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報告書&レポート

2018年5月31日 ロンドン 事務所 吉益英孝
18-12

2018年春季国際非鉄研究会(ICSG、INSG、ILZSG)参加報告

<ロンドン事務所 吉益英孝 報告>

はじめに

2018年4月23~27日、ポルトガル・リスボンにおいて国際銅研究会(ICSG)、国際ニッケル研究会(INSG)、国際鉛亜鉛研究会 (ILZSG)の春季定期会合が開催され、加盟国や産業団体、企業、専門家等の約100名が参加した。ICSG、INSG及びILZSGは、2017年及び2018年の銅、ニッケル、鉛、亜鉛に係る世界の鉱石生産、地金生産及び地金消費予測値について、加盟国から提出された数値をベースに検証を行い、その結果について発表を行った。本稿ではICSG、INSG、ILZSGによる2017年及び2018年の銅、ニッケル、鉛及び亜鉛の需給見通しについて報告する。

1.銅

1)需給バランス

ICSGは、銅地金生産量と銅地金消費量との差分である需給バランスについて、表1の通り2017年は254千tの供給不足、2018年は43千tの供給過剰と予測した。2017年は地金生産量・消費量共に微増となり、前年の不足を引き継いだ格好になるとし、2018年は生産量・消費量共に増加するものの、生産量の増加率が大きく、供給過剰になるとしている。なお2019年は同様の成長傾向が続くものの、再び供給不足に転じると予想している。

表1.世界の銅需給バランス(2017~2019年)

表1.世界の銅需給バランス(2017~2019年)

(出典:ICSG会議資料より作成)

2)銅需給動向

2017年から2019年の世界の銅鉱石の生産量、銅地金の生産量及び消費量について、地域別の数値を表2及び図1にまとめた。

表2.世界の銅鉱石生産量、銅地金生産量及び消費量(2017~2019年)

表2.世界の銅鉱石生産量、銅地金生産量及び消費量(2017~2019年)

(出典:ICSG会議資料より作成)

調整値の解説:予想される銅精鉱の余裕と予想される電気製錬での精鉱使用量から計算したもの、また過去5年での予測との差を考慮した値

図1.銅鉱石量、地金生産量及び消費量

図1.銅鉱石量、地金生産量及び消費量

(出典:ICSG会議資料より作成)

① 銅鉱石生産量

銅鉱石生産量については、2017年は対前年比1.6%減の20,028千t、2018年は3.2%増の20,670千tと予測した。2017年は新規・拡張プロジェクトの不足やチリの鉱山労働者によるストライキ、インドネシアの精鉱輸出規制などの影響もあり、全体の生産量が減少となった。2018年はチリのEscondida鉱山やインドネシアのGrasberg鉱山などの生産量が回復するほか、DRコンゴのKamoto鉱山の生産再開、その他のDRコンゴ、ザンビアの一時停止・生産減となっていた鉱山の生産が回復。新規・拡張プロジェクトの生産開始が少ないながらも生産増に寄与し、主にチリなどにおけるSx-Ew生産の減少分を補うとした。

② 銅地金生産量

銅地金生産量については、2017年は対前年比0.7%増の23,503千t、2018年は4.3%増の24,511千tと予測した。2017年は主要製錬所の一時停止等による生産減とSx-Ew製錬の生産減によって、主要な生産国であるチリや米国、日本などの生産量は低く抑えられ低い増加率となった。2018年はスクラップからの二次製錬は減少するものの、精鉱に余裕が生じ精錬所での生産が増えるなどの要因により生産量は増加するとした。最大生産者である中国の生産量についてはインフラ需要や消費財需要が堅調であり、2017年の地金生産量は前年比5.1%増、2018年は4.7%増となり、引き続き堅調に推移すると見込んだ。

BGRIMM Lilan Consulting Corp., Ltd(BLC)によれば、中国の低品位スクラップ(カテゴリー7)の輸入禁止については、環境規制について真剣な姿勢を持っている中国政府は今後も規制を緩める気はないと考えており、中国企業は高品位のスクラップ集めに東南アジアを中心に供給源を探しているが、コスト競争力に課題がある。この輸入禁止によって、2018年の中国の銅スクラップ輸入は大幅に落ち込むと見られ、カテゴリー7スクラップは欧米やその他アジア地域に流れ、中国以外のスクラップ処理量の増加が進むと予想しているとコメントした。

③ 銅地金消費量

銅地金消費量については、2017年は対前年比0.7%増の23,758千t、2018年は3.0%増の24,468千tと予測した。2018年は中国とインドなどの新興国インフラ向け銅需要を見込むとともに主要国の継続した成長も予想されている。中国の経済成長予測が2017年秋季の予想を少し上回るとし、今季の中国の銅地金消費量は前年比3.5%増と予測した。またEU、日本、米国の銅地金消費量も2017年は横ばいだったが微増に転じると見られ、中国を除いた国々の銅地金消費量は2017年の0.5%増から2018年は2.5%増となる見込み。新興国を中心にインフラ向け銅需要は成長が続くと見込まれ、また再生可能エネルギーやEVなどにも銅の需要が見込まれることから、銅需要には今後も期待感が持てるとしている。

2.ニッケル

1)需給バランス

INSGは、一次ニッケル生産量と一次ニッケル消費量との差分である需給バランスについて、表3の通り2017年は115.3千tの供給不足、2018年は117.3千tの供給不足と予測した。

秋季予測では、2017年は生産量・消費量が共に伸び、供給不足の状態が続くとされる一方、2018年は同様の傾向だが不足幅については2017年よりも狭まるとしていた。今回の予測では2018年の需要の伸びは継続するとして、不足幅は2017年と同様の水準となった。

International Stainless Steel Forum(ISSF)によれば、世界のステンレス生産量は2017年に48.1百万tに達し、前年比5.8%の成長となっている。2018年の成長は減速するものの、2018年までこの成長傾向は続くと見込まれる。昨今のEV向けバッテリー需要についてはニッケル需要にポジティブな影響を与えるとしているが、政策的なサポートは増加傾向にあるものの、普及のペースには不確実性が大きく、まだ量的な影響は大きくないとの意見も聞かれた。

2017年にはインドネシアの鉱石輸出の緩和により、中国のNPI生産向けの鉱石に余裕が生じたと見られ、2018年も同様の傾向が続きNPI生産は回復・増産すると見られる。またインドネシアのNPI生産は、中国からの投資も含め、新規プロジェクトの稼働によって2017年、2018年も引き続き大きく増加する見込み。なお、フィリピン政府は環境規制によって稼働停止となった鉱山のレビューについて、第2四半期終わりまでに結論を出すと発表している。

表3.世界のニッケル需給バランス(2016~2018年)

表3.世界のニッケル需給バランス(2016~2018年)

(出典:INSG会議資料より作成)

2)ニッケル需給動向

2016年から2018年にかけての世界のニッケル鉱石生産量、一次ニッケル生産量及び消費量について、地域別の数値を表4に、当該数値を図2にグラフ化して需給バランスを示す。

表4.世界のニッケル鉱石生産量・一次ニッケル生産量及び消費量(2016~2018年)

表4.世界のニッケル鉱石生産量・一次ニッケル生産量及び消費量(2016~2018年)

(出典:INSG会議資料より作成)

図2.世界のニッケル鉱石生産、鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

図2.世界のニッケル鉱石生産、鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

(出典:INSG会議資料より作成)

① ニッケル鉱石生産量

世界のニッケル鉱石生産量は、インドネシアの鉱石輸出禁止、フィリピンの環境規制強化で一時的に大きく減少した。しかし2017年にはインドネシアの生産量は輸出禁止が緩和され198.9千tから前年比73.5%増の345.0千tと大きく伸びること、2017年秋季に減少すると見られていたフィリピンの生産量は規制の見直しによって回復に転じ、前年比5.7%増の366.0千tとなり、世界全体では前年比7.5%増の2,150.9千tの生産量となった。2018年はインドネシアの生産量が引き続き大幅に増加し前年比36.2%増の470.0千tとなること、フィリピンの生産量は微減、ニューカレドニアの生産量が13.7%伸びることが予想され、世界全体の生産量は前年比6.7%増の2,295.8千tと見込んだ。

② 一次ニッケル生産量

世界の一次ニッケル生産量については、2016年に増産に転じ、2017年以降は価格回復が手伝い2017年は前年比4.4%増、2018年は7.3%増と増産傾向が継続すると見られている。

世界生産量の約3割を占める中国は、2016年には減産傾向であったが、その後インドネシア、フィリピンからの鉱石調達に余裕が出てきており、2017年は前年比10.7%増、2018年は10.2%増と生産量は大きく伸びると見られている。RoskillのシニアアナリストのOlivier Masson氏によれば、低品位スクラップの輸入規制については、長期的には国内スクラップの供給が増えると予想されるが、スクラップ資源の国内での不足を招いており、影響は2018年にも表れる可能性があると見ている。規制により、高品位のスクラップ価格は上昇しているとした。

インドネシアの生産は中国からの投資も含めNPIを中心に新規プロジェクトの稼働が進み2018年では前年比27.5%増の260.0千tと大幅な増加が継続すると予想されている。安泰科によれば、中国企業の投資によって立ち上げられたプロジェクトは主に中国向けに輸出を行っており、中国のNPIの輸入が増加傾向にあり、中国国内の生産に影響を与える可能性があるとした。

③ 一次ニッケル消費量

世界の一次ニッケル消費量については、2017年の前年比7.8%の増加に引き続き、2018年は同水準の前年比7.0%の増加が見込まれると予測した。その理由として、前述の通り、最大の用途であるステンレス生産の伸びが続くと見られることが挙げられる。

ISSFによれば世界のステンレス生産の2017年の成長率は前年比5.8%、2018年も同水準を見込んでおり、2017年末には在庫が低水準になり、ステンレス生産は堅調に推移すると予想されている。一方で米国の関税政策には製造業のコスト競争力を削ぎ、悪影響が懸念されるとした。

またステンレス用途以外ではバッテリーメタルとしてニッケルに注目が集まっている。安泰科によれば、中国政府はEVの生産普及に力を入れており、2021年には世界全体で約250千tが電池向けの需要に回ると予想、中国の硫酸ニッケルの生産も約120千tに達すると見ている。一方で中国政府のEV向けの助成は減少傾向にあり、また政府のEVに関する技術的な目標値に各EVメーカーは達しておらず、コストに見合っていない現状であり、なお政策的・技術的なリスクは大きいとしている。

3.鉛

1)需給バランス

表5に鉛地金生産量と鉛地金消費量との差分である需給バランスを示す。ILZSGによれば、2017年は前回の秋季予測から供給不足幅を拡大し138千tの供給不足、2018年は不足幅を狭め17千tの供給不足になると予測した。2017年の地金生産については、米国や豪州の減産を中国他での増産が上回り、前年比2.6%増。地金消費量は、中国需要の大きな伸びと、米国及び欧州などの緩やかな伸びから、前年比4.1%増となり、138千tの供給不足になったとした。2018年の地金生産は中国の生産の伸びと米国の生産の回復がそれぞれ4.7%、10.0%、また豪州での13.7%の拡大が貢献し、生産量全体では前年比3.8%増と見込まれている。需要については、中国と米国の伸びがそれぞれ3.4%、3.1%と貢献し、また欧州の需要も2.1%の増加が予想され、消費量全体では前年比2.7%増が見込まれ、生産・消費ともに緩やかに伸びるとし、需給がほぼバランスする17千tの供給不足の予測となった。

表5.世界の鉛需給バランス(2016~2018年)

表5.世界の鉛需給バランス(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

2)鉛の需給動向

2016年から2018年にかけて地域別の生産及び消費を表6に挙げ、当該数値をグラフ化したものを図3に示す。2017年及び2018年の鉛鉱石生産量、鉛地金生産量及び鉛地金消費量の見通しについて、詳細を以下に述べる。

表6.世界の鉛鉱石生産・鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

表6.世界の鉛鉱石生産・鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

図3.世界の鉛鉱石生産、鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

図3.世界の鉛鉱石生産、鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

① 鉛鉱石生産量

世界鉛鉱石生産量は、2017年は前年比0.4%増の4,699千tとなり、2018年は前年比4.2%増の4,898千tと予測された。2017年は全生産量の約半分を占める中国における生産が昨季は前年比9.6%増と予測されていたが、今季は前年比3.3%減となり、また米国でも10.4%の減となったことから、全体ではほぼ横ばいとなった。2018年は、豪州からの生産が大きく伸びると見られ、さらにキューバCastellanos鉱山の生産開始や、中国の前年比1.2%増産が世界の鉛鉱石供給量を押し上げるものと見られている。CRUによれば、向こう3~4年の間は新規プロジェクトの稼働によって鉱石生産量は伸びると見ているとのコメントがあった。

② 鉛地金生産量

世界の鉛地金生産量については、2017年は前年比2.6%増の11,446千t、2018年は前年比3.8%増の11,878千tと予測した。両年ともに中国での増産は継続するとし、2017年は前年比5.8%、2018年は前年比4.7%の増加となっている。2017年には米国は前年比11.0%の生産減となっていたが、2018年は急回復し前年比10.0%増と見られている。また豪州も2017年は前年比で生産が減少していたものの、2018年は13.7%と大きく伸びることで生産増加に寄与すると予想されている。欧州ではベルギーとイタリアの生産増加がポーランドの減少を補って2018年は1.6%の増加になると見られる。CRUによれば、精鉱の需給はタイト化しT/Cは下落しており、現状60%である二次生産の割合は増加傾向にあるとのコメントがあった。

③ 鉛地金消費量

世界の鉛地金消費量については、2017年は前年比4.1%増の11,584千tとなり、2018年は2.7%増の11,895千tになると予測した。昨季の予想よりも伸びは小さいものの、2017年は中国の消費量7.8%の増加が大きく影響した。2018年は中国の需要の伸びが鈍化し前年比3.4%増と見られている。2018年の欧州、米国の需要はここ数年の傾向を継続し堅調に推移すると見られ、それぞれ2.1%、3.1%の増加が予想されている。CRUによれば、EV化及びリチウム電池の採用増加のトレンドによって電池の代替の懸念はあるものの、マイクロハイブリッド車用の鉛蓄電池の割合は2022年でも半分程度となると予想しており、また自動車全体の需要の伸びもあることから、引き続き鉛の需要については伸びていくとコメントした。

4.亜鉛

1)亜鉛の需給バランス

表7のとおり、亜鉛の需給バランスについて、2017年は465千tの供給不足、2018年は263千tの供給不足になると予測された。2017年は、亜鉛精鉱の供給逼迫から亜鉛地金生産が抑制されることやカナダの製錬所のストライキによる減産などが影響し、前年比2.3%減となった。2018年は亜鉛鉱石生産量が前年比5.1%増となり、亜鉛地金生産量は回復、亜鉛消費量も伸びるものの供給不足は縮小すると見られている。

表7.世界の亜鉛需給バランス(2016~2018年)

表7.世界の亜鉛需給バランス(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

2)亜鉛の需給動向

2016年から2018年にかけての地域別の数値を表8に示し、当該数値をグラフ化したものを図4に示した。2017年及び2018年の亜鉛鉱石生産量、亜鉛地金生産量及び消費量の見通しについて、詳細を以下に述べる。

表8.世界の亜鉛鉱石生産・亜鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

表8.世界の亜鉛鉱石生産・亜鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

図4.世界の亜鉛鉱石生産、亜鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

図4.世界の亜鉛鉱石生産、亜鉛地金生産及び消費(2016~2018年)

(出典:ILZSG会議資料より作成)

① 亜鉛鉱石生産量

世界の亜鉛鉱石生産量について、2016年に大きく減少したが、以後回復し2017年は前年比1.1%増の12,954千t、2018年は前年比5.1%増の13,616千tと予測した。2018年は豪州では新規プロジェクトの生産開始や既存鉱山の生産量の回復により大幅な増加が見込まれている他、ペルーAntamina鉱山による増産、またカナダの生産量が回復傾向にあることなどが生産増加に寄与すると見られている。欧州、インドや米国、メキシコの生産量は微増と見込まれる。

② 亜鉛地金生産量

世界の亜鉛地金生産量は、2017年は前年比2.3%減の13,229千tとなり、2018年は前年比3.6%増の13,709千tと予測した。2017年はカナダのNoranda Income Fund社のValleyfield製錬所でのストライキによる生産減が影響する他、中国や米州などでの生産減も影響し、全体では減少となった。2018年は中国、カナダ、豪州、ノルウェー、韓国、ベルギー、イタリアなどの生産が増加し、米国やタイは微減になると見られ、全体では増加する見込みである。なお、中国の増加率3.4%に対して中国以外の貢献度が前年比3.8%増と大きい。カナダはValleyfield製錬所のストライキが終息し生産量が回復、中国も増加に転じ、生産量を押し上げる形となるものと見られる。

③ 亜鉛地金消費量

世界の亜鉛地金消費量については、2017年は前年比0.2%増の13,694千t、2018年は2014年以来の伸びを見せるとして、前年比2.0%増の13,972千tと予測した。2018年は米国と欧州でそれぞれ2.1%の伸びが見込まれており、欧州ではベルギーとイタリアの上昇が影響した。中国の需要は、2017年は前年比0.8%減となったものの、2018年は増加が見込まれている。中国の消費の減少要因として冬季の大気汚染対策のメッキ加工業への操業規制が挙げられるが、不動産投資は年間9.9%成長、エアコンは17.0%成長が見込まれるなどの増加要因に支えられ、2018年は2.2%の消費増となると予想された。世界全体の在庫については、直近では微増したものの、ここ数年は減少傾向が継続しており、低いレベルにあるとしている。

*国際銅研究会(ICSG)

国際銅研究会は、国際非鉄3研究会の中では最も新しい研究会で、国連の招請・勧告によって1992年に発足した国際機関である。世界の銅経済に関する情報の提供、政府間協議の場の提供及び銅に関する諸問題について国際協議・協力を推進することが目的で、世界の主要銅鉱石生産国、地金生産国及び消費国の24カ国及びEUが加盟している。事務局は、ポルトガル・リスボンに設置されており、2006年から国際非鉄3研究会の共同事務所となっている。

同研究会は、主に銅市場の需給予測に関する統計分析を始め、国際的な貿易取引に係る環境・経済面の課題について研究しており、統計等の刊行資料は、世界的に一定の評価を得ている。通常、定期会合は春季、秋季の年2回開催されている。

*国際ニッケル研究会(INSG)

国際非鉄研究会(銅、鉛亜鉛、ニッケル)の中では国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)に次いで2番目に古い歴史を持ち、世界のニッケル市場の透明性の強化を目的に1991年に国連の招請・勧告によって発足した国際機関である。現在、ニッケル生産国、消費国及び貿易国からなる14カ国及びEUが加盟している。事務局は、設立当初はオランダ・ハーグに、2006年からポルトガル・リスボンに置かれている。同研究会は、ニッケル市場の需給予測分析を始め、国際的なニッケルの貿易取引に係る課題について研究するとともに、それらの課題に関して政府・産業界の利害関係者が定期的に話し合う機会を設ける機能を担っている。通常、定期会合は春季、秋季の年2回開催されている。

*国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)

国際非鉄研究会(銅、鉛亜鉛、ニッケル)の中では最も古い歴史を持ち、1959年に国連の招請・勧告によって発足した国際機関で、国際銅研究会及び国際ニッケル研究会のロールモデルとなっている。現在、鉛・亜鉛生産国、消費国及び貿易国からなる27カ国及びEUが加盟しており、生産及び消費に占める加盟国の割合は約8割にも及ぶ。同研究会は、鉛・亜鉛市場の需給予測分析を始め、国際的な貿易取引に係る課題について研究するとともに、それらの課題に関して政府・産業界の利害関係者が定期的に話し合う機会を設ける機能を担っている。通常、定期会合は春季、秋季の年2回開催されている。

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