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 No.13-23  6月12日

[ 中南米 ]
チリ:El Morro金-銅プロジェクトの先住民族問題、2013年内にも解決の可能性
チリ:Pascua Lama金-銀プロジェクトの環境認可違反に係る罰金が減額、生産開始は2015年以降
チリ:2013年4月の非鉄金属生産実績、Escondida鉱山の銅生産が前年比27.2%増
チリ:立法審査院、リチウム特別操業契約入札無効について鉱業省に弁明を要求
ブラジル:新鉱業政策に対し、市民団体が抗議活動展開
ブラジル:Ferrous Resoueces社とCSN社、鉄鉱石鉱山の鉱区境界で対立
ペルー:Southern Copper社、操業コスト削減を模索
ペルー:Las Bambas銅プロジェクト建設労働者、警官隊と衝突
ペルー:Chinalco及びMMG、Las Bambas銅プロジェクト買収に関心
ペルー:2013年4月鉱産物生産量
メキシコ:Minera Frisco社、ストライキによる生産停止が3鉱山に拡大
メキシコ:中国国家主席がメキシコでの鉱業投資の拡大を表明

[ 北米 ]
米:西部諸州選出の5名の上院議員、オバマ大統領に対してPebble銅・金プロジェクトの開発禁止を求める書簡を送付
加:ムーディーズ、HudBay社の信用格付けをB3に格下げ
加:BC州北西部先住民等、BC自由党のKlappan露天掘り石炭鉱山に係るBC自由党の政治姿勢を非難
加:Great Western社、サスカチュワン州Hoidas Lakeレアアースプロジェクトに関して覚書締結
加:El Nino Ventures社、ニューブランズウィック州Murray Brook多金属鉱床のプレFS結果公表

[ 欧州・CIS ]
英国: LME、Abbott会長の退任を発表

  [ アフリカ ]
ザンビア: Konkola Copper Mines社、2,000人の雇用削減計画を棚上げ
南ア: Glencore Xstrataのクロム鉱山でストライキ、1,000名を解雇
南ア:科学産業技術研究所、チタンのパイロット・プラントが稼働

[ オセアニア ]
豪:Q3(2013年1月~3月)の貿易収支は3.7億A$の黒字
豪:Q3(2013年1月~3月)の鉱業分野のGDP成長率はQ2比1.5%増
豪:2013年4月の貿易収支は0.3億A$の黒字
豪:豪州から中南米への投資額は1,500億A$を超える可能性
豪:Glencore Xstrata、McArthur River亜鉛・鉛鉱山拡張の承認を得る
豪:シドニー大学、鉱床発見を支援するプロジェクトを開始

[ アジア ]
インドネシア:政府、Grasberg鉱山落盤事故の原因究明調査完了まで約2か月間、操業停止を指示
中国:中国国家備蓄局、6万tのニッケルを調達
中国:馳宏亜鉛・ゲルマニウム株式有限公司、鉛・亜鉛製錬プロジェクトに4億元を追加投資
中国:広東省と内モンゴル、3,000億元超の協力契約を締結
中国:科力遠新エネルギー、ニッケル水素電池事業への投資でトヨタ自動車と協力 
中国:中国アルミ業、38万tの電解アルミニウム生産能力を削減
中国:湖南省桂陽県、非鉄金属製錬加工プロジェクトの契約を締結


チリ:El Morro金-銅プロジェクトの先住民族問題、2013年内にも解決の可能性

 メディア報道によると、2012年の最高裁判所の裁定を受けて建設作業を中断しているEl Morro金-銅プロジェクト(チリ第Ⅲ州)の先住民族問題が、2013年末にも解決する可能性がある。同プロジェクトは、環境影響調査(EIA)の際にプロジェクト近隣の先住民族団体との協議がなされていなかったとして、最高裁判所より環境認可を取り消されていた。El Morroプロジェクトの30%の権益を保有する加New GoldのHannes Portmann経営企画担当副社長は、「先住民族団体との協議は進んでおり、2013年末にも問題が解決されることを期待している」と述べた。先住民族との問題が解決すれば、探鉱及び初期ステージの建設開始に向けた作業が再開され、2018年にも生産が開始される可能性もある。

 El Morro鉱床の埋蔵量及び資源量は14.4億t、平均金品位0.34 g/t、平均銅品位0.41%で、最新のFSではマインライフ17年間において金及び銅を年間でそれぞれ約9.3 t及び約12.9万t生産する計画となっている。

(2013. 6. 6 サンティアゴ 縫部保徳) 目次へ
チリ:Pascua Lama金-銀プロジェクトの環境認可違反に係る罰金が減額、生産開始は2015年以降

 メディア報道によると、チリ環境監督庁(SMA)はPascua Lama金-銀プロジェクトの環境認可違反のために加Barrick Goldの子会社Minera Nevadaに科していた罰金を25%減免し、12,000 UTA(約1,160万US$)とした。本減免は、罰金措置の決定から5日以内に同社が罰金を支払ったことによるものであるが、建設作業はSMAからの罰金の原因となった水管理システムが改善されるまで中断が続く。Barrick GoldはSMAへの報告書の中で、水管理システム関連の建設作業のため、2,900万US$を必要としている。また、この建設作業には1年から2年かかる可能性もあり、同プロジェクトの生産開始は当初予定していた2014年H2よりも遅れるという。

 Pascua Lama金-銀プロジェクトはチリ・アルゼンチンの国境に跨る二国間開発プロジェクトであり、年80~85万oz(24.9~26.4 t)の金生産が見込まれている。

(2013. 6. 6 サンティアゴ 縫部保徳) 目次へ
チリ:2013年4月の非鉄金属生産実績、Escondida鉱山の銅生産が前年比27.2%増

 2013年6月6日、COCHILCOは月報電子版で2013年4月のチリの非鉄金属生産実績を公表した。

 2013年1月~4月のCODELCOの銅生産量は50.3万tで前年同期比ほぼ横ばい(0.2%増)、Escondida鉱山の銅生産量は40.2万tで、同22.2%増となった。チリ全体の銅生産量は182万tで、同5.7%増であった。

チリの非鉄金属生産実績

  2013年4月生産量 2013年1月~4月
生産量
対前年同期比
増減
銅(千t) 442.7 1,820.0 5.7%増
モリブデン(t) 3,094.3 12,452.5 9.9%増
金(t) 4.3 17.2 10.9%増
銀(t) 91.7 386.3 4.5%増
(2013. 6. 6 サンティアゴ 縫部保徳) 目次へ
チリ:立法審査院、リチウム特別操業契約入札無効について鉱業省に弁明を要求

 メディア報道によると、チリ立法審査院(Contraloría)は、リチウム特別操業契約入札無効について鉱業省が下した裁定に違法な点があるとの鉱業協会連盟(Asogemin)の訴えを受け、入札要領に基づき入札プロセスを分析した。その結果、全入札プロセス無効を決定した根拠が十分でないとして、鉱業省に対して入札無効に至った法的根拠について説明を求める意向を示した。Asogeminの訴えは2012年10月に提出されていた。

 リチウム特別操業契約入札は、現在2社に限られるチリでのリチウム生産に新規プレイヤーを呼び込むメカニズムとして2012年9月に実施されたものの、落札者とされたSQMが応札基準を満たしていなかったとして、全入札プロセスの無効が裁定されていた。

(2013. 6. 6 サンティアゴ 縫部保徳) 目次へ
ブラジル:新鉱業政策に対し、市民団体が抗議活動展開

 メディア報道によると、政府による新鉱業政策の策定のあり方に対し、市民団体がブラジリアにおいて抗議運動を展開した。この運動の中心的な団体は、INESC(Instituto de Estudos Socioeconomicos)、IBASE(Instituto Brasileiro de Analises Scociais e Economicas)、MST(Movimento dos Trabalhadores)等の左派団体で、新たにフロンティア地域における鉱業活動に対する国家防衛委員会(Comite Nacional em Defesa dos Territorios frente a Mineracao)を結成したと報道されている。この運動の主旨は、鉱業活動と先住民や地域住民の権利の尊重・保護を目的として、新鉱業政策に関する情報の公開、透明性の確保等を訴えるもので、参加団体は、小作農民等の農業労働者が参加し様々な運動を展開する先鋭的左派政治団体とみられる。IBASE及びMSTは、新政策に関する議論が十分にされていないことを問題視している。

 また、INESCによると、この運動は7項目の要求を掲げている。

 ① 民主的で透明性の高い鉱業政策の策定と運用
 ② 鉱業の影響を受ける地域コミュニティーのコンサルテーション、同意、拒否に関する権利の明確化
 ③ 開発規模の管理
 ④ 保護対象地域の特定
 ⑤ 環境ダメージの確認と閉山計画の確実化
 ⑥ 労働者の尊重と保護
 ⑦ ILO169号条約と先住民の意見の尊重

 新鉱業政策の国会審議については、これまでにLobao鉱山動力大臣が6月中には国会審議入りすると発言したり、Rousseff大統領が任期中の新鉱業政策の議論を先延ばしにするのではないかとの憶測も流れたりしているが、今回のような社会運動が始まったことにより、事態は一層混乱する可能性が出てきた。

(2013. 6. 4 サンティアゴ 神谷夏実) 目次へ
ブラジル:Ferrous Resoueces社とCSN社、鉄鉱石鉱山の鉱区境界で対立

 メディア報道によると、Ferrous Resources社(以下、「Ferrous社」)Viga鉄鉱石鉱山(以下、「Viga鉱山」)の鉱区とCSN社Casa de Pedra鉄鉱石鉱山(以下、「Casa de Pedra鉱山」)の鉱区の境界線について、法的な対立が起きている。Viga鉱山の鉱区は、Casa de Pedra鉱山の鉱区に取り囲まれるような位置にある。またこの地域は、熱帯雨林及びサバンナ地帯で自然保護対象となっており、両鉱山の境界部分の環境許可の調整が難しくなっている。CSN社側の環境許可手続きは2007年以来棚上げ状態となっており、同社はFerrous社による境界部分での鉱業活動に対し提訴するなどの対応を行ってきた。一方Ferrous社は、地元Congonhas郡の裁判所よりViga鉱山での操業継続の許可を得ている。 Ferrous社は、2012年にViga鉱山他から3.2百万tの鉄鉱石を生産している。Casa de Pedra鉱山は、2012年の生産量は19.8百万tであった。埋蔵量22億t(ヘマタイト、イタビライト)賦存の可能性があり、2015年までに鉄鉱石生産能力を1億tまで引き上げる計画である。

(2013. 6.10 サンティアゴ 神谷夏実) 目次へ
ペルー:Southern Copper社、操業コスト削減を模索

 2013年6月4日付け地元紙によると、Southern Copper社(ペルー本社、メキシコ資本)は、2013年第1四半期に、Cuajone銅鉱山(Moquegua県)及びToquepala銅鉱山(Tacna県)の近代化・拡張プロジェクトに対して、373.7百万US$を投資したことを明らかにした。

 このうち、Toquepala銅鉱山には234.8百万US$を投資し、ミルや精鉱輸送用のコンベア等を設置することで操業コスト削減を図る一方、Cuajone銅鉱山には138.9百万US$を投資し、新規設備の導入により増産を図る計画である。

 Southern Copper社の第1四半期の売り上げは670.5百万US$で、昨年同期比19%の減少となり、純利益は495.4百万US$(昨年同期は621.4百万US$)であった。

(2013. 6.10 リマ 岨中真洋) 目次へ
ペルー:Las Bambas銅プロジェクト建設労働者、警官隊と衝突

 2013年6月5日付け地元紙によると、2013年6月3日、Las Bambas銅プロジェクト(Apurimac県)の建設労働者約500名が、残業手当や福利厚生等についての平等な待遇などを求めてプロジェクト外部で抗議行動を行った。これに対し、警官隊が催涙弾を用いた取締りを行ったが、負傷者等は発生しなかった。

 翌6月4日、同プロジェクトの建設労働者組合は200名が出席する会合を開き、Xstrata Copper社(豪州本社、スイス資本)の下請け企業に対し、労働条件改善の期限を2013年6月10日までと定める決定を行った。

 条件の改善が行われない場合、ストライキが開始される可能性がある。

(2013. 6.10 リマ 岨中真洋) 目次へ
ペルー:Chinalco及びMMG、Las Bambas銅プロジェクト買収に関心

 2013年6月5日付け地元紙によると、Chinalco及びMMG(Minerals and Metals Group)社(豪州本社、中国資本)は、Glencore XstrataのLas Bambas銅プロジェクト(Apurimac県)の買収を検討している可能性を伝えた。同プロジェクトの評価額は5,000百万US$で、年間の銅生産量は少なくとも40万tとなる見込みである。

 Las Bambas銅プロジェクトの売却先が発表されるのは、2013年9月半ばとなる見通しである。

(2013. 6.10 リマ 岨中真洋) 目次へ
ペルー:2013年4月鉱産物生産量

 エネルギー鉱山省によると、ペルーの2013年4月の鉱産物生産量は、前年同月比で金6.19%、銅5.46%、亜鉛8.69%、鉛3.91%、鉄鉱石25.39%と増加した。一方、錫は17.23%の減少となった。


鉱種 単位 4月 1月~4月
2012年 2013年 増減 2012年 2013年 増減
t 95,420 100,631 5.46% 391,678 393,231 0.40%
g 14,040,384 14,909,355 6.19% 57,837,264 53,807,535 -6.97%
亜鉛 t 107,462 116,800 8.69% 424,870 447,623 5.36%
kg 276,075 283,059 2.53% 1,129,635 1,119,610 -0.89%
t 20,318 21,112 3.91% 80,903 82,287 1.71%
鉄鉱石 t 493,456 618,743 25.39% 1,960,860 2,447,229 24.80%
t 1,982 1,641 -17.23% 8,591 7,161 -16.65%
モリブデン t 1,158 1,234 6.59% 5,880 4,671 -20.56%
タングステン t 43 4 -90.14% 173 17 -90.13%
(2013. 6.10 リマ 岨中真洋) 目次へ
メキシコ:Minera Frisco社、ストライキによる生産停止が3鉱山に拡大

 2013年6月3日付け業界紙等によると、5月中旬にChihuahua州のSan Francisco de Oro多金属鉱山で始まったMinera Frisco社(本社:Ciudad de México)の鉱山でのストライキは、Zacatecas州のEl Coronel金鉱山及びSonora州のMaría銅鉱山に拡大し、同社保有の8鉱山のうち3鉱山で生産停止の状況となった。

 メキシコにおいては、前年の純利益の10%を労働者に配分することが労働法で定められているが、2012年に同社が積極的に鉱業投資を行ったこともあり、2012年に1人当たり58,000 MXN(約4,640 US$)であった分配金が、2013年は3,000 MXN(約240 US$)へと大幅に減少する。これに対し労働組合は、分配金の上乗せと基本給の増額を要求している。

 El Coronel金鉱山の2012年の金の生産量は5.23 t、María銅鉱山の2012年の銅の生産量は12.78千tであった。

(2013. 6.10 メキシコ 高木博康) 目次へ
メキシコ:中国国家主席がメキシコでの鉱業投資の拡大を表明

 2013年6月6日付け業界紙等によると、メキシコを訪問した習近平中国国家主席はPeña Nieto大統領と会談し、メキシコでの鉱業投資の拡大を表明した。

 2012年の両国間の貿易は、中国からの輸入額が中国への輸出額の10倍以上の570億US$となっている。このような中、中国は鉱業、エネルギー、インフラ等の分野への投資の拡大を約束した。

 メキシコにおける中国企業は、金川集団公司がChihuahua州においてBahuerachi銅・亜鉛プロジェクトを開発するとともに、鉄鉱山等にも出資している。

(2013. 6.10 メキシコ 高木博康) 目次へ
米:西部諸州選出の5名の上院議員、オバマ大統領に対してPebble銅・金プロジェクトの開発禁止を求める書簡を送付

 西部沿岸諸州であるワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州選出の5名の民主党所属上院議員は、2013年6月10日、オバマ大統領に対して、アラスカ州Bristol湾の保護を目的に大規模鉱山開発を禁止するよう行政府が行動を起こすことを求める書簡を送付した。

 書簡は、ワシントン州選出のMaria Cantwell上院議員主導の下、同じくワシントン州選出のPatty Murray上院議員、オレゴン州選出のJeff Merkley上院議員、カリフォルニア州選出のDianne Feinstein上院議員とBarbara Boxer上院議員により送付されたものである。書簡では、2013年4月に連邦環境保護庁により発表された「アラスカ州Bristol湾におけるサケのエコシステムに対する潜在的な鉱山の影響評価」と称する報告書において、Bristol湾での商業的サケ漁・加工業は15億US$もの経済効果があるとしており、さらにワシントン、オレゴン、カリフォルニアにおいても6億7400万US$の経済効果、12,000人の季節労働者、約6,000人のフルタイムの雇用がもたらされており、Bristol湾での鉱山がもたらす経済的な脅威についてホワイトハウスは考慮すべきであるとしている。

(2013. 6.10 バンクーバー 片山弘行) 目次へ
加:ムーディーズ、HudBay社の信用格付けをB3に格下げ

 2013年6月5日付地元紙等によると、債券格付け機関であるムーディーズが、HudBay Minerals Inc.(本社:ON州トロント)の信用格付けをB2からB3に一段階引き下げたと報じている。

 ムーディーズは格下げ理由を「Constancia鉱山とLalor鉱山の建設完了のためにHudBay社が追加で4億US$を必要とする。予想よりも弱い金属価格がHudBay社の収益を減少させ、以前の予想と比較して収益の流動性を弱めている。HudBay社は翌年の成長計画のための十分な流動性資産を有しているが、不測の有害事象を吸収する流動性資産が不十分である。」と述べるも、2015年にはConstancia鉱山とLalor鉱山の完全生産達成が予期されるとしている。

(2013. 6. 5 バンクーバー 大北博紀) 目次へ
加:BC州北西部先住民等、BC自由党のKlappan露天掘り石炭鉱山に係るBC自由党の政治姿勢を非難

 2013年6月7日付地元紙等によると、BC州北西部コミュニティ、先住民や環境保護団体が、Klappan地域におけるコールベットガスボーリングの一時停止期間の終了を決定したBC州政府・BC自由党の選挙公約違反を非難していると報じている。

 BC州北西部の先住民Tahltan First Nationは「BC自由党はBC州北西部Klappan地域における露天掘り石炭鉱山に係る重要な選挙公約を環境評価の高速化を理由に破棄しようとしている。Tahltanはサイトでの抗議で長老が逮捕された2005年を含め、長い間Klappan地域における石炭鉱床開発の停止のために戦っている。Klappan地域は先住民にとって重要な歴史的、精神的、社会的価値を持っており、鮭の産地でもある。BC自由党の選挙公約“先住民地域社会と共にKlappan地域の開発実行可能性を調査する”と異なっている。保護地域の境界線の話し合いはまだなされていないが、先住民はKlappan地域における露天掘り鉱山との共存を拒否する。」と述べている。

 これに対しBC州は「地域社会、産業界、労働者、先住民や環境保護団体の代表からなる会議を設立し、雇用・富の創出と環境保護のバランスの取れたガイドラインを作成する。」と返答している。

 BC自由党は選挙公約において、昨年12月にシェルカナダがKlappan地域における4,000㎢以上のガス開発権を放棄すると公表したことに続き、同地域では将来の石油及びガス採掘権を与えないとしていたが、露天掘り石炭鉱山の規制は公約していなかった。

 カナダ連邦政府が2013年5月31日、BC州政府とのMOUを受けてArctos石炭鉱山に対する環境評価をBC州政府に一任したが、これにより、Klappan地域での問題が再提起された。

 先住民は「環境評価プロセスを一回で済ませること、カナダ連邦政府が先住民と州政府との協議に係る連邦の責任を手放すことに反対する。」とも述べている。

(2013. 6. 7 バンクーバー 大北博紀) 目次へ
加:Great Western社、サスカチュワン州Hoidas Lakeレアアースプロジェクトに関して覚書締結

 Great Western Minerals Group Ltd.は、2013年6月4日、同社がサスカチュワン州北部に保有するHoidas Lakeレアアースプロジェクトに関して、Star Uranium Corp.と覚書(Letter of Intent)を締結したことを発表した。本覚書は、Hoidas Lakeプロジェクトでの包括的なジョイントベンチャー契約の交渉及び締結の基礎となるもので、トロント証券取引所やその他規制当局、及び株主の承認を(発効の)条件としている。

(2013. 6.10 バンクーバー 片山弘行) 目次へ
加:El Nino Ventures社、ニューブランズウィック州Murray Brook多金属鉱床のプレFS結果公表

 El Nino Ventures Inc.は、2013年6月5日、ニューブランズウィック州に保有するMurray Brook多金属塊状硫化物鉱床のプレFS結果(NI43-101*に準拠)を公表した。プレFSの結果では、Murray Brook地区での新規鉱山開発及び選鉱施設の建設に関する技術的、経済的な有効性について明らかにしている。

 ・ 精測+概測資源量:1,871万t(2.48% Zn, 0.42% Cu, 0.90% Pb, 37.9 g/t Ag, 0.53 g/t Au)
 ・ 生産前投資額:2億6,100万C$
 ・ 年間選鉱処理量:200万t(6,000 t/日)
 ・ マインライフ:9.5年
 ・ NPV(割引率5%):9,640万C$
 ・ IRR:11.4%

 * カナダ国内の証券取引所に上場する企業が保有する鉱物資源プロジェクトに関する技術情報を開示する際に従うべき基準。2001年2月1日制定。

(2013. 6.10 バンクーバー 片山弘行) 目次へ
英国: LME、Abbott会長の退任を発表

 ロンドン金属取引所(LME)は2013年6月6日、Martin Abbott会長が2013年末で退任をすると発表した。Abbott会長は、兼任している香港取引所(HKEx)のグローバル・マーケット部門の共同責任者の職も辞任する。Abbott会長は「LMEのHKExへの売却が合意された時、円滑な事業統合のために必要な限りは(LMEに)とどまることを心に決めていた。現在、LMEとHKExの統合は、LMEを信頼できる人々に安心して任して自分自身の将来計画を考えられる状態に達している。」とコメントした。

 なお、LMEの役員会は、Abbott会長の後任者に関しては適切な時期が来たら発表するとしている。

(2013. 6.10 ロンドン 北野由佳) 目次へ
ザンビア: Konkola Copper Mines社、2,000人の雇用削減計画を棚上げ

 現地報道によると、2013年6月5日、ロンドン上場のVedanta Resourcesが所有しザンビアで年間31万tの銅を生産するKonkola Copper Mines社は、2,000人の雇用削減計画を棚上げすると発表した。同計画は当初、銅価格の下落と労働及び電力コストの上昇の影響を抑制し操業を再構築するためと言われていた。しかし、同社スポークスマンは「政府及び労働組合と議論した結果、財政上及びビジネス上の課題を緩和する方策について大きな前進があったため、当初の人員削減計画は延期された」と発表した。

(2013. 6.10 ロンドン 森田健太郎) 目次へ
南ア: Glencore Xstrataのクロム鉱山でストライキ、1,000名を解雇

 スイス資源大手Glencore Xstrataと南アMerafe Resources社(本社:Sandton)のGlencore-MerafeクロムJVが南アLimpopo州に有するHelena鉱山、Magareng鉱山及びThorncliffe鉱山の3鉱山で2013年5月28日から違法ストライキが発生しており、Glencore Xstrataはこれまでに1,000名を解雇した。解雇された労働者のうち、6月4日の期限内に不当解雇を申し立てたのは100名未満であるとされる。なお、Merafe Resources社の5月31日の発表によると、クロム鉱石の在庫は十分にあり、製錬所及び顧客の需要には影響がでないとされている。

(2013. 6.10 ロンドン 北野由佳) 目次へ
南ア:科学産業技術研究所、チタンのパイロット・プラントが稼働

 2013年6月7日、科学産業技術研究所(CSIR:Council for Science and Industrial Research)内に新設されたチタンパイロット・プラントがDerek Hanekom科学技術大臣の出席を得て正式に稼働した。同パイロット・プラントは、世界のチタン産業における南アの競争力を高めることを目標としている。2017年には次の段階である半商業プラント(semi commercial plant)の建設を行い、8~10年後には年間2万tのチタン粉生産能力を持った本格的商業プラント(full commercial plant)へと移行する計画である。

(2013. 6.10 ロンドン 北野由佳) 目次へ
豪:Q3(2013年1月~3月)の貿易収支は3.7億A$の黒字

 2013年6月4日付け豪州政府統計局(ABS)の発表によれば、豪州のQ3の貿易額は、輸出額763.9億A$、輸入額760.2億A$であり3.7億A$の貿易黒字となった。Q2(2012年10月~12月)は52億A$の貿易赤字であったが、Q3は黒字に転じた。Q3の金属鉱物の輸出額は211.5億A$でありQ2の輸出額189.8億A$より11.4%増加した。

(2013. 6. 4 シドニー 伊藤浩) 目次へ
豪:Q3(2013年1月~3月)の鉱業分野のGDP成長率はQ2比1.5%増

 2013年6月5日、豪州政府統計局(ABS)はQ3のGDP成長率を発表。Q3のGDP成長率はQ2(2012年10月~12月)に対し0.6%増、前年同期比で2.5%増であった。Q3においてGDP全体に占める鉱業分野の割合は10.1%、鉱業分野のGDP成長率はQ2比1.5%増であり前年同期比で8.1%増であった。鉱業分野のうち石炭鉱業はQ2比2.9%増、前年同期比9.6%増であり、鉄鉱石鉱業はQ2比4.9%増、前年同期比11.3%増であった。

(2013. 6. 5 シドニー 伊藤浩) 目次へ
豪:2013年4月の貿易収支は0.3億A$の黒字

 2013年6月6日、豪州政府統計局(ABS)の発表によれば、豪州の2013年4月の貿易額(いずれも季節調整値)は、輸出額254.2億A$、輸入額253.9億A$であり0.3億A$の貿易黒字となった。2013年3月の貿易収支は5.6億A$の黒字であったことから、4月の黒字額は3月より5.3億A$減額となった。2013年4月の金属鉱物の輸出額は72.3億A$であり2013年3月より約0.3%減少した。鉄鉱石の輸出額は56.9億A$であり、3月の輸出額56.2億A$から1.3%増加した。他方、石炭・コークス・ブリケットの輸出額は31.3億A$であり、3月の輸出額33.1億A$の5.3%減となった。

(2013. 6. 6 シドニー 伊藤浩) 目次へ
豪:豪州から中南米への投資額は1,500億A$を超える可能性

 2013年5月29日シドニーで開催された中南米Down Under鉱山会議2013において連邦のBob Carr外務大臣は、豪州から中南米への投資額は今後10年で1,500億A$を超える可能性があるとし、既に80の豪州企業が200以上のプロジェクトを中南米に所有しており、その数は今後10年でさらに増加するだろうと述べた。また、同大臣は、豪州政府は中南米をポテンシャルの高い地域と認識しており、相互に利益をもたらす交流を促進するために政府として関係を強化していきたいと述べた。

(2013. 6.11 シドニー 栗原政臣) 目次へ
豪:Glencore Xstrata、McArthur River亜鉛・鉛鉱山拡張の承認を得る

 2013年6月5日付地元紙によると、Glencore XstrataはNT準州Darwinの南東方900 kmに位置するMcArthur River亜鉛・鉛鉱山の拡張計画(3億6,900万A$)の承認をNT準州政府から得た。この拡張により年間鉱石処理能力は現在の250万tから550万tとなる。NT準州Willem Westra van Holthe鉱山エネルギー大臣は、2036年まで生産を延ばすことになるMcArthur River鉱山の拡張計画を承認した、と述べている。

(2013. 6.11 シドニー 栗原政臣) 目次へ
豪:シドニー大学、鉱床発見を支援するプロジェクトを開始

 2013年6月6日付地元紙等によると、シドニー大学は鉱床の発見を容易にする‘Big Data Knowledge Discovery’と呼ばれる1,200万A$のプロジェクトを開始、コンピューター科学者、金融アナリスト及び自然科学者が参加し、それぞれの専門知識を結びつけ、膨大なデータの中に隠された情報の発見に努める。株式市場の変動を予測する解析法が数10年間にわたり蓄積された豪州の地質データに適用され、豪州大陸の進化モデルを作成、新規の鉱床を正確に示すことを目指す。

(2013. 6.11 シドニー 栗原政臣) 目次へ
インドネシア:政府、Grasberg鉱山落盤事故の原因究明調査完了まで約2か月間、操業停止を指示

 2013年6月2日付け地元報道によれば、インドネシア政府は、Grasberg銅・金鉱山に対し、5月14日に発生した落盤事故の原因究明調査が完了するまで操業を停止するよう指示を行った。政府の事故調査チームによれば、調査完了までは約2か月を要する見込みとしており、操業再開までの停止期間が2か月に及んだ場合、出荷に影響するものと懸念されるが、採掘済みの鉱石在庫で対応可能かどうかは、同社からは現時点で示されていない。

(2013. 6.10  ジャカルタ 高橋健一) 目次へ
中国:中国国家備蓄局、6万tのニッケルを調達

 安泰科によれば、2013年初以来、中国国家備蓄局は、少なくとも6万tの精製ニッケルを調達していた。情報によると、中国の精製ニッケルの輸入量は更に増加する見込みで、最近のニッケル価格の下落で絶好の調達チャンスとなっている。2013年初めから、LME 3か月先物ニッケルの価格は10%下落していた。

 専門家の分析によると、世界最大のニッケル消費国である中国がニッケルを調達し続ければ、ニッケルの価格を引き上げる可能性がある。

 関係者の話によると、中国軍事関係機関が、自前でのニッケルの調達を既に開始し、2013年度は国際市場から6万tのニッケルを調達する見込みであり、将来は更に多くのニッケルを購入するとしている。

 業界関係者の話によると、調達計画は3月中旬ごろの国防予算計画として採択され、これらの免税輸入したニッケルは2013年上半期に着港する見込み。

 2012年第4四半期には、中国国家備蓄局は、国際市場からニッケル2万t~3万tを輸入した。また軍事関係機関は、2012年下半期にニッケル3万tを購入した。

(2013. 6. 4 北京 篠田邦彦) 目次へ
中国:馳宏亜鉛・ゲルマニウム株式有限公司、鉛・亜鉛製錬プロジェクトに4億元を追加投資

 安泰科によれば、雲南馳宏亜鉛・ゲルマニウム株式有限公司は、傘下企業であるホルンベル馳宏鉱業有限公司の鉛・亜鉛製錬プロジェクトに4億元の増資をする予定と公表した。同企業はこの資金を年産14万tの亜鉛、6万tの鉛製錬プロジェクトに投入する予定である。

 同プロジェクトは現在インフラ建設段階で、正式に生産を開始していない。増資後、ホルンベル馳宏鉱業有限公司の登録資本金はこれまでの9.15億元から13.15億元に増加する。この度の追加投資で、同プロジェクトの建設を加速することができる。

(2013. 6. 4 北京 篠田邦彦) 目次へ
中国:広東省と内モンゴル、3,000億元超の協力契約を締結

 安泰科によれば、第1回“内モンゴル・広東科学技術協力イベント”は2013年5月31日に広州市で幕を閉じた。広東省・内モンゴル2省区で合計218件の協力契約を締結し、契約金額は3,631億元近くとなった。

 これらの締結した協力プロジェクトのうち技術関連プロジェクトは125件で、農業・牧畜業、生物医薬、レアアース、冶金などが含まれている。また、投資協力プロジェクトは64件で、文化観光、新エネルギー、電力、新材料、農産物加工などが含まれている。

(2013. 6. 5 北京 篠田邦彦) 目次へ
中国:科力遠新エネルギー、ニッケル水素電池事業への投資でトヨタ自動車と協力 

 安泰科によれば、湖南科力遠新エネルギー株式有限公司は、常熟新中源創業投資有限公司、Primearth EV Energy株式会社、トヨタ自動車(中国)投資有限公司及び豊田通商株式会社と共同で、科力美(中国)自動車動力電池有限公司を設立する予定と発表した。

 科力美(中国)自動車動力電池有限公司の経営期限は15年間とし、自動車用のニッケル水素蓄電池モジュールの開発、製造、販売及びアフターサービス業務を行う。登録総資本金は52億1,000万円で、その出資内訳は、科力遠が20億8,400万円(40%の権益を保有)、Primearth EV Energy株式会社が21億3,610万円(41%の権益を保有)、常熟新中源創業投資有限公司が5億2,100万円(10%の権益を保有)、トヨタ自動車(中国)投資有限公司が2億6,050万円(5%の権益を保有)、豊田通商株式会社が2億840万円(4%の権益を保有)である。

 同合弁企業は、中国商務部など関連政府当局の承認を得た後に、設立することが可能となる。

(2013. 6. 5 北京 篠田邦彦) 目次へ
中国:中国アルミ業、38万tの電解アルミニウム生産能力を削減

 安泰科によれば、中国アルミ業は、2013年6月6日から一部の電解アルミニウム生産ラインについて、弾力的な生産を実施する予定で、これによりおよそ38万tの電解アルミニウム生産能力を一時停止することになる。

 2013年上半期、アルミニウム価格は低迷し続けており、これまで、鑫恒集団、雲南アルミ業及び丹江口アルミ業も生産能力の削減を発表している。

 安泰科の統計によると、これをもって、今回の一連の生産削減規模はおよそ65万tになる見込み。 

(2013. 6. 6 北京 篠田邦彦) 目次へ
中国:湖南省桂陽県、非鉄金属製錬加工プロジェクトの契約を締結

 安泰科によれば、湖南省桂陽県工業団地内で設立する予定の非鉄金属製錬加工プロジェクトに関する契約が締結された。

 同プロジェクトは桂陽県中西部に位置し、計画土地総面積は1,564 ha、投資額は100億元近くとなる計画。主に非鉄金属の製錬、総合利用及び非鉄金属製品の精密高度加工事業を行う。同地域内には、鉛、亜鉛などの製錬企業及び川下加工企業15社以上を収容することができる。

 調査によると、桂陽県政府は将来5年以内に、同地域に生産額500億元以上、税収額20億元以上の規模の国の重要非鉄金属製錬基地を築く。

(2013. 6. 6 北京 篠田邦彦) 目次へ
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