目的としている。

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