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報告書&レポート

2008年7月3日 ロンドン事務所  竹谷 正彦報告
2008年49号

「Africa Day」セミナー参加報告


 Mining Journal誌が主催する「20:20 Investor Series」と称されるセミナー・シリーズの一環として、「Africa Day」が5月30日にロンドンで開催された。同シリーズでは、主に欧州の投資家向けに、各金属、あるいは国ごとのテーマにより年間4、5回程度開催されている。個々のセミナーの共通テーマは、金属の需給・価格動向、各国の鉱業法規、採鉱・生産動向、そして関連企業の事業内容・展望・投資ポテンシャルなどである。
今回のセミナーでは、アフリカの探鉱プロジェクトにスポットを当て、ジュニアカンパニーによる自社プロジェクトの概況についての講演が6件行われた。以下、その主な講演の概要を報告する。なお、Mining Journal(June 6,2008)にも”In the Sun”とした表題で紹介されている。

1. アフリカの概要

Mr.C.Hinde, Editorial Director, Mining Journal

アフリカ大陸はアジア大陸に次いで2番目に大きな面積、人口を擁する。2005年の統計では、人口9億2,200万人、これは世界の総人口の14%に相当する。面積では世界の陸地面積の20%を占め、世界の鉱石の30%を埋蔵する(現在価値換算)と推定されている。世界シェアに占める割合は、金40%、ダイヤモンド60%、PGM90%となっている。豊富な自然資源に恵まれている一方で世界最貧困の地域、後発開発途上諸国でもある。
金属相場の上昇により、サブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ諸国)は1970年代に急速に経済成長を遂げたが、2005年をピークに下降基調に入った。IMFは、アフリカ諸国に対し負債率の増加、特に中国に対する負債拡大を警告している。不安定な政情、経済情勢にあって、探鉱会社による鉱業生産への貢献が期待されている。

2.探鉱企業による講演

2-1. African Copper Plc.(本社:ロンドン、AIM,TSX,BSE上場)

Mr.J.Hamilton, Director &CEO

 アフリカ南部ボツワナでのプロジェクトを手掛ける銅専門の探鉱会社。Mowanaプロジェクトが2008年8月から生産開始になることで、中小探鉱会社から銅生産鉱山会社に進展する。そのほかに総面積3千km2にわたるMatsitama Beltで初期段階の探鉱プロジェクトに着手している。


図1. African Copper社のプロジェクト位置図(ボツワナ)

(1)Mowana(旧Dukwe Mining)プロジェクト
 ボツワナのDukwe鉱床及びMowana鉱山は、Matsitama Supergroupと称される南アフリカシールドのPaleo Proterozoic堆積盆地に位置する。Dukwe鉱床は鉱脈型銅鉱床(epigenetic quartz-carbonate vein hosted copper deposit)から成っており、露頭部から最大深度70m範囲内に酸化銅鉱帯が広がっている。
  1992年よりMortbury Ltd.によってDukweの探鉱プロジェクトが進められていたが、2004年にAfrican Copper社が同社を買収し100%の権益を取得した。ボツワナ政府に3%のロイヤルティを支払うことで、2006年に25年間の探鉱権を取得している。鉱山の12km範囲に鉄道、水力・電力供給などの既存のインフラに恵まれている。2005年にAfrican Copper社によってボーリング調査が開始され、2006年から開発に着手した。2007年後半に露天掘採掘計画の最適化と選鉱場での銅回収率の最良化を目的とした試験運転が終了し、2008年8月より商業生産を開始する予定である。
  Mowana鉱床の鉱物資源量 (精測+概測計:カットオフ品位Cu0.1%)は87.67百万t、銅0.71%、含銅量622.5千tであり、露天掘採掘対象の鉱物資源量は14.8百万t、品位Cu1.11%、含銅量164千tとされている。坑内採掘対象の鉱物資源量(精測+概測計)は72.87百万t、品位Cu0.61%、含銅量445千t、及び鉱物資源量(予想)は12.7百万t、品位Cu0.57%、含銅量72千tである。
2007年7月に採掘が開始されており既に300千tの貯鉱がある。建設中の選鉱場(粗鉱処理能力1百万t/年)の操業開始は2008年5月末で、その商業生産開始は2008年第3四半期と予定されている。
露天掘採掘のマインライフは7~9年間で、その後に引続く坑内採掘のマインライフは15年間の計画である。

(2)Matsitama Beltの探鉱プロジェクト
 2008年より、以下の地域で探鉱調査を開始する。探鉱費用は合計で5百万US$。
 Dukwe South Extention(銅・亜鉛・銀)、Nakalakwana Hill(銅・金)、Gaokae Grid(ニッケル・PGM)、Lepashe Copper Snake(銅・銀)、Mutsuku/Dihudi Area(銅・金、鉛・亜鉛・銀)、またThakadu/Makalaでは銅、銀のほか、ニッケル・PGM、亜鉛・鉛・銀が確認されている。予測鉱物資源量は、4.7百万t・品位Cu 1.72%と3.6百万t・銀品位16g/tと推定している。

2-2. Zambezi Resources Ltd.(本社:豪パース、AIM、ASX上場)

Mr.F.Jockel,Country & Business Development Manager

 アフリカのザンビア南部に開発拠点を置く。銅と金の探鉱・生産を主体とし、同地域17.5千km2の鉱区を保有する。アフリカで活動中の探鉱会社としては最大手に挙げられる。2012年までにザンビア、DRCコンゴ合わせて世界シェア10%の銅生産を目指している。現在、開発段階の主要プロジェクトにKangaluwiとCheowaがある。そのほかに調査段階のMulofwe、Buffalo Hills、Iron Cap、Mvulaなどのプロジェクトがある。ザンビアのほかにモザンビークでも探鉱調査を進めている。


図2. Zambezi Resources社のプロジェクト位置図(ザンビア)

(1)Kangaluwiプロジェクト
 ザンビア南東部に位置する露天掘の同社最大規模の主要プロジェクト。現在、同社が100%の権益を保有しているが、JVの参加を求めている。2005年以降から地化学探査が行われ、2006~07年間にRCボーリング及びコアボーリング調査が実施された。総面積は180km2。2008年第2四半期に、総測線延長1,630kmのVTEM調査が開始される予定。2007年には5か所で、総掘進延長約20,000mのRCボーリング及びコアボーリング調査が実施された。その結果、着鉱幅18m(地表下114m地点)・品位Cu 1.42%、着鉱幅17m(地表下49m地点)・品位Cu 1.24%などが確認された。主な鉱化帯は2か所あり、Kangaluwi-Kalulu-Chisawa鉱化帯では走向方向19km間に250ppm超の銅鉱化、その他に500ppmの銅鉱化を含む9鉱化帯が確認されている。また、Chisaa-Imboo鉱化帯では、走向方向9kmにわたり3か所に500ppm超の鉱化等(品位Cu 1%も含まれる)が確認されている。以上、全体で40百万t超の鉱量を見込んでいる。ザンビアでは過去30年間で最大級の鉱床になると見られる。

(2)Cheowaプロジェクト
 ザンビア南部、上記Kangaluwiプロジェクト地域の西部に位置する。Glencore International AG(Glencore)社とのJVプロジェクト。Glencore社が初期探鉱費用として10百万US$を負担することで51%の権益を獲得できる。複数の鉱脈で2006~07年間にボーリング調査が実施され、2009年までにバンカブルFSの結果が出る予定。ボーリング調査が活発に進められているCC2孔地域では鉱物資源量2.9百万t、品位Cu 1.05%、Au 0.22g/tが確認されている。最終的に7~10百万tの鉱物資源量を見込んでいる。2008年第2四半期にCC2のプレFSの結果が出る予定。その他のボーリングにおいても、着鉱幅3m・品位Cu 1.84%、Au 0.16g/t(CC10)、着鉱幅3m・品位Cu 2.29%、Au 0.92g/t(CC13)が確認されている。可採資源量は15~20百万t。

(3)Mulofwe Domeプロジェクト
 ザンビア南部のMvulaからIron Capに伸びるパイプラインプロジェクトの一環。総面積1.25千km2。初期段階のプロジェクト。銅、金、ウラン鉱石の採掘を見込んでいる。Rio TintoとのJVプロジェクトであり、Rio Tintoがウラン探鉱のため最低1百万US$を負担する。これまで複数の鉱脈を対象とした地質調査で、品位Cu 7%・酸化ウラン(U3O8)293ppm、Cu 2.33%・酸化ウラン391ppm、Cu 5.05%・Au 2.36g/t・酸化ウラン122ppmと467ppmが確認されている。VTEM調査の結果を待って、ボーリング調査を始める予定。

(4)Mvulaプロジェクト
同パイプラインプロジェクトの一環。地質探査調査の初期段階。過去のトレンチ調査で銅及び金の鉱化作用が確認されている。過去に走向方向6kmの中核1km範囲で800ppmの銅、最高品位0.4%が確認されている。同社による再調査の結果、着鉱幅23m・銅品位0.43%、着鉱幅11m・銅品位0.45%、着鉱幅7m・銅品位0.56%が確認された。今後ボーリング調査を開始する予定。

2-3. African Eagle Resources Plc.(本社:ロンドン、AIM、AltX上場)

Mr.C.Davies, Operations Director

ザンビア、タンザニア、モザンビークを開発拠点とする。主に銅と金の探鉱・採掘を手掛けるが、ニッケルやウラン探鉱にも事業を拡張する予定。1996年にTwigg Resourcesとして設立し、2002年に豪の探鉱会社AERCと合併し、African Eagle Resources Plc.に改名、現在に至る。現在、開発段階のMkushiプロジェクト(ザンビア)とMiyabiプロジェクト(タンザニア)のほか、ザンビアとタンザニアの両国でそれぞれ初期段階の4プロジェクトを実施している。また、モザンビークでは2007年に11の探鉱権を取得している。


図3(1). African E.R.社のプロジェクト位置図(モザンビーク)


図3(2). African E.R.社のプロジェクト位置図(タンザニア)


図3(3). African E.R.社のプロジェクト位置図(ザンビア)

(1)Mkushiプロジェクト
 ザンビアのMkushi地方に位置し、鉱床は首都Lusaka市から北北東184kmの地点にある。総面積467km2の露天掘。Zambian Copper belt(ザンビア銅鉱床帯)からはずれているが、過去にMtuga鉱山(1920年代、坑内採掘)、Munshiwemba鉱山(1960~70年代、露天採掘)で商業採掘が行われていたため、現在も道路や鉄道などのインフラが整っている。CGA Mining Ltd.との開発段階のJVプロジェクト。African Eagleが49%、CGAが51%の権益を有する。これまでにCGA社が6.60百万US$のプロジェクト費用を負担している。2008年に探鉱権を申請し、1月にプレFSが終了した。その結果によると、鉱物資源量9.6百万t、銅の最高品位1.1%(2007年第3四半期ボーリング調査)、マインライフは6年間で、予測銅生産は年間1.6百万t。銅総生産量は208百万lb(94,432t)と報告されている。2008年第4四半期に最終的なFS結果が報告される予定。過去の記録では、Mkushi鉱化帯の鉱物資源量は30百万t、品位Cu 1.2%、銅含有量は35万tとなっている。また同社が行ったMunda鉱化帯での予察ボーリング調査では、MMD3孔、着鉱幅40m(地下77m)・銅品位0.48%、MMD4孔、着鉱幅(地下69m)、32m・銅品位0.57%、MMD1孔、着鉱幅6m(地面)・銅品位0.38%が確認されている。選鉱工程での銅回収率は96%、品位28%の精鉱を生産する。

(2)Mokamboプロジェクト(ザンビア)
 Zambian Copper belt内の、DRCコンゴ国境沿いに面した場所に位置する。面積は25km2。豊富な銅資源で知られるMufulira Syncline東端のLower Roan 地域を含む。この地域から走向方向12km間で銅鉱化作用が確認されている。African Eagle社とCopperbelt Minerals社とのJVプロジェクト。両社が50%ずつの権益を有する。1960~70年代に行われたボーリング調査では、鉱床南部で6百万t・品位Cu 2.4%、同北部では3.8百万t・品位Cu 1.7%が確認されている。そのほかに露頭の地質サンプリング調査でコバルトと亜鉛の鉱化が確認されている。2007年後半に地質サンプリング調査が開始され、2008年から11孔の予察ボーリング調査の第一フェーズが実施されている。08年後半にボーリング調査により鉱物資源量の報告が予定されている。

(3)Ndolaプロジェクト(ザンビア)
 200百万tの高品位銅鉱量を持つことで世界的に知られるCentral African Copper belt(中央アフリカ銅鉱床帯)の南端に位置する。調査初期段階、総面積428km2のプロジェクトである。Phelps Dodge Mining Zambia(PDMZ)社とearn-in 契約を結んでいる。PDMZ社がバンカブルFSを含む探鉱費用の75%を負担することで、最高70%の権益を得るオプション権を有する。同鉱区周辺には、豊富な銅資源量を有する銅鉱床群(Lower Roan Mine Series)が知られている。1960年代に行われた調査ではNdola市北東のLower Roanで鉱量40百万t、品位Cu 0.8%、その周辺地域で鉱量3百万t・品位(Pb+Zn)3.5%とされている。Misindu鉱床での予察ボーリング調査では、着鉱幅7m(地表下58m地点)で品位Cu 1.1%が確認されている。2008年第1四半期に、Ndola South Zone鉱化帯で、RCボーリングとIP地質調査が実施される予定。

(4)Eagle Eye(Sasare)プロジェクト(ザンビア)
 ザンビアの首都Lusaka市の東部450kmに位置するSasare地域に位置する。鉱区面積は1.018千km2。African Eagles 社が100%の権益を有する。鉱床タイプはIOCG(酸化鉄銅金鉱床)である。過去のボーリング調査で、着鉱幅45m、品位Cu 2.3%等が確認されている。1990年代にRio Tintoの探鉱調査によって銅・金の鉱徴が認められている。2005~06年間にボーリング調査で、Mweze鉱区では着鉱幅60m、品位Cu 0.8%、及び着鉱幅12m、品位Cu 3.0%、Eagle Eye鉱区では着鉱幅12m、品位Cu1.0%、Ndomba鉱区では、着鉱幅3m、品位Cu 2.0%が確認されている。Mweze鉱区でのJORC予測鉱物資源量は、1.4百万t、品位Cu 1.2%(カットオフ0.5%)と算定されている。
 そのほかに、ザンビアの首都Lusakaの北西320kmに位置するLungaプロジェクト(IOCG鉱床)では初期地質調査が開始され、Kabwe市の北東140kmに位置するKampumba地域に探鉱権を取得する予定。

(5)Miyabiプロジェクト(タンザニア)
 タンザニアのLake Victoria Goldfield of Tanzania(タンザニア・ビクトリア湖金鉱床群)の南西に位置し、鉱区はSiga Hills Greenstone Belt(シガ・ヒルズ・グリーンストン帯)南西端からNzega Greenstone Belt(ンゼガ・グリーンストン帯)西端部にわたる。Randgold Resources社とのEarn in option契約を結び、FS費用を全額負担することでRandgold社が最大65%の権益を取得できる。火山岩を母岩とするMiyabi Greenstone露頭では、縞状鉄鉱床(BIF:Banded Iron Formation)が認められている。JORC基準の予測鉱物資源量は、12.4百万t、品位Au 1.3g/t、含金量は52万oz(16.17t)と算定されている。金鉱化の中心はMiyabi Corridorの北部であり、同社はこの地帯のKilimani、Shambani、Ngaya、Faidaの鉱区の採掘権を有している。予察ボーリング調査の結果、Sahmbani鉱区では着鉱幅30m・品位Au 31.1g/t、Kilimani鉱区、着鉱幅21m・品位Au 6.9g/t、Faida鉱区、着鉱幅58m・品位Au 4.03g/t、Ngaya鉱区、着鉱幅18m・品位Au 6.4g/tが確認され、金の資源量は52万oz(16.17t)(確定鉱量71%)、選鉱試験での金回収率は95%となっている。

(6)Rupaプロジェクト(タンザニア)
 Mwanza市の北東100km、Musoma Goldfield域内に位置する。総面積は69km2。1996~97年に行われたトレンチ、予察ボーリング調査などで、着鉱幅16m・品位Au 6.33g/t、着鉱幅6m・品位Au 5.97g/t、着鉱幅13m・品位Au 2.69g/tが確認されている。地質調査による金含有量は245ppbを見込んでいる。2008年に第一段階のボーリング調査を実施する予定。

(7)Igurubiプロジェクト(タンザニア)
 Nzega greenstone belt域内に位置する。総面積111km2。2008年6月までに75%の採掘権を取得する予定。過去のRCボーリング調査などの記録では花崗岩ゾーンが広がる北西部に5.5kmにわたる鉱脈を確認している。RCボーリング調査が継続されている。

(8)Dutwaプロジェクト(タンザニア)
 Mwanza市から東方100kmのLake Victoria Goldfields域内のKilimafedha greenstone beltに位置する。金、ニッケル、PGMの採掘を予定。総面積668km2。Greenstoneと花崗岩を母岩とする鉱区。英植民地時代に201kgの金を生産したNgasano鉱山に隣接する。これまでの地質調査で、Ngasamo,Wamangola地帯で走向方向16kmにわたり金のアノマリーが確認された。今後、GuyaとNAN鉱区でボーリング調査を実施する予定。

2-4. La Mancha Resources Inc.(本社:モントリオール、TSX上場)

Mr.M.Cuilhé、President&CEO

北アフリカのスーダン、及び西アフリカのコートジボワールと豪WA州で探鉱開発・生産を進める探鉱会社。スーダンのHassaï鉱山、コートジボワールのIty鉱山では金生産を実施している。


図4. La Mancha R.社のプロジェクト位置図

(1)Hassaï鉱山
 スーダン北部に位置し、La Mancha社が40%の権益を持つ。露天掘りで、2008年には、同社の金生産量の半分を生産している。1992年に採掘が開始され、これまでに2百万oz(62.21t)の金を生産している。マインライフは最低2年とされ、2008年からマインライフ延長のためVMS(Volcanic Massive Sulphide)探鉱プログラムを開始している。現在の探鉱地域の深部に10百万tの銅、亜鉛、金を含んだ鉱床があると予測されている。CIP/CILスコーピングスタディが行われ、初期の鉱物資源量分析報告が9月に出る予定。

(2)Ity鉱山
 コートジボワールにあり、La Mancha社が45.9%の権益を持つ。1991年に採掘が開始されてからこれまでに60万oz(18.66t)の金が生産されている。露天採掘で、マインライフは10年。さらに高品位の金資源量があると見込まれているMount Ity pitへの探鉱を開始している。鉱物資源量分析報告が2008年第3四半期に出る予定。

2-5. Volta Resources Inc.(本社:トロント、TSX上場)

Mr.V.King, President &CEO

 アフリカ西部のブルキナファソとガーナに探鉱拠点を置く、主に金採掘を手掛ける探鉱会社。2008年3月に50%づつの出資率でBirim Goldfields Inc社とGoldcrest Resources Ltd.社が合併し、Volta Resources社となった。ブルキナファソとガーナの両国あわせて、27の鉱山を所有し、総面積は5千km2に及ぶ。所有鉱山ではNI43-101基準による金資源が確認されている。
 ガーナでは金鉱化帯として知られているSefwi-BibianiとBui Belt、Ashanti Beltの3地帯に鉱区を所有する。


図5. Volta Resources社のプロジェクト位置図

(1)Sefwi-Bibiani
 1992年に3百万oz(93.31t)の金の資源量が確認されている。金採掘開発が実施されているNewmontのAfafoプロジェクト地区に隣接している。

(2)Bui Belt
 15鉱区のうち14鉱区でライセンスを所得している。総面積2.15千km。Chert Ridge地域での予察ボーリング調査で、着鉱幅20m、品位Au 1g/t、着鉱幅14m、品位Au 2.63g/tが確認されている。2008年末に予測資源分析量が報告される予定。

(3)Ashanti Belt
 Tinga鉱区のFar East Gold鉱床の鉱物資源量(精測・概測・予測)は、1.34百万t・0.71百万t・2.06百万tと算定され、予測金品位は3.51g/t、予測金含有量は23.2万oz(7.22t)となっている。 Dunkwa鉱区はGolden Star社に売却したが、Volta社は3.5%のロイヤルティを残している。
 ブルキナファソでは以下(4)~(6)のプロジェクトを手掛けている。

(4)Gaouaプロジェクト(銅・金)
 FCX(Freeport-McMoRan Exploration Co.)とEarn-in契約を結んでいる。FCXがFSまでの探鉱費を負担することで最高70%の権益を取得する。

(5)Kamptiプロジェクト(金)
 予察ボーリング調査で、着鉱幅12m、品位Au 6.72g/t、着鉱幅3m、品位Au 63.52g/tなどが確認されている。

(6)Titao Sudプロジェクト
 ブルキナファソ最北部のGoren greenstone Beltは豊富な金鉱床として知られており、Titao Sud鉱区において現在地質調査段階にある。

2-6. AXMIN Inc.(本社:トロント、TSX上場)

Dr.Jon Forser, Head of exploration

 中央アフリカ(CAR)、マリ及びシエラレオネで、金の探鉱開発を進める鉱山会社。鉱産国としては未開発に近かったアフリカの新興国に進出することで、今後の寡占採掘の可能性を見込んでいる。同社の最大プロジェクトはCARのPassendroプロジェクトで、現在、初期段階。そのほかに調査段階のTopa iron-oreプロジェクト(CAR)、Kofiプロジェクト(マリ)、Komahunプロジェクト(シエラレオネ)がある。


図6. AXMIN社のプロジェクト位置図

(1)Passendroプロジェクト
 中央アフリカにおける同社の最大プロジェクト。総面積3.9千km2。6鉱区でライセンス許可を取得している。典型的なアフリカ金鉱床とされるArchaean greenstoneを母岩としている。鉱物資源量は16.8百万t、品位Au 2.4g/t、含金量1.28百万oz(39.81t)。同プロジェクトの中心、長辺延長140kmに及ぶBakala-Bambari鉱区では、予測鉱物資源量18.6百万t、品位Au 2.6g/t、含金量1.54百万oz(47.90t)と算定されている。マインライフは6年間。バンカブルFS報告とESIA(環境影響分析)報告をCAR政府に提出し、承認を待っている。2009年に生産開始を予定している。

(2)Kofiプロジェクト
 調査段階のプロジェクト。マリ西部、Loulo地方に位置する。2007年第4四半期調査による鉱物資源量は1.56百万t、品位Au 2.8g/t、含金量14万oz(4.35t)と算定されている。

(3)Komahunプロジェクト
 シエラレオネでの調査段階のプロジェクト。2007年に予察ボーリングが実施された。酸化鉱床及び硫化鉱床からなり金の回収率は93~99%とされている。2006年第4四半期での鉱物資源量は4.9百万t、品位Au 2.5g/t、含金量は39万oz(12.13t)とされている。2008年第2四半期に予測資源量の再分析結果が報告される予定である。

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