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報告書&レポート

2007年6月7日 金属資源開発調査企画グループ 大久保 聡報告 Tel:044-520-8590 e-mail:okubo-satoru@jogmec.go.jp
2007年52号

ベースメタルの国際市場と需給動向-2007年4月号-

 1. 国際市場
 4月のLME(London Metal Exchange)の月平均価格は、銅、ニッケル、亜鉛全てが前月から上昇した。銅は3か月連続で上昇し20.4%増の7,766US$/t、ニッケルは6か月連続で上昇し8.5%増の50,267US$/t、亜鉛は4か月ぶりに上昇し8.7%増の3,557US$/tとなった。
 銅は需給のタイト化を受け、4月を通じて上昇傾向となり終了した。
 ニッケルは需給がタイトであり、投資資金の流入が依然活発になっていることにより、上昇傾向となり史上最高値を更新した。
 亜鉛は再び上昇傾向に転じ、4月を通じて乱高下を繰り返しつつ上昇した。

 

平均価格(cash settlement,US$/t)

在庫(t)

2007年3月

2007年4月

前月比

2007.3.30

2007.4.30

増減

Cu

6,452.48

7,766.47

+20.4%

178,075

157,200

-20,875

Ni

46,324.77

50,266.84

+8.5%

5,418

5,016

-402

Zn

3,271.30

3,557.47

+8.7%

106,275

96,375

-9,900

LME月平均価格の推移
LME月平均価格の推移  

2. 需給動向

2007年1~2月の需給状況 (出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
 

鉱山生産

地金生産

地金消費

需給バランス
(t)

1~2月(t)

前年同月比

1~2月(t)

前年同月比

1~2月(t)

前年同月比

Cu

2,456,000

+6.7%

2,920,000

+5.2%

2,958,000

+8.6%

-38,000

Ni

248,900

+5.5%

243,000

+9.3%

242,900

+11.3%

+100

Zn

1,764,000

+7.2%

1,857,000

+7.3%

1,813,000

-0.1%

+44,000

2.1 銅
【需要】
 2007年1~2月の銅世界消費は前年同期比8.6%増の2,958千tであった。世界消費は11月1,450千t、12月1,335千t、2007年1月1,511千t、2月1,447千tと推移している。国別では、2位米国が14.9%減、3位ドイツが10.4%減、4位日本が微減であったものの、最大消費国の中国が34.7%と大幅増、5位韓国が0.7%増となり、全体として増加した。
【供給】
 2007年1~2月の銅鉱山生産(金属純分、以下同様)は前年同期比6.7%増の2,456千tであった。
 鉱山生産は11月1,360千t、12月1,411千t、2007年1月1,283千t、2月1,173千tと推移している。鉱山設備稼働率は11月95.9%、12月96%と高い水準であったが、2007年に入り1月87%、2月87.7%と落ち込んだ。
 国別では、最大生産国のチリが3.8%増、2位米国が1.1%増、3位インドネシアが46.3%と大幅増、4位ペルーが3.3%増、5位豪州が10.1%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
 2007年1~2月の地金生産は前年同期比5.2%増の2,920千tであった。
 地金生産は11月1,466千t、12月1,521千t、2007年1月1,524千、2月1,396千tと推移している。精錬所設備稼働率は11月84.4 %、12月84.3%、1月84%、2月84.8%と比較的低い水準で推移している。
 国別では、4位米国が2.5%減となったが、最大生産国の中国が3.7%増、2位チリで10.3%増、3位日本が7.1%増、5位ロシアが5%増等により、全体として増加した。
【需給バランス】
 2007年1~2月の銅需給バランスは38千tの供給不足であった。11月16千t、12月186千t、1月12千tと供給超過で推移していたが、2月に入り51千tの供給不足に転じた。季節調整後の需給バランスでも同様に11月に26千t、12月に32千t、1月に26千tと供給超過で推移していたが、2月に入り34千tの供給不足に転じた。
 LME在庫は2007年に入り減少傾向に転じ、2月末208千t、3月末に178千t、4月末に157千tと推移している。
【価格】
 4月のLME銅価格は4月2日に6,916US$/tでスタートした後は、月を通じて緩やかな上昇傾向にあり、4月24日に4月の最高値8,100 US$/t に達した。その後、4月30日に7,825US$/tで終了した。

2.2 ニッケル
【需要】
 2007年1~2月のニッケル世界消費は前年同期比11.3%増の243千tとなった。消費量第4位ドイツが前年同期比1.1%減、第5位の韓国が前年並みとなったが、第1位の中国が47.1%と大幅増、第2位の日本が30.3%と大幅増、第3位米国が1.7%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
【供給】
 2007年1~2月のニッケル鉱山生産は前年同期比5.5%増の249千tとなった。第1位ロシアが前年同期並であったが、第2位がカナダ6%増、第3位豪州が4.5%増、第4位インドネシアが9.4%増、第5位コロンビアが7.6%増と世界的な増加傾向により、全体として増加した。
 2007年1~2月のニッケル一次生産は前年同期比9.3%増の243千tとなった。第5位豪州が10.1%減となったが、第1位ロシアが3.6%増、第2位カナダが21.8%と大幅増、第3位中国が63%と大幅増、第4位の日本が9.6%減と世界的な増加傾向により、全体として増加した。なお、第2位カナダ、第3位中国、第4位日本の生産量は僅差であった。
【需給バランス】
 2007年1~2月のニッケル需給はほぼバランスした。
 ニッケルのLME在庫は3月末には前月から2.1千t増加し5.4千tとなったが、4月末には0.4千t減少し5千tとなった。
【価格】
 4月のLMEニッケル価格は4月2日に47,650US$/tでスタートした後は乱高下を繰り返した。4月5日に史上最高値を更新し52,375US$/tに達した後、4月12日に48,900US$/tまで下落した後、再び上昇傾向に転じ、4月24日には51,805US$/tとなった。その後は4月の最低値48,800US$/tに下落したが、4月30日に50,100US$/tで終了した。
 
2.3 亜鉛
【需要】
 2007年1~2月の亜鉛世界消費は前年同期比微減の1,813千tであった。3位日本が6.4%増、4位ドイツ10.3%増、5位の韓国4.6%増となったが、最大消費国の中国が9.9%減、2位の米国が2.1%減となり全体として伸び悩んだ。
【供給】
 2007年1~2月の亜鉛鉱山生産は前年同期比で7.2%増の1,764千tであった。3位豪州が7%減となったが、最大生産国の中国が16.9%増、2位ペルーが21.6%と大幅増、4位の米国が7.9%増、5位カナダが6.9%増となり全体として増加した。
 2007年1~2月の亜鉛地金生産は前年同期比で7.3%増の1,857千tであった。5位スペインが前年同期並であったが、最大生産国の中国が14%増、2位カナダが0.7%増となったが、3位韓国が4.5%増、4位日本が1%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
 2007年1~2月の需給バランスは2006年末の供給超過の傾向が継続しており、44千tの供給超過となった。LME在庫量は引き続き100千t前後で推移しており、3月末に前月から12千t増加し106千t、4月末には前月から10千t減少し96千tと依然低い水準にある。
【価格】
 4月のLME亜鉛価格は3,206US$/tでスタートしてからは上下があったものの月を通じて上昇傾向にあり、4月24日には最高値3,815US$/tに達した。その後4月30日に3,691US$/tで終了した。

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