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報告書&レポート

2008年3月6日 企画調査部 大久保 聡 Tel:044-520-8590 e-mail:okubo-satoru@jogmec.go.jp
2008年20号

ベースメタルの国際市場と需給動向(2008年1月号)

 1. 国際市場
 1月のLME(London Metal Exchange)の平均価格は、銅、ニッケルが前月から上昇し、亜鉛が前月から僅かに下落した。
 銅は3か月ぶりに上昇し前月比7.2%増の7,061US$/t、ニッケルは3か月ぶりに上昇し同6.5%増の27,690US$/t、亜鉛は3か月連続で下落し同0.6%減の2,340US$/tとなった。
 銅はLME在庫が減少傾向にあり再び上昇した。
 ニッケルは供給超過により下落が続いたが、LME在庫が減少したため上昇した。
 亜鉛はLME在庫が回復傾向にあり下落傾向が続いている。

平均価格
(cash settlement,US$/t)
在庫
(t)
2007年12月 2008年1月 前月比 2007.12.31 2008.1.31 増減
Cu 6,587.67 7,061.02 +7.2% 197,450 178,775 -18,675
Ni 25,991.94 27,689.55 +6.5% 47,946 47,214 -732
Zn 2,353.08 2,340.11 -0.6% 89,150 111,325 +22,175

LME月平均価格の推移
LME月平均価格の推移

2. 需給動向

2007年1~11月の需給状況(出典:国際銅・ニッケル・鉛亜鉛研究会)
  鉱山生産 地金生産 地金消費 需給バランス
(t)
1~11月
(t)
前年同期比 1~11月
(t)
前年同期比 1~11月
(t)
前年同期比
Cu 14,090,000 +3.6% 16,661,000 +5.1% 16,810,000 +6.8% -149,000
Ni 1,477,500 +10.4% 1,301,300 +5.1% 1,207,200 -5.8% +94,100
Zn 10,399,000 +8.5% 10,407,000 +7.5% 10,442,000 +3.5% -35,000

2.1銅
【需要】
 2007年1~11月の世界消費は前年同期比6.8%増の16,810千tであった。世界消費は8月1,448千t、9月1,506千t、10月1,530千t、11月1,537千tと推移している。国別では3位ドイツが0.8%減、4位日本が2.4%減、5位韓国が2.6%減だったものの、最大消費国の中国が36.8%と大幅増、2位米国が0.7%増となり全体として増加した。
【供給】
 2007年1~11月の鉱山生産(金属純分、以下同様)は前年同期比3.6%増の14,090千tであった。鉱山生産は8月1,239千t、9月1,278千t、10月1,332千t、11月1,304千tと推移している。鉱山設備稼働率は8月82.2%、9月87.4%、10月87.9%、11月88.7%と推移している。国別では、2位米国が2.0%減、5位豪州が0.9%減であったが、最大生産国のチリが4.0%増、3位ペルーが13.4%増、4位中国が4.6%増となり全体として増加した。
 2007年1~11月の地金生産は前年同期比5.1%増の16,661千tであった。地金生産は8月1,505千t、9月1,538千t、10月1,565千t、11月1,562千t、と推移している。精錬所設備稼働率は8月80.4%、9月84.7%、10月83.1%、11月85.5%と推移している。国別では、最大生産国の中国が17.6%増、2位チリが5.0%増、3位日本が3.4%増、4位米国が7.7%増、5位ロシアが3.3%増と世界的な増加傾向により全体として増加した。
【需給バランス】
 2007年1~11月の銅需給バランスは149千tの供給不足であった。年前半は供給不測が続いていたが8月57千t、9月に31千t、10月35千t、11月に25千tの供給超過で推移している。季節調整後の需給バランスでは、8月に9千tの供給不足、9月に69千、10月に4千t、11月に23千tの供給超過と推移し、1~11月では6千tの供給過剰となっている。
 LME在庫は11月末189千t、12月末に197千t、1月末に179千tとやや回復傾向で推移している。
【価格】
 1月のLME銅価格は月中旬まで上昇傾向、その後下落傾向に転じた。1月2日に6,666US$/tでスタートした後は上下しつつも1月14日に7,361US$/tまで上昇した。その後、1月28日に6,893US$/tまで下落し1月31日に7,171US$/tで終了した。

2.2 ニッケル
【需要】
 ニッケルの1~11月の世界消費は前年同期比で5.8%減の1,207千tであった。第1位の中国が30.0%と大幅増となったが、第2位の日本が14.5%減、第3位米国が6.9%減、第4位ドイツが7.3%減、第5位の台湾が23.6%の大幅減となり全体として減少した。
【供給】
 ニッケルの1~11月の鉱山生産は前年同期比で10.4 %増の1,478千tであった。第1位のロシア0.7%増、第2位のカナダ11.0%増、第3位のインドネシアが28.0%と大幅増、第4位の豪州が12.2%増、第5位のニューカレドニアが21.6%の大幅増と世界的な増加傾向により全体として増加した。
 ニッケルの1~11月の一次生産は前年同期比で5.1%増の1,301千tであった。第1位のロシアが4.7%減、第5位の豪州が4.8%減となったが、第2位中国が56.8%と激増、第3位のカナダが5.3%増、第4位の日本が0.3%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
 1~11月の需給バランスは、94千tの供給超過となった。
 ニッケルのLME在庫は12月末に約48千t、1月末に約47千tと推移している。
【価格】
 1月のLMEニッケル価格は乱高下しつつも下落傾向であった。1月2日に26,505US$/tでスタートした後は一旦1月4日に29,515US$/t上昇したが下落を続け1月28日に26,455US$/tとなり、1月31日に27,550US$/tで終了した。

2.3亜鉛
【需要】
 2007年1~11月の世界消費は前年同期比で3.5%増の10,442千tであった。2位の米国が9.7%減、3位日本が1.3%、5位韓国3.7%減となったが、最大消費国の中国が14.6%増、4位のドイツが4.3%増となり全体として増加した。
【供給】
 2007年1~11月の鉱山生産は前年同期比で8.5%増の10,399千tであった。5位カナダが4.3 %減となったが、最大生産国の中国が18.7%増、2位ペルーが20.6%と大幅増、3位豪州が5.4%増、4位の米国が7.1%増となり全体として増加した。
 2007年1~11月の地金生産は前年同期比で7.5%増の10,407千tであった。2位カナダが1.6%減、4位日本が3.1%減となったが、最大生産国の中国が20.0%と大幅増、3位韓国が4.4%増、5位スペインが2.2%増となり全体として増加した。
【需給バランス】
 2007年1~11月の需給バランスは、35千tの供給不足となった。
 LME在庫量は10月より回復傾向にあり、11月末に80千t、12月末に89千t、1月末に111千tと推移しているが、依然低い水準にある。
【価格】
 1月のLME亜鉛価格は1月2日に2,384US$/tでスタートしてからは、1月4日に一旦2,563US$/tまで上昇した。その後は下落傾向に転じ1月22日に2,180US$/tまで下落した。その後回復し、1月31日に2,392US$/tで終了した。

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