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報告書&レポート

2007年5月31日 シドニー事務所 久保田博志、永井正博 Tel:+61-2-9264-2493 e-mail:kubota-hiroshi_1@jogmec.go.jp masahiro-nagai@jogmec.net
2007年51号

オーストラリアのレアアース資源-オーストラリア最初のレアアース鉱床開発 Mt. Weldプロジェクトの行方-

 現在、オーストラリアでレアアースを採掘・生産している鉱山はないが、オーストラリアは世界有数のレアアース資源ポテンシャル保有国のひとつにあげられている。オーストラリア国内のレアアース鉱床の中で、今、最も開発・生産に近いプロジェクトが西オーストラリア州Laverton近郊にあるMt.Weld鉱床である。
 本稿では、このMt.Weldレアアース・プロジェクトの進捗状況について紹介する。

1. はじめに
 世界のレアアース生産の大部分は中国が占めており、その供給構造は極めて脆弱である。また、世界のレアアース埋蔵量*1も、中国が大きな部分を占めてはいるものの、米国、ロシア、そしてオーストラリアが数少ないレアアース資源ポテンシャル国として考えられている。
 これまで、オーストラリアでは、ミネラルサンド鉱床に含まれるモナザイト、ゼノタイムなどを副産物として生産してきているが、レアアースを主として生産する「レアアース鉱山」は存在していない。
 しかし、西オーストラリア州Laverton(パースから航空機で1時間のKalgoorlieの北200km)の南35kmに位置するMt.Weldレアアース鉱床は、F/S調査が完了、開発に必要な許可を取得し、2007年5月には採掘が開始される予定である。
 *1 USGS, Mineral Commodity of Summary 2006

 図-1.世界のレアアース生産シェア(2006年)
 図-1.世界のレアアース生産シェア(2006年)
 データ:USGS, Mineral Commoditiy Summaries 2007
 
図-2.世界のレアアース生産推移 
 図-2.世界のレアアース生産推移
 データ:USGS, Mineral Commoditiy Summaries 1996-2007
 
 図-3.世界のレアアース埋蔵量シェア(2006年
 図-3.世界のレアアース埋蔵量シェア(2006年)
 データ:USGS, Mineral Commoditiy Summaries 2007

2. Mt.Weldレアアース・プロジェクトの概要
(1) プロジェクト概要
 Mt.Weldレアアース・プロジェクトは、
 i 西オーストラリア州のMt.Weldレアアース鉱床からレアアース鉱物(モナザイト等)をコントラクト・マイニイング(請負採掘)により採掘、西オーストラリア州南部のEsperance港からマレーシアへ海上輸送、
 ii 新たに建設する分離・精製プラントで酸化レアアースを生産(当初5,000t/年→将来20,000t/年)、
 iii 更に関係企業を通じて最終消費者の要求にあったレアアース製品とした後、米国・欧州・日本などへ販売する
 とされている。

図-4.Mt.Weldレアアース・プロジェクト位置関係図(左図: Mt.Weldレアアース鉱床) 図-4.Mt.Weldレアアース・プロジェクト位置関係図(右図: マレーシア鉱物分離プラント建設予定地)
図-4.Mt.Weldレアアース・プロジェクト位置関係図
 (左図: Mt.Weldレアアース鉱床、右図: マレーシア鉱物分離プラント建設予定地)
 出典)Sydney Round up 2007プレゼンテーション資料を基に作図

(2) Mt.Weld鉱床の地質・鉱床*1
 Mt.Weldレアアース鉱床を胚胎するカーボナタイト岩体は、Yilgarn CratonのEastern Goldfield地域の苦鉄質火山岩、蛇紋岩、中性火山岩、変堆積岩などからなる母岩に直径3kmの垂直パイプ状に貫入している。このカーボナタイト岩体は、細~中粒のSovite、Beforsiteなどからなり、貫入時期は約20億年前で、貫入に伴い周囲約500mに強い変質帯(フェナイト化作用)を形成した。
 鉱化作用は、貫入したカーボナタイト岩体が侵食作用、氷河作用(2億8千万年前)により削剥され、6~7千万年前に強い風化作用を受けた結果、炭酸塩鉱物が移動して未風化のカーボナタイト直上に厚さ10~70mのレゴリス(Regolith)層を形成、その中に難溶性リン酸塩化物、酸化物、ケイ酸塩鉱物(Apatite、Magnetite、Vermiculite)が残留・濃縮し、アパタイトなどからなるリン酸塩鉱床胚胎層を形成した。残留鉱物含有層(Carbonatite regolith)の上部には物理的・化学的物質移動に伴う風化作用によって二次富化層(Supergene Zone)を形成、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、レアアース(REE)胚胎層となっている。
 Mt.Weldレアアース鉱床は、初生モナザイト、アパタイト、微量のSyncysiteを起源とする低品位ゾーン、レゴリス中央部に多結晶集合体を呈する二次生成モナザイトが含有される高品位ゾーン(45%REEO)を形成(Central Lanthanide Deposit:CLD)、その北には、チタン(Ti)とニオブ(Nb)に富む多金属鉱床Crown Polymetalic Depositを形成している。
 *1 平成4年度 発電機用超電導材開発等報告書

図-5.Mt.Weldレアアース鉱床の地質図・断面図(下図:レアアース品位図)
図-5.Mt.Weldレアアース鉱床の地質図・断面図(中図: 地質断面図)
図-5.Mt.Weldレアアース鉱床の地質図・断面図(下図:レアアース品位図)
図-5.Mt.Weldレアアース鉱床の地質図・断面図
 (上図: 地質平面図、中図: 地質断面図、下図:レアアース品位図)

出典)Sydney Round up 2007プレゼンテーション資料、2002年年次報告書を基に作図

表-1.主要レアアース鉱床の埋蔵量比較

鉱床

国・州

品位
(REO)

原位置金属量
(t REO)

回収可能金属量
(t REO)

備考

Mt.Weld

WA州

12%

917,000

503,000

4%カットオフ
資源量7.7百万t

白雲(Baiyun Obo)

中国

5%

17,000,000

17,000,000

 

Southern Ionics

中国

<1%

800,000

400,000

 

Mt.Pass

米国

8.9%

1,070,000

閉山

5%カットオフ

出典) Lynas社, Sydney Resources Round-up, 9 May 2007プレゼンテーション資料を基に作成

 図-6.Mt.Weld鉱床とBaotou(Baiyun Obo)鉱床のレアアース鉱物組成
図-6.Mt.Weld鉱床とBaotou(Baiyun Obo)鉱床のレアアース鉱物組成

3. Mt.Weldレアアース・プロジェクトの経緯
(1) 鉱床発見とLynas社
 Lynas社の前身は、1983年、Yilgangi Gold NL社として設立され、1985年にLynas Gold NL社と社名変更し、1986年にはASX上場、西オーストラリア州Pilbara地域で金探鉱を行っていたが、2001年6月、Parabudoo金プロジェクトをSipa Exploration NL社に売却、本社をシドニーに移転し、社名をLynas Gold NL社からLynas Corporationに変更、Mt.Weldレアアース鉱床の探鉱開発に集中していった。
 同社がMt.Weldレアアース・プロジェクトに参入したのは、1999年7月にAshton Mining社と同プロジェクトのJVを形成したことに始まる。JV相手であったAshton Mining社は、Carr Boyd Minerals社を1980年半ばに買収した際にMt. Weldプロジェクトを取得、JV形成までにボーリングと鉱床評価に25百万A$を費やしていた。
 Lynas社はF/S費用を負担することで同調査完了までに同プロジェクトの権益35%を取得することになっていたが、F/S調査完了前に同プロジェクトの全権益を取得するためAnaconda Nickel社(Anaconda Industries社を通じて)とJVを形成している。更に、2002年5月、Lynas社は、Anaconda Nickel社からAnaconda Industries社を取得することによって、Mt.Weld鉱床の権益100%を取得した。Anaconda Industries社(現在のMt.Weld Holdings社)は、鉱区(20km2)の保有企業となっている。この買収によって、Lynas社はAnaconda Industries社の株取得のために、Ashton社に対して負債が発生している。
 
(2) 中国でのレアアース分離計画
 Lynas社は、Mt.Weldレアアース・プロジェクトのコスト削減を図るため、中国国内(山東省)にレアアース分離プラントの建設を計画。2004年にはプラント建設用地を取得し、2005年6月までに環境・プロジェクト・中国での事業許可を取得、中国企業によるプラント設計を開始していた。
 しかし、2006年に入って、レアアース産業に対する生産抑制、輸出制限、付加価値税(VAT)リベート見直し、環境規制など中国政府による締め付けが強くなったことから、Lynas社は、
 i レアアース産業への統制が厳しくなり、ビジネス・リスクが高くなったこと、
 ii 中国政府の政策変更により、操業コストが上昇、薬剤・ユーティリティ・労働コストなどが高騰したこと、
 iii 他国に中国よりも有利な優遇税制を持つ国があること、
 iv 中国通貨元が強くなり、為替レートの見直しが懸念されること
 などの事情を考慮した結果、2006年半ばには中国国内でのレアアース分離プラント建設を断念している。
 
(3) マレーシアでの鉱物分離プラント建設
 中国国内での分離プラントを断念したLynas社は、マレーシア東海岸のTerrenganu州Kemaman地域にあるTeluk Kalong工業地区を新たなプラント建設候補地とした。同地域は質の高い労働力、電力・天然ガス・水などインフラが整備されていること、英語に加え、プラント建設に関わる中国技術者とのコミュニケーションに必要な中国語を話せる人材が多いこと、各種の優遇措置が得られること(Lynas社は、10年間の免税などの恩恵を受けられるマレーシア産業開発当局(Malaysian Industrial Development Authority:MIDA)に戦略的先駆的な地位(Strategic Pioneer Status)を申請している。)など投資環境に優れていることを理由としている。
 また、プラント建設地をマレーシアに変更したことで、新たにエンジニアリング企業を選定し、設計・資材調達・建設工事管理などを行わせることにしている。

図-7.Mt. Weldプロジェクトのレアアース分離プロセス
図-7.Mt. Weldプロジェクトのレアアース分離プロセス
 出典)Investor Presentation February 2007プレゼンテーション資料を基に作図

 

図-8.レアアース価格とMt.Weld鉱床のレアアースの価値
図-8.レアアース価格とMt.Weld鉱床のレアアースの価値
 出典)Lynas社 2006年次報告書, 2007年第1四半期報告

4. Mt.Weldレアアース・プロジェクトの今後の展望
 2008年第4四半期のマレーシアでの生産開始に向けたMt. Weldレアアース・プロジェクトの今後の開発スケジュールは、次の通り。
 (マレーシアの分離プラント)
 i エンジニアリング設計は、2006年第2四半期に開始、2007年第3四半期までに完了見込み。
 ii 土木工事は、2007年第2~3四半期に開始、2008年第1四半期頃までに完了見込み。
 iii 設備の据付は、2007年第4四半期に開始、2008年第3四半期頃までに完了見込み。
 iv 分離プラントの試運転は、2008年第3四半期~第4半期中頃まで実施の予定。(Mt.Weld鉱山)
 v 採掘区画確定のボーリングは、2007年第1四半期半ばまでに完了。
 vi レアアース鉱石採掘開始は、2007年第2四半期半ば。
 
5. おわりに
  Mt. Weldレアアース・プロジェクトは、鉱床発見から20年以上の歳月と数々の鉱山会社を経て、分離プロセスをオーストラリア国外に移すという新たな発想で初期コストを削減し、開発へ大きく踏み出した。その後、中国政府の政策変更からプラント建設地をマレーシアに移すなど計画は二転三転したが、いよいよ生産が見えてきた。オーストラリア初のレアアース鉱山となる Mt. Weld鉱山が成功すれば、今後、オーストラリア国内で同様のレアアース鉱山の探鉱・開発に弾みがつくかもしれない。

表-2.Mt.Weldレアアース・プロジェクトの経緯

時期

Mt.Weldプロジェクト

2006年

 

 

 

第4四半期

・Mt.Weld鉱床、採掘計画を西オーストラリア州に提出
・Mt.Weld鉱床のコントラクター(採掘業者)としてRoche社を選定
・マレーシア当局へ開発インセンティブ取得申請
・マレーシアでのプラント設計・工事管理にRandill Worely Parson Sdn Bhd社を選任
・レアアース分離プラント規模拡大を決定
・品位コントロールのためのボーリング(20x20m)を実施。
・中国がレアアース製品輸出に10%の関税を導入

第3四半期

・中国以外の分離プラント建設を検討、マレーシアKemamanを候補地として選定
・資金規模(Funding package and Fund)75百万A$を役員会が了承。
・Mt.Weldプロジェクト買収時に発生したAshtpn社への負債5.7百万A$を完済。
・Sino Steel社へ転換社債の負債5百万A$を完済。
・当初プラント予定地のための中国での基本設計完了。
・品位コントロールのためのボーリング(10x10m)を実施。

第2四半期

・Rhodial社とレアアース供給に関する書類手続きを継続。
・中国の分離プラントの設計に、中国のエンジニアリング会社であるChinese Design Institutes社(プラントの基本・詳細設計)、The Metallurgic Design Institute of Shandon:SDM(冶金プロセス、インフラ一般)、Eastern China Engineering Science and Technology Co.:ECEC(熱処理-分離プラント)らを選任。
・熱処理(Cracking)プロセスのパイロットプラントがSGS Lakefield社のPerth(西オーストラリア州)の研究施設内に完成。
・独立系コンサルタントBeher Dolbear Australia:BDA社によるプロジェクト・レビューを実施。重大な技術的な問題はないとの結果を得る。
・中国当局によるレアアース輸出の割当・制限が導入される。

第1四半期

・Ashton社と負債処理について交渉継続
・Rhodia Electronics and Catalysis社(フランス資本)とレアアース原料供給と「下流分野」での業務提携に関する基本合意を締結。
・Chinese Design Institutes社と中国でのプラント建設に関して、Process Design Package(PDP)、Basic Engineering Design(BED)、Detail Engineering Design(DED)を検討。
・レアアース技術者3名を採用。

2005年

 

 

 

第4四半期

・コンサルタントを使いロンドン株式市場(AIM)上場を検討。
・レアアース販売長期契約交渉。
・中国でのプラント建設用地のための支払い完了。
・中国でのプラント建設効率化のための設計とプロジェクト管理チームに関する検討を設計・建設会社と検討

第3四半期

・中国での事業許可(Licence of Sino-foreign JV)を取得。
・中国事務所を北京からShandongに移転
・Mt Weld鉱床の採掘許可(M38/58、M38/59)を2026年まで延長。

第2四半期

・中国での分離プラント許可を取得。
・中国-外資JV(Lynas (Shandong) Chemet)を形成(Lynas Chemet Australia Pty Ltd 95% – Zhongxing Communications Development & Constructions Co. Ltd 5%)。
・AMR Technologies Inc社、訴訟を取り下げる。
・中国は、レアアース金属、酸化物、塩輸出の付加価値税VATのリベート5-13%を2005年5月1日より廃止することを承認。

第1四半期

・F/S完了(NPV 106百万A$(Discount rate 8%)、IRR 30%、EBITDA 21.5百万A$-10,500tREO或いは34.9A$-15,000tREO。
・オーストラリア及び中国両国で環境許可取得。
・中国建設会社Chinese Design Institutes社と事業提携。・

時期

Mt.Weldプロジェクト

2004年

 

 

 

第4四半期

・中国でのプラント建設用地取得に関して合意。化学工業地区内に130,000m2。
・中国系のレアアース濃縮企業による「上流」プロセスのエンジニアリング調査完了。建設コストは10百万A$±10%、Mt Weldサイトでのプラント建設よりも50%コスト削減が可能。
・中国に施設を保有する世界第2位のレアアース生産者であるAMR Technologies Inc社の権益19.98%を維持。

第3四半期

・中国でのプラント建設検討、濃縮プラントの建設コストを50%減少の可能性あり。
・資金調達11.4百万A$(Funds in Bank)。
・F/S調査実施が役員会で承認。
・”Crown Deposit”Nb鉱床の別途開発を発表(資源量37.7百万t
・Nb2O5 1.07%(副産物クレジット換算2.1%)

第2四半期

・レアアース採掘と濃縮の「上流プロジェクト」と付加価値の高いレアアース酸化物製造の「下流プロジェクト」の2分野からなる“Rare Earth Direct(RED)”コンセプト完成。
・Mt. Weld濃縮プラント・コストは鉱山建設を含めて35百万A$と試算。

第1四半期

・Mt. Weldは、プロジェクト期間15年、年間生産量10,500tREOと試算。
・採掘からレアアース製品までの一貫した事業とするREDコンセプト、初期投資額130百万A$、NPV200百万A$(Discount rate 10%)、IRR 30%。
・REDコンセプトの「下流プロジェクト」を担う、AMR Technologies Inc社の権益19.1%を取得、同社の筆頭株主(19.89%)となる。

2003年

 

 

 

第4四半期

・役員会は、Mt Weldプロジェクトの経済性の評価を継続。
・”Channar”鉄鉱石プロジェクトの権益売却について中国China Iron Ore and Steel Industry Trade Groupと交渉。
・アボリジニ遺産調査とアボリジニ・グループとの話合いの結果が良好であったことから、ライセンスMiscellaneous Licence L38/98を取得。
・役員会は、中国での鉱石処理に関するエンジニアリング調査と環境調査の実施を承認。
・役員会は、Mt Weldプロジェクトの推進を承認。
・Mt. Weld資源量は、273百万t・0.9%Nb2O5(Cut Off 0.5%)、145百万t・0.034%Ta2O5(Cut Off 0.02%)

第3四半期

・”Channar”鉄鉱石プロジェクトの権益売却について中国China Iron Ore and Steel Industry Trade Groupと基本合意。
・転換社債10百万A$発行。
・Mt. Weldプロジェクトの技術面のF/S調査完了。
・地域ミーティングをLeonoraとKalgoorlieで開催。
・レアアースのマーケティングに関して、日本、米国、欧州の企業と議論。

第2四半期

・AMMTEC(西オーストラリア州)で混合レアアース酸化物の浮遊選鉱の実証試験を実施。
・ANSTOでカーボナタイト中のレアアース回収プロセス開発のための調査を実施。
・Lycopodiumは、Mt Weld濃縮プラント及び関連インフラに関する基本エンジニアリング調査を実施。6月完了見込み。9月に役員会承認の予定。
・中国でのJVを検討。基本合意を近日中に締結予定。

第1四半期

・複数の中国企業とレアアース処理に関する提携を交渉。
・中国政府とレアアース酸化物の再輸出に関する交渉(Australian Diplomatic Officeの協力を得てChinese Ministry of Foreign Trade and Economic Co-operation:MOFTECと交渉)。
・AMDADがMt. Weld鉱山の初期設計完了(採掘量130,000t/年、品位17%、7年間)。
・Mt. Weld鉱山の環境許可を取得。
・中国製薬剤(regent)による浮遊選鉱試験をアデレードの研究施設で実施。回収率68%、精鉱品位40%REOの結果を得る。
・ANSTOでカーボナタイト中のレアアース回収プロセス開発のための調査を開始。

時期

Mt.Weldプロジェクト

2002年

 

第2四半期

・独立系コンサルタントによる評価は、Mt Weld鉱床の資源量は7.7百万t・品位12%、197,000tREO。
・中国での鉱石分離抽出処理を検討。Gansu Rare Earths Groupが候補に挙がる。提携相手候補としての中国の分離施設を視察、その内の2か所が適当と判断。
・レアアース製造知識を得るためLynas社北京事務所からChina Rare Earth Enterprises Solidarity(内モンゴル自治区包頭)へ参加。
・将来顧客となる企業との詳細な打合せ。同社からのレアアース供給は3~5年先を想定した契約となる。
・Australian Mine Design & Development:AMDAD社による露天ピットの設計開始。
・“RED”ブランドを国際登録。Lynas社とREDブランドの宣伝開始(新会社ロゴ使用、Webサイト等)。

第1四半期

・Lynas社、5月、Anaconda Nickel Ltd からAnaconda Industries Ltd.(現Mt.Weld Mining Holding Pty Ltd.)を取得することでMt.Weldプロジェクトの権益100%を取得。
・Gansu Rare Earths Group(GSREG)とMt Weld鉱床の鉱石処理に関する基本合意を締結。
・CSIRO及びLakefield社による中国式の鉱石処理に関する評価を実施。

2001年

 

 

 

 

・Lynas社、F/Sに関してAnaconda Nickel Ltd(Anaconda Industries Ltd.経由)とJV形成し、Ashton社からMt.Weldプロジェクトの権益100%を取得。

 

・Lynas社、F/S費用35%を負担

 

・Ashton社、80年代探鉱費25百万A$を支出

6月

・Paraburdoo金プロジェクトをSipa Exploration NLに売却
・本社をシドニーに移転

1999年

7月

・Ashton Mining Ltd.とMt.WeldレアアースプロジェクトJVを形成。

1986年

 

・Lynasオーストラリア証券取引所(ASX)に上場

1985年

 

・Lynas Gold NL社に社名変更
(Lynas Find Goldプロジェクト(西オーストラリア州)が社名の由来)

1983年

 

・Yilgani Gold NLとして西オーストラリア州で設立、金探査会社として活動。

1980年代

 

・Ashton Mining Ltd.、Carr Boyd Minerals社よりMt.Weldプロジェクトを取得。

出典)Lynas社、四半期報告書 2002~2007年を基に作成

参考文献
 Lynas Corporation Ltd.、年次報告書 2002~2006年
 Lynas Corporation Ltd.、四半期報告書 2002~2007年
 Lynas Corporation Ltd.、Sydney Round-up 2007プレゼンテーション資料
 Lynas Corporation Ltd.、Investor Presentation February 2007プレゼンテーション資料
 Lynas Corporation Ltd.、Extraordinary General Meeting 4 August 2006 プレゼンテーション資料
 金属鉱業事業団、平成5年3月、平成4年度 発電機用超電導材開発等報告書(発電機用超電導材関係技術開発)

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