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報告書&レポート

2007年5月10日 金属資源開発調査企画グループ 大久保 聡報告 Tel:044-520-8590 e-mail:okubo-satoru@jogmec.go.jp
2007年42号

ベースメタルの国際市場と需給動向(2007年3月号)

1. 国際市場

 3月のLME(London Metal Exchange)の月平均価格は、亜鉛が前月から若干下降し、銅、ニッケルは前月から上昇した。銅は2か月連続で上昇し13.7%増の6,452US$/t、ニッケルは5か月連続で上昇し12.5%増の46,325US$/t、亜鉛は3か月連続で下降し1.1%減の3,271US$/tとなった。
 銅は投資資金の流入が再度活発化し、3月を通じて上昇傾向となり終了した。
 ニッケルは需給がタイトであり、投資資金の流入が依然活発になっていることにより、上昇傾向となり史上最高値を更新した。
 亜鉛は需給が若干緩み3月を通じて乱高下を繰り返しつつ下降傾向であった。

平均価格(cash settlement,US$/t)

在庫(t)

2007年2月

2007年3月

前月比

2007.2.28

2007.3.30

増減

Cu

5,676.45

6,452.48

+13.7%

207,975

178,075

-29,900

Ni

41,184.25

46,324.77

+12.5%

3,294

5,418

+2,124

Zn

3,309.50

3,271.30

-1.1%

94,250

106,275

+12,025

LME月平均価格の推移
LME月平均価格の推移

2. 需給動向

2007年1月の需給状況

(出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
 

鉱山生産

地金生産

地金消費

需給バランス
(t)

1月(t)

前年同月比

1月(t)

前年同月比

1月(t)

前年同月比

Cu

1,341,000

+9.1%

1,547,000

+8.0%

1,507,000

+6.1%

+40,000

Ni

127,200

+5.6%

121,900

+6.4%

120,100

+8.1%

+1,800

Zn

918,000

+10.2%

941,000

+6.6%

891,000

-2.5%

+50,000

2.1 銅
 【需要】
 2007年1月の銅世界消費は前年同月比6.1%増の1,507千tであった。世界消費は10月1,423千t、11月1,460千t、12月1,319千t、2007年1月1,507千tと推移している。国別では、2位米国が21%と大幅減、3位ドイツが15%減だったものの、最大消費国の中国が27.4%と大幅増、4位日本が9.3%増、5位韓国が2.5%増となり、全体として増加した。
 【供給】
 2007年1月の銅鉱山生産(金属純分、以下同様)は前年同月比9.1%増の1,341千tであった。
 鉱山生産は10月1,341千t、11月1,351千t、12月1,404千t、2007年1月1,305千tと推移している。鉱山設備稼働率は10月91.9%、11月95.3%、12月95.5%、1月88.5%と比較的高い水準で推移している。
 国別では、4位ペルーが4.9%減であったが、最大生産国のチリが7.6%増、2位インドネシアが42%と大幅増、3位米国が3.9%増、5位豪州が6.1%増となり、全体として増加した。
 2007年1月の地金生産は前年同期比8%増の1,547千tであった。
 地金生産は10月1,488千t、11月1,471千t、12月1,523千t、2007年1月1,547千と推移している。精錬所設備稼働率は10月83.3%、11月84.7%、12月84.6%、1月85.4%と依然比較的低い水準で推移している。
 国別では、最大生産国のチリが11.5%増、2位中国で4.6%増、3位日本が8.7%増、4位米国が3.7%増、5位ロシアが6.9%増等の世界的な増加により、全体として増加した。
 【需給バランス】
 2007年1月の銅需給バランスは40千tの供給超過であった。10月65千t、11月11千t、12月204千t、1月40千tと供給超過で推移している。季節調整後の需給バランスでもその後は10月に28千t、11月に26千t、12月に53千t、1月に58千tと供給超過で推移している。
 LME在庫は1月から減少傾向に転じており、1月末に212千t、2月末208千t、3月末に178千tと推移している。
 【価格】
 3月のLME銅価格は3月1日に6,190US$/tでスタートした後は細かい上下があったものの、月を通じて上昇傾向にあった。3月の最低値は3月5日の5,811US$/tであった。その後は上昇し、3月30日に3月の最高値6,940US$/tで終了した。
2.2 ニッケル
 【需要】
 ニッケルの1月の世界消費は前年同月比8.1%増の120千tとなった。消費量第4位ドイツ、第5位の韓国が前年並みとなったが、第1位の中国が、47%と大幅増、第2位の日本が6.7%増、第3位米国が2.6%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
 【供給】
 ニッケルの1月の鉱山生産は前年同月比5.6%増の127千tとなった。第1位ロシアが前年同月並、第4位インドネシアが7.1%減となったが、第2位がカナダ5.4%増、第3位豪州が2.0%増、第5位コロンビアが19.7%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
 ニッケルの1月の一次生産は前年同月比6.4%増の122千tとなった。第4位の日本が8.1%減、第5位豪州が3.7%減となったが、第1位ロシアが3.6%増、第2位カナダが21.4%と大幅増、第3位中国が61.3%と大幅増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
 【需給バランス】
 1月ニッケル需給バランスは約2千tの供給超過となった。
 ニッケルのLME在庫は2月末には前月から約0.7千t減少し3.3千tとなったが、3月には回復傾向に転じ、3月末には前月から2.1千t増加し5.4千tとなった。
 【価格】
 3月のLMEニッケル価格は3月1日に45,340US$/tでスタートし一旦3月5日に42,475US$/tまで下落した後は上昇傾向にあり、3月19日には史上最高値を更新し50,345US$/tとなった。その後は減少傾向に転じ、3月30日に45,500US$/tで終了した。
 
2.3 亜鉛
 【需要】
 2007年1月の世界消費は前年同月比で2.5%減の891千tであった。3位日本が8.7%増、4位の韓国2.2%増となったが、最大消費国の中国が11.2%減、2位の米国が16.7%減、5位ドイツが前年並みとなり全体として減少した。
 【供給】
 2007年1月の鉱山生産は前年同月比で10.2%増の918千tであった。最大生産国の中国が21.7%と大幅増、2位豪州が13.4%増、3位ペルーが23.8%と大幅増、4位の米国が3.3%増、5位カナダが9.4%増となり全体として増加した。
 2007年1月の地金生産は前年同月比で6.6%増の941千tであった。2位カナダが1.4%減となったが、最大生産国の中国が16.3%増、3位韓国が3.5%増、4位日本が3.6%増、5位豪州が7.7%増となり全体として増加した。
 【需給バランス】
 2007年1月の需給バランスは2006年末の供給超過の傾向が継続しており、50千tの供給超過となった。LME在庫量は引き続き100千t前後で推移しており、2007年2月末に前月から3千t減少して94千tとなり、3月に入り前月から12千t増加し、3月30日現在106千tと依然低い水準にある。
 【価格】
 3月のLME亜鉛価格は3,545US$/tでスタートしてからは上下があったものの月を通じて減少傾向にあった。3月の最低値3,161US$/tまで下落した。その後3月30日に3,281US$/tで終了した。

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