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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 コバルト ニッケル
2021年9月14日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:金属生産量、2021年上半期で25%増の68.63bPHPに

 2021年9月2日付け現地メディアによると、2021年上半期は、フィリピンの鉱業部門にとって良い結果となっており、堅調な金属価格によって金属生産額が68.63bPHP(フィリピンペソ)に上昇し、国内の鉱物生産の大半を占める金とニッケルが生産量の増加を記録している。
 また、鉱山地球科学局(MGB)は、新規鉱業プロジェクトの禁止を解除した大統領令(EO)130号の施行を受けて、今後数か月のうちに新しいプレーヤーの参入を待っているため、状況はここからさらに良くなると考えている。
 MGBの最新データによると、2021年1~6月の金属鉱物生産額は、2020年同期の55.13bPHPから68.63bPHPへと24.5%増加した。この理由として、期間中の金属価格が引き続き堅調であったことを挙げている。具体的には、銅は65%、ニッケルは40%、金は10%、銀59%上昇した。
 金属生産額への貢献度を見ると、ニッケルとそのニッケル製品が53.44%(36.68bPHP)を占め、次いで金が34.84%(23.91bPHP)となっている。銅は7.46bPHP(10.87%)で第3位、銀、鉄鉱石、クロマイトは1%以下の580mPHPであった。
 しかし、金とニッケルだけが生産量の増加を記録し、銀、銅、クロマイト、鉄を含むその他の項目はすべて生産量の減少を記録した。
 具体的には、ニッケルとその製品が引き続き生産の中心となっており、国内の生産額の53%以上を占めた。その内訳は、ニッケルの直送(direct shipping)が58%(21.42bPHP)、混合硫化ニッケル・コバルトが41%(15.07bPHP)となった。特にニッケル鉱石の生産量は、151,646tから151,646tへと、39%増加した。一方、ニッケルの価格は、前年同期の12,473.17US$/tから17,490.15US$/tへと、5,017US$の価格差が生じた。
 上半期のニッケル生産量上位3社は、Taganito Mining(TMC)社の28,935t、Rio Tuba Nickel Mining(RTNMC)社の25,301t、Platinum Group Metals社の12,977tであった。
 金の生産量は、8,257kgから8,545kgへと3%増加した。
 一方、銅の生産量は31,030tから23,557tへと24%減少し、銀は11,793kgから11,069kgへと6%減少した。
 今後、MGBは、新規鉱業プロジェクトの禁止を解除したEO130号の発行など、最近の政策決定を背景に、鉱業の業績が向上することを期待している。MGBによれば、最近の動きとしては、Nueva Vizcaya州にあるOceanaGold社(OGPI)のDidipio銅・金プロジェクトの再参入や、大統領令(EO)130が発行されたことなどが挙げられる。

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