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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年1月21日 北京 納 篤

中国最大の湿式銅製錬所が哈密で着工

 中国金属通報誌他によると、中国最大の湿式銅製錬所の建設が哈密で正式に着工した。哈密は新疆東天山の多金属鉱床帯にあり、中国国家の非鉄金属の重点探査区域に属する。上海のXinfengneng Industrials Co. Ltdは2002年の1月に新疆哈密土屋―延東銅鉱帯7.97km2の探鉱権を取得し、土屋2号鉱区を精査した。同鉱区は粗鉱量1億t、銅の平均品位は0.65%で、銅金属量は60万tを有する。
 土屋銅鉱床は品位が低い銅鉱化帯が中心なので、Xinfengneng社は既に国際的に普及している湿式精錬技術を取り入れ、処理を行うとしている。土屋鉱山1期工事の生産規模は2006年の上半期までに年産3万tのカソード生産能力を確保し、2007年末には年産5万tの生産能力の確保することを目指すとしている。近い将来の土屋鉱山は採鉱、選鉱、製錬まで一貫した生産ラインを持ち、年間生産高は10億元に達したいとし、2004年の10月に試運転を開始する予定。
 土屋鉱山の宋副総経理の紹介によると、現在国内で湿式精錬法を採用する中条山銅製錬所は、年産2,000tの能力をもつが、土屋鉱山は2004年に6,000tの生産量に達するとしている。従って、土屋鉱山は中国で最大の湿式銅精錬法による製錬所となる。

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