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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年9月14日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PTVI、2つの製錬所プロジェクトの2022年の着工を目指す

 2021年9月1日付け現地メディアによると、PT Vale Indonesia(PTVI)は、Bahodopi(中央Sulawesi州)とPomalaa(東南Sulawesi州)の2つの新しい製錬所プロジェクトの建設を2022年に開始することを目指している。同社のFeriany Eddy社長は、現在、Bahodopiロータリー・キルン電気炉(RKEF)のフェロニッケル製錬プロジェクトに関する中国のパートナー2社との協力協定に関する最終合意に注力しているという。
 中国の太原鉄鋼集団有限公司(Taigang Group)および山東鑫海科学技術有限公司(Shandong Xinhai Technology Co Ltd)とのプロジェクト協力の枠組み合意については、2021年6月に最終的に合意した。合意は、プロジェクトの主要な側面に関してであり、これによって資金調達とライセンス供与のプロセスを実行する。Eddy社長によると、主要な枠組み合意は、例えば販売契約や株主契約などの9つの契約に分割しなければならず、これは署名後6か月以内に行わなければならないことから、2021年末か2022年1月初旬には完了する。さらに、必要な許可の手続き、詳細な技術調査の完了、プロジェクトの資金調達の検討も進めている。資金調達については、これまでの銀行との話し合いは非常に前向きで、多くの銀行がこのプロジェクトへの資金調達に関心を持っている。
 全てのプロセスが順調に進めば、2021年内には最終的な投資決定が完了し、2022年にはBahodopi RKEF製錬所プロジェクトの着工が実現することが期待されている。
 また、同社はPomalaaでの高圧硫酸浸出(HPAL)製錬プロジェクトの開発も目指す。HPAL製錬所はインドネシアではまだ広く開発されていないため、このプロジェクトのライセンス取得プロセスはより複雑である。パートナーである住友金属鉱山株式会社(SMM)との交渉も、COVID-19パンデミックの影響を受けて難航している。Eddy社長によれば、Pomalaaプロジェクトについては、現在、ライセンスを取得しているところで、既に稼働しているHalmaheraのHPAL製錬所があり、ライセンス取得のプロセスがスムーズに進むように、海事・投資調整省の支援も受けている。
 ライセンス取得や交渉と並行して、PTVIはHPALプロジェクトの資金調達の検討も始めている。Eddy社長は、すべてが計画通りに進めば、2022年末にはプロジェクトの建設を開始できると楽観視している。しかし、最悪の場合は2023年初頭に間に合わない可能性もある。
 PTVI CFOのBernardus Irmanto氏によれば、フェロニッケルの生産能力が73千t/年のBahodopiプロジェクトには、約1.5bUS$の投資が必要であるとし、Pomalaa HPALプロジェクトには2.6bUS$の投資が必要である。ただし、全ての技術調査が完了すれば、より適切な投資額となる可能性も高いという。

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